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新選組、敗れざる武士達


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表紙




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はじめに——近代日本は偽りの言葉の上に成立した

第一章 大木のようにまっすぐで確かだった近藤勇と試衛館の面々

  時代の無意識が新選組を呼んでいる
  近藤勇、黄金の少年時代
  土方歳三は末っ子体質だった
  沖田総司は新選組でいちばん人を斬った
  ひとつ屋根の下で過ごした青春の試衛館
    ——井上源三郎、山南敬助、永倉新八、原田左之助、藤堂平助、斎藤一

第二章 会津魂との宿命的な出会い

  仮説1〈浪士組の募集、近藤勇は迷ったのでは?〉
  清河八郎の野心は天皇直属の唯一の軍隊を創ることだった
  ペリーの黒船来航と若き老中阿部正弘
  嵐の真ん中にいた水戸藩主の徳川斉昭
  芹沢鴨は命の恩人である清河八郎をなぜ拒絶したのか
  京都守護職松平容保お預かり、壬生浪士組
  壬生の狼が最初にやったこと
  京都市中で大砲をぶっ放した芹沢鴨の乱暴狼藉
  激派の公卿の陰謀と天誅組の旗揚げ

第三章 新選組は近代的な組織として自立の道を選んだ

  壬生の狼が「新選組」になった日
  芹沢鴨は思想的には孤児同然だった
  仮説2〈容保は近藤一派にスパイ容疑で芹沢鴨の暗殺を命じた〉
  新見錦を精神的に追い込み切腹させたのは土方歳三だった
  芹沢鴨と愛妾のお梅が殺された部屋には今も生々しい刀傷がある
  頑なに「誠」を守る新選組の痛快さ
  死番、現金の給料、別段金、新選組隊士の日常生活
  池田屋事件の栄光
  禁門の変を戦う
  近藤勇が愛した京の女達

第四章 伊東甲子太郎は「非戦」の思想家だった

  伊東甲子太郎は大きな可能性を持った人物だった
  坂本龍馬の「船中八策」と伊東甲子太郎の「大開国大攘夷」
  仮説3〈土方歳三は「春の月」のような山南敬助を心から愛していた〉
  仮説4〈山南敬助は脱走などしていない〉
  長州偵察で見えた幕府の限界、吉村貫一郎の実像
  新選組の幕臣取りたてが決定した時
  伊東甲子太郎の思想、三十一ヶ条からなる建言書
  坂本龍馬を説得しきれなかった伊東甲子太郎
  仮説5〈御陵衛士には近藤勇暗殺計画など存在しなかった〉
  油小路事件の真相

第五章 天満屋事件、鳥羽伏見の戦い、慶喜の逃亡、甲陽鎮撫隊

  天満屋事件と王政復古の大号令
  一会桑の一翼を担った新選組
  近藤勇、御陵衛士の残党に狙撃され肩を砕く
  徳川慶喜と大久保利通の暗闘
  鳥羽伏見の戦いを指揮した軍神、土方歳三
  すべての家来を見捨てて逃亡した慶喜
  仮説6〈徳川慶喜と近藤勇は心を通い合わせ美しい物語を締め括った〉
  故郷の日野でドンチャン騒ぎをやらかした幸福な夜
  仮説7〈甲陽鎮撫隊の出動に戦意はなかった〉

第六章 最後の思想と最後の希望を生きる

  徳川三百年の黄金の物語を締めくくった「大久保大和」こと近藤勇
  勝海舟は土方歳三に「死んでくれ」と言ったのではないか?
  斎藤一は会津にとどまって最後まで戦った
  赤子に慕われる母のような土方歳三の最期
  新選組は決して敗れさりはしない



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著者紹介

山川健一(やまかわ・けんいち)
作家。
1953年7月19日生まれ。B型。蟹座。千葉市出身。
早稲田大学在学中から執筆活動を開始、77年、「鏡の中のガラスの船」で『群像』新人賞優秀作受賞。以降『壜の中のメッセージ』、『水晶の夜』、『ロックス』、『安息の地』などロック世代の小説の旗手として活躍。最近作『ニュースキャスター』、『ジーンリッチの復讐』『歓喜の歌』では新たなエンターテイメント小説の創造に挑戦している。本書『新選組、敗れざる武士達』と同時刊行の『幕末武士道、若きサムライ達』(ともにダイヤモンド社からの書き下ろし)では、幕末の歴史という新しい山川ワールドを展開、話題を呼んでいる。
rock@yamaken.com


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