第１章 リーダーの四つの形
「甲陽軍鑑」
　　決断！
　　不可能
　　負け戦
　　実力不足
　　割り切る！
　　不透明
　　心の揺らぎ
　　事業経営の大物・小物


第２章 トップの魅力
上に立つ者
　　一流の人と組織
　　売れ筋の人生
　　独創性の芳香
　　相性と魅力
　　孤独
　　心の開閉
　　間合い
　　武技と事業
　　情と理の配分
　　女性の力


第３章 上に立つ！
天運
　　単純明解と複雑不明快
　　忍耐！
　　人望
　　見えてくること
　　暇こそ一流
　　集中砲火に絶える
　　信頼と自信
　　喜びの総和と滅亡の魅力
　　コンプレックスと余裕
　　君子の淡交
　　トップとしての国民の権利
　　トップとしての国民の事故責任


第４章 軍師〈哲学者たる戦略家〉
企業は哲学者と戦略家を必要とする
　　権力の源泉
　　事業家と経営者の違い
　　数字とエリート
　　組織の細分
　　手段と目的の分離
　　組織の衆愚性
　　日本企業は内弁慶
　　テクノロジー偏重のリスク
　　逆転！
　　価格支配力
　　経営は人事
　　経営はカネ
　　経営は体力
　　経営は変化


第５章 理念と経営〈コーポレートガバナンス〉
理念の実務実現への翻訳
　　国家・企業・個人の再構築
　　大変革時の守りと攻め
　　コーポレートガバナンス
　　国際接続
　　意思決定


第６章 人生のマネジメント
人生は風の通り道
　　人生の四季
　　個人の復権
　　新鮮であること
　　人間関係の知と情
　　美を見つめて生きる
　　人生の切符
　　二重尺度
　　人生の質と量


第７章 芸術としての人生
品性感度
　　仮装
　　慈悲の心
　　芸術としての人生
　　細長い橋
　　伴走風景
　　収集の美学
　　自己尺度による文化
　　寄贈の明暗
　　新たなる散策
　　回想

梗概

「大変化」の時代、トップマネジャーに要求される資質は何か。論旨明快をもって聞こえる著者が、リーダーシップの新しいあり方を「ずばり直言」。「馬鹿な将」「臆病な将」はともかく「利口な将」にも「強すぎる将」にもなってはいけないと力説する。

著者紹介

江川 淑夫 (エガワ トシオ)
1935年東京に生まれる。1959年明治学院大学経済学部卒業。1979年ミネベア常務取締役、1993年コニカ常務取締役、96年同社特別顧問を歴任。この間、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、フランクフルト等に駐在。またアジア諸国においても多岐事業を促進した。
1998年江川国際研究所を設立、今日にいたる。
趣味は古美術、空手道、華道。古代中国の帯鉤の収集・研究では世界的に知られている。
主な著書に、『企業戦略とＭ＆Ａ』(1989年 ラジオ短波)、『起業家のためのＭ＆Ａ』(1991年 ラジオ短波)、『トップの度量』(1994年 ダイヤモンド社)、『帯鉤と青銅小動物』(1994年 里文出版)、『人生は気分——ビジネスはドラマ』(1997年 ダイヤモンド社）がある。