目次


ディーゼルこそが、地球を救う

なぜ、環境先進国はディーゼルを選択するのか?


[目次] [著者紹介]


表紙




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序 章 ディーゼルに乗るということ
  ディーゼルに不幸をもたらしたものは何か?
  ディーゼルこそが地球環境を救う
  地球温暖化防止とディーゼルの役割

第1章 なぜ、日本ではディーゼルが叩かれるのか?

  欧州では「かっこいい」「環境にいい」優等生
  日本では「ダサイ」「環境に悪い」劣等生
  石原都知事、ディーゼル駆逐を宣言! 「ディーゼル車NO作戦」の光と影
  環境問題児と呼ばれて
  微粒子に甘い規制がディーゼルを悪者に
  ディーゼル有罪を決定づけた三つの訴訟判決
  日欧の違いはなぜ生まれたのか?

第2章 ガソリンvsディーゼル——それはいつも戦いの歴史だった

  ルドルフ・ディーゼル登場
  一九世紀の“適正技術”、ディーゼルエンジンの誕生
  悲しい死の後で
  世界初、乗用車メルセデスに搭載されたディーゼルエンジン
  ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いは?
  ターボの出現でディーゼルエンジンがガソリンエンジンを逆転?
  熱効率は断然ディーゼルの勝ち
  肉食動物のガソリンエンジン、草食動物のディーゼルエンジン
  耐久性でもディーゼル車の圧倒的勝利
  重量ディーゼルトラックはガソリン車で代替できない
  不可能と言われた排出ガス規制をクリアした三元触媒技術
  NOxとPMの二律背反、一〇〇年の呪縛を解け

第3章 いよいよスーパークリーンディーゼルの世紀

  排出ガス規制——過去・現在・未来
  これからの規制は燃費が重要!
  規制を超えろ! 起死回生のプロジェクト
  業界の常識を超えたプロジェクトが始まった
  ディーゼルの救世主——コモンレールとは
  燃料噴射コントロールの頭脳を究めろ
  寒地試験に間に合わせろ!
  未来へのテクノロジーをつかみ取れ!
  ゼロに戻し、崖っぷちからの快挙

第4章 あらためて問う、いまなぜディーゼルなのか?

  スーパークリーンディーゼルを達成させる、三本の矢
  スーパークリーンディーゼル最前線
  NOx浄化への鍵、尿素触媒とDPNRとは
  究極の燃焼を求めて——見えない炎がNOxを削減「予混合圧縮着火」
  ディーゼルこそ、ハイブリッド
  そして“燃料”のお話
  いまでは軽油よりもガソリンのほうが低硫黄化が難しい
  石油代替のディーゼル燃料の行方
  バイオディーゼルでカーボンニュートラルを
  もはや日本でもディーゼルを普及させない理由はなくなった

第5章 燃料電池・水素エネルギー社会で活躍するディーゼル

  燃料電池・水素エネルギー社会への扉が開く
  なぜいま、これほどまでに燃料電池が注目されているのか
  市場投入前夜の家庭用燃料電池
  携帯機器用燃料電池もいよいよ商品化
  燃料電池自動車はどこまできたのか?
  燃料電池車の効率はディーゼル車を超えられるか?
  燃料電池車はいつエンジン車並みの価格になるのか
  燃料選択は車上から水素供給ステーションへ
  燃料電池自動車普及の最大の課題“にわとり・卵”問題
  “DME”か“GTL”か
  燃料電池とディーゼルの一体普及こそが地球を救う
  ガソリンは水素に、軽油はディーゼルに

【コラム】清水和夫の、走りながら考える最新ディーゼルあれこれ

  二一世紀はディーゼルエンジンの時代
  VWはディーゼルエンジンで米国戦略を考える
  米国における高燃費車の番付でもディーゼルエンジンは有利
  最新ディーゼルエンジンのニーズ
  VWとグループを組むアウディもディーゼルエンジンを得意とする
  高級車ディーゼルエンジン
  ディーゼルエンジンのスポーツラインアップをそろえるBMW
  ホンダのオリジナルディーゼルがついに登場
  ジャガーがダブル6(一二気筒エンジン)よりもディーゼルを選んだ

終 章 ディーゼルニッポン戦略会議——ディーゼルなしに未来は語れない!

  ドイツ人の四割、フランス人の六割がディーゼル車を選ぶ
  動き始めたハイブリッド・ディーゼル
  「ガソリンかディーゼルか」はもう古い
  乗ってみればわかる
  ディーゼルを核にした経済再生と二一世紀の国民車構想

あとがき

  ディーゼルは気を配ってやさしくしてあげれば、地球と人間のためによく働いてくれるのである



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著者紹介

小川英之(おがわ・ひでゆき)
1958年札幌市生まれ。1986年、北海道大学大学院博士課程修了後、同大学において講師、助教授を歴任、主にディーゼルエンジンの燃焼に関する研究に従事。2001年SAE(アメリカ自動車技術会)より、Horning Memorial Awardを受賞。2004年、北海道大学大学院工学研究科教授に就任。工学博士。

清水和夫(しみず・かずお)
1954年東京生まれ。武蔵工業大学電子通信工学科卒業。海外レースにも参戦し、豊富なレース経験をもつ現役のレースドライバーで、かつ、モータージャーナリスト。自動車専門誌『NAVI』や『ENGINE』で活躍。日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員。主な著書に『クルマ安全学のすすめ』『燃料電池とはなにか』(ともにNHK出版)。

金谷年展(かなや・としのぶ)
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科助教授。
1962年札幌生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。1990年(株)富士総合研究所入社。同社主事研究員、(株)プラクシス代表取締役社長、青森県立保健大学健康科学部助教授を経て、2002年4月より現職。日本自動車整備推進連絡協議会(JASPEC)顧問。「生活者重視社会」「循環型社会」「地域資源活用型社会」へ向けた社会システム研究に従事。国土審議会専門委員、資源エネルギー庁「燃料電池実用化戦略研究会」委員など、行政の委員や企業等の数多くのプロジェクトに参画。
著書に『メルセデスベンツに乗るということ』『世界でいちばん住みたい家』(いづれも赤池学氏との共著)、『マイクロパワー革命』(エネルギーフォーラム優秀賞)など。


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