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幕末武士道、若きサムライ達


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表紙




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はじめに——刀がなくても武士道はやれる

第一章 日本人の宗教とは武士道だ
  仏教や神道を吸収し、宮本武蔵や柳生宗矩が名を馳せ、『葉隠』が生まれ、幕末を乗りこえ武士道は進化し続けた

   「考えるサムライ」坂本龍馬や新選組の、主君を持たない幕末武士道
   幕末武士道は日本人の魂を支える宗教哲学だ
   武士とは何だったのか?
   仏教の影響を強く受けた鎌倉時代
   なぜ切腹なんて習慣が生まれたのだろうか
   宮本武蔵、武士道について深く考えた最初の人
   柳生宗矩の「剣禅一如」と宮本武蔵の「剣画一如」
   山鹿素行の武士道と赤穂藩士
   『葉隠』の奇怪な面白さ
   時には家臣が藩主を監禁する「押込」という手段があった
   本居宣長が描いた大和魂
   卒業式に日の丸の掲揚を義務づけるのは武士道に反する
   キリスト者、新渡戸稲造の解説本『武士道』
   内村鑑三が『代表的日本人』で紹介した上杉鷹山
   岡倉天心の『茶の本』に武士道の神髄を見る
   武士道は変装した道教であった

第二章 幕末武士道が明治維新を可能にした
  坂本龍馬と中岡慎太郎。吉田松陰、高杉晋作、久坂玄瑞。近藤勇や土方歳三の新選組。幕末の青春が抱えたマグマが爆発し、新しい日本が誕生する

   日本を今一度、洗濯いたし申候
   龍馬は生き生きとした言葉を必要とした
   「船中八策」は坂本龍馬の新しい刀だった
   吉田松陰を愛した高須久子
   「いつ死んでもよいし、いつまでも生きてもよい」と松陰は教えた
   久坂玄瑞と来島又兵衛による蛤御門の変
   高杉晋作、遊廓を根城にしたサムライの革命
   悲劇の人、赤根武人の数奇な運命
   このままでは日本はつぶれる、俺は一人でもやる!
   「三千世界の烏を殺しぬしと朝寝がしてみたい」と嘯いた暴れ牛
   幕末武士道の本質とは、愛することであった
   土方歳三が声なき声で語るサムライの人生の意味
   百姓出身のサムライ達の栄光
   土佐の尊皇思想は自由平等の思想と紙一重だった

第三章 何度でも生まれ変わる武士道精神
  西郷隆盛が死んだ時、この地上から武士は消え去った。だがその瞬間、武士道は父親のような愛を身につけたのであった

   最後のサムライ、勝海舟と西郷隆盛
   「ノー!」と言える初めての日本人、小栗上野介
   勝海舟の戦略、生命を賭けた山岡鉄舟の覚悟
   剣聖鉄舟は落語を聞きながら逝った
   紋服で皇居にのぼった最後の将軍、徳川慶喜
   西郷隆盛こそは真心の人であった
   月照事件で芽生えた「敬天愛人」の思想
   明治維新第一の功臣
   廃藩置県はサムライ達への最後通告だった
   中国の「皇帝」、朝鮮の「王」、日本の「天皇」
   国は道義をもって立ち、道義のためには亡んでもかまわん
   帰国した大久保利通と西郷隆盛の論戦、勝ったのはどちらか?
   大久保利通に殺された江藤新平
   西南戦争では百姓の軍隊がサムライに勝った
   江藤淳が『南洲残影』で描いた全的滅亡
   司馬遼太郎の歴史小説が描く明治とは?
   アスファルトの上の武士道、幻の刀が教える五つの大切なこと
   憲法第九条こそは「天地の至誠」である



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著者紹介

山川健一(やまかわ・けんいち)
作家。
1953年7月19日生まれ。B型。蟹座。千葉市出身。
早稲田大学在学中から執筆活動を開始、77年、「鏡の中のガラスの船」で『群像』新人賞優秀作受賞。以降『壜の中のメッセージ』、『水晶の夜』、『ロックス』、『安息の地』などロック世代の小説の旗手として活躍。最近作『ニュースキャスター』、『ジーンリッチの復讐』『歓喜の歌』では新たなエンターテイメント小説の創造に挑戦している。本書『幕末武士道、若きサムライ達』と同時刊行の『新選組、敗れざる武士達』(ともにダイヤモンド社からの書き下ろし)では、幕末の歴史という新しい山川ワールドを展開、話題を呼んでいる。
rock@yamaken.com


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