目次


いくつになっても脳は若返る

年齢を重ねてこそ湧き出る積極的な力


[目次] [著者紹介]


表紙




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日本語版によせて

序章 年をとるのは悪いことばかりじゃない

第1章 間違いだらけの脳の「常識」

 機転が利くのも年の功
 脳と知力はコインの裏表
 間違いだらけの脳の「事実」
 学ぶことであなたの脳は変化する
 記憶とは細胞どうしの「結びつき」
 年齢と関係ない脳の「可塑性」
 経験を積み、学び続けると神経細胞の構造が変わる
 遺伝子だけでは決まらないあなたの知力
 七一歳女性の潜在的な脳の力
 成人後でも脳細胞は新たにつくられる
 白血病が「障害」から「挑戦」になる
 年をとると性格が円くなる理由
 年齢を重ねると、あなたの「感情」は安定する
 「扁桃体」と「性格」との密接な関係
 年長者は脳の多くの場所を同時に使う
 なぜ、年をとると自分史を書きたくなるのか?
 脳の「フィットネス」で、あなたの脳は健康になる

第2章 年をとったら、「発達性知能」がものを言う

 あなたは、死ぬまで「発達」する
 成長のきっかけは「衝動体験」
 成長の原動力は「インナープッシュ」
 「インナープッシュ」は枯れない泉
 すべての人にある「発達性知能」
 「三つの思考形式」を習得すると成長する
 知恵とは発達性知能の表れ
 発達性知能は成長のバロメーター
 年齢を重ねると感情をコントロールできる理由
 あなたの性格も人生も変えられる
 不完全なエリクソンの「発達理論」
 現実を動かす「インナープッシュ」
 感情が発達性知能に果たす役割
 息子との和解をもたらしたもの

第3章 「ミッドライフ・クライシス」の誤解

 後半生には「四つの発達段階」がある
 人によって発達段階の「時期」は異なる
 誤診で花開いた私の発達性知能
 無視されてきた後半生での発達
 再評価段階で向き合う「自分の死」
 なぜ、ベストセラー『ルーツ』が生まれたのか?
 「ミッドライフ・クライシス」の誤解
 中年期にはポジティブな変化が現れる
 再評価段階に脳はどう変化するか?
 中年期に起こりやすい価値観の変化
 昔の夢に再挑戦できる
 解放段階で人生は再び輝く
 いまさら誰かに自分の能力を示す必要はない
 「リタイアメント」と解放段階との関係
 解放段階だから勇敢になれた女性
 いまやらずに、いつやるのか?
 心の声は誰にも止められない
 再評価段階と解放段階に創造的になる理由

第4章 年齢を重ねた人だけが持つ生きる喜び

 まとめ段階には「自伝」を残したくなる
 脳全体の活用が「回顧行為」を楽しくする
 まとめ段階には世の中に「恩返し」したくなる
 回想法による「まとめ」の重要性
 七七歳で解決した若い頃の「未解決課題」
 五〇年のギャップを埋めたベルディ
 五〇〇人の「まとめ作業」は社会的遺産となる
 無数のテーマが集まるアンコール段階
 アンコール段階は精神のバイタリティの時期
 一〇〇歳以上の人には健康な人が多い
 アンコール段階の不思議な力
 九四歳から開花したアーティストの才能
 アンコール段階のピアノ演奏で輝いた母
 「最初」の一〇〇年間

第5章 使い果たすことがない脳の記憶容量と知恵

 尊敬されていた原人の「長老」
 年長者の「知識」が重宝された理由
 知恵と「ポストフォーマル思考」
 複雑な問題解決に有効な思考スタイル
 なぜ、ダーウィンは大発見ができたのか?
 ポストフォーマル思考が「直感」を重視させる
 年齢をごまかして八〇歳まで働いた女性
 アンコール段階の「知恵」の源泉
 神経細胞の結びつきの変化が知恵を生み出す
 知恵の基礎としての「記憶」
 脳の記憶容量を「使い果たす」ことはない
 「作動記憶」と「長期記憶」
 「手続的記憶」と「宣言的記憶」
 記憶とは「結びつき」の現象
 アルツハイマー病でも失われることが少ない「二種類の記憶」
 「流動性知能」と「結晶性知能」
 人類の最長老から学ぶ「生きる喜び」

第6章 社会とのつながりが生命線

 世代間交流が「脳力」を刺激する
 間違っていた過去の理論
 九六歳で建築コンペに参加した男
 後半生の四つの段階で成長する「社会的知性」
 社会的知性の成熟でよい選択ができるようになる
 男女の違いと社会的役割
 校長との対立と、妻との対立を乗り越えた男
 「社会的ポートフォリオ」のすすめ
 六六歳でマネジャーをクビになり、講師に転向して成功した男
 脳卒中で倒れてから甦った語り部への情熱

第7章 変わる「リタイアメント」

 時代遅れの言葉
 「終わり」ではなく「始まり」
 活動か休息か
 上昇するリタイアメント年齢
 二一世紀のリタイアメント研究
 新たな峠を登る時期
 レッスン1 時間のプラン
 レッスン2 地域の支援
 レッスン3 バランスのよい「社会的ポートフォリオ」
 レッスン4 長くやれば、はまっていく
 レッスン5 繰り返しの力
 レッスン6 親友づくりの難しさ
 レッスン7 「恩返し」が生む満足感
 元情報局職員の「恩返し」
 レッスン8 生涯学習の重要性
 お金をかけない学習方法
 リタイアメントの「準備指数」
 リタイア後に心身の健康を保つ「一〇か条」

第8章 創造性を引き出すもの

 七〇歳のアカデミー賞候補
 創造性は年齢にかかわらず開花する
 「大きな創造性」と「小さな創造性」
 創造性の方程式
 後半生における創造性の「三つのパターン」
 遅咲きの人たち
 早咲きの人たち
 喪失体験が引き金となった人たち
 創造性が健康をつくる
 芸術活動が病気を予防する
 「コントロール感」が免疫システムを強化する
 人とのつながりが支えになる
 継続こそ力なり
 運命は自分で切り開ける

監訳者あとがき

解説



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[著者略歴]

ジーン・D・コーエン(Gene D. Cohen)
ジョージ・ワシントン大学加齢健康人文科学研究センター所長、同大学健康科学・精神医学部教授。ハーバード大学卒業後、ジョージタウン大学医科大学で医学博士号を、ユニオン・インスティテュートでジェロントロジー博士号を取得。ワシントン・エイジングセンター所長、アメリカ・ジェロントロジー学会会長などを歴任後、現職。アメリカのWho’s Who In Americaの〈Best Doctors In America〉のひとりに選ばれている。


[監訳者略歴]

野田一夫(のだ・かずお)
財団法人社会開発研究センター会長、財団法人日本総合研究所理事長、多摩大学名誉学長、初代宮城大学学長。1927年愛知県生まれ。52年東京大学社会学科卒業(産業社会学)、55年立教大学に赴任し65年教授、89年退任。60〜62年マサチューセッツ工科大学、75年ハーバード大学フェローとして企業経営の国際比較研究に従事、89〜95年多摩大学学長、また97〜01年宮城大学初代学長。企業経営論、大学論などで著書・論文多数。


[訳者略歴]

村田裕之(むらた・ひろゆき)
財団法人社会開発研究センター理事長、村田アソシエイツ代表、東北大学特任教授。1987年東北大学大学院工学研究科修了。民間企業勤務後、仏国立ポンゼショセ工科大学院国際経営学部修了(MBA)。日本総合研究所などを経て、2002年村田アソシエイツ設立、代表に就任。多くの民間企業の新事業開発に携わる一方、シニアビジネス分野の第一人者として講演、新聞・雑誌への執筆多数。著書に『シニアビジネス──多様性市場で成功する10の鉄則』、『団塊・シニアビジネス──7つの発想転換』(ともにダイヤモンド社)などがある。

竹林正子(たけばやし・まさこ)
翻訳家。広島県生まれ。上智大学外国学部卒業。仏国立ポンゼショセ工科大学院国際経営学部修了(MBA)。外資系金融機関、出版社勤務を経て、フリーの翻訳家に。訳書に『ポール・マッカートニー──メニー・イヤーズ・フロム・ナウ』、『シド・ヴィシャスの全て』、『病んだ魂──ニルヴァーナ・ヒストリー』(いずれもロッキング・オン刊)などがある。


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