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名君と暗君と

歴史の交差点


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表紙




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第1部 名君と暗君と

「三方領知替え」の空騒ぎに学ぶ
徳川家康に見る人材登用の秘訣
図抜けた身体能力 中世・近世の記録
名君の陰にいた愚かな大名たち
川越松平家は引っ越し貧乏
忘れられた名君 保科正之
貴公子平敦盛と「青葉の笛」の謎
剛勇・堀主水と美女の悪霊
残るは悪名のみ 田沼意知の頓死
売られたお姫さま 自立したお姫さま

第2部 幕末の逆説



白虎隊史跡整備へ市当局の非情
戊辰戦争でもしも東軍が勝ったなら
純粋に佐幕を貫いた勇者 佐川官兵衛
河井継之助 自分を信じつづけた男の戦い
小栗上野介の首斬り役の回想
幕末の一大椿事 刺客、遅刻せり
勝海舟の見た江戸の悪党ども
戊辰戦争綺譚 生きていた桑名兵
胆を奪われたり取られたりする話
二本松少年隊の隊士の回想
奈良原喜左衛門はどこへ消えたか?
藩が消える時 柳生家の場合
第3部 明治の千里眼

西南戦争「西郷軍」への奇妙な援軍
元帥・島村速雄と日本人の責任感
秋山真之における「名声」の研究
白虎隊総長vs.丸亀の千里眼
鬼県令・三島通庸は本当に悪玉か
孫文を助けた男 郡寛四郎の秘密
東郷平八郎の越中ふんどし
二〇三高地と水師営訪問記
石井研堂による「人力車盛衰史」

第4部 歴史作家の奇想
人が時代とともに進歩しない理由
映像資料の大切さ
「鉄砲伝来」を技術史から見る
史料の読み方と史実の捉え方
人間関係を追う歴史作家の内情
歴史上の人物を評価する難しさ
皮を振り棒は飛ぶ 日本語の語源寸感
歴史は苦笑する 偽化石と偽文書
二人の剣豪と「七人の侍」
会津史と私の小説作法

あとがき



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解 説

忘れられた名君がいる
名声にそぐわぬ暗君がいる……

戊辰戦争の敗者の側から見た幕末維新史の知られざる事実や、明治の軍人の言説など、驚くべき素材を提示。歴史の俗説を斬る選りすぐりの史論集。
史料の読み方、史実の捉え方、歴史上の人物を評価する難しさなど、歴史作家の手の内も明かす。

・本書に登場する人々
保科正之/平敦盛/堀主水/田沼意知/山本覚馬/佐川官兵衛/河井継之助/小栗上野介/青木弥太郎/勝海舟/奈良原喜左衛門/人見勝太郎/今井信郎/島村速雄/秋山真之/東郷平八郎/山川建次郎/三島通庸/郡寛四郎/乃木希典/石井研堂/源義経/武田勝頼/清河八郎/岩村高俊/相馬主計/檜垣直枝……



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著者紹介

中村 彰彦(ナカムラ アキヒコ)
1949年、栃木県栃木市に生まれる。本名・加藤保栄。東北大学文学部卒業。文藝春秋の編集者として勤務のかたわら執筆活動に。72年、第34回文学界新人賞佳作入選。87年、「明治新選組」で第10回エンタテインメント小説大賞、93年、『五右衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年、「二つの山河」で第111 回直木賞を受賞。73年より91年まで文藝春秋に勤務。主著は『鬼官兵衛烈風録』『遊撃隊始末』『保科肥後守お耳帖』『その名は町野主水』『二つの山河』『保科正之』『海将伝』『名君の碑』他。




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