答えはすでにあなたの心の中にある

答えはすでにあなたの心の中にある page 3/12

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151章 スピリチュアルな危機たしを気にかけていないようだった。わたしには命をかけるものがなかった。だから死のうとしていたのだ。わたしの死亡記事の見出しが眼に浮かんだ。〈国際的なホテル起業家、ダール・サ....

151章 スピリチュアルな危機たしを気にかけていないようだった。わたしには命をかけるものがなかった。だから死のうとしていたのだ。わたしの死亡記事の見出しが眼に浮かんだ。〈国際的なホテル起業家、ダール・サンダーセン、離婚歴があり三人の子どもがいる男性、四十四歳が、自殺しているのを発見された〉。でも、眼を閉じ、声にだして最後の祈りをとなえたとき、予期せぬこと│奇跡ではない│が起きた。急にめまいに襲われて床に倒れ、銃が手から落ちてしまったのだ。身じろぎもせずに横たわっていると、わたしの体にまばゆいばかりの白い光があふれはじめた。そんな話は聞きたくないというまえに、わたしはきわめてまともで、道理をわきまえた人間であることを知っていただきたい。こんなことが起きたのははじめてだった。わたしは神秘がかった話を聞くといつも鼻で笑い、いい加減で信用に値しないと思っていた。いまだに天使と話をしたことはないし、星の位置にしたがって日々の生活をいとなんでいるわけでもない。でも、わずか一年前、あのモーテルの部屋でわが身に起きたことを無視したり否定したりすることはできない。あれは神聖な体験だったのだろうか? スピリチュアルな覚醒だったのだろうか? 極度のストレスに対して体が反応しただけだったのだろうか? 正直いって、わからない。わかっているのは、あのできごとによって続けざまにいろいろなことが