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トップ営業が使う説得学

なぜ、あの人だと買ってしまうのか?


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

序 章 ……… あるベテラン営業マンに学ぶ説得・攻略法

 1● 営業の3大原則——相手の立場に立ち、合わせて、動く
 2●「絶対に売る」という気迫をもつ

第1章 ……… 説得とは相手の態度を変えること

 1● 態度は認知、感情、行動の3つの成分からなる
 2● 態度とは判断をするための枠組み
 3● 説得は新しい態度を採用させること

第2章 ……… 説得上手になる方法
 1● 信憑性をアピールせよ——宇野千代さんの「私の長生き料理」

  1 専門性・信頼性をもて——名刺に肩書きを入れるだけでもOK
  2 力強く自信をもって話す(力動性)——研修担当者のトレーニング
  3 時間とともに説得効果が変わる(スリーパー効果)——足しげく通うA氏の例
 2● 説得力を高める対人魅力を磨く

  1 見知ったものは好ましい(単純接触効果)——デパートの販売員の戦略
  2 見た目の良さは最大の武器(外見的魅力)——美しく装うだけで人は耳を傾けてくれる
  3 自分と似ている人を好きになる(類似性効果)——出身校が同じというだけでいい
  4 好意をもたれることは目に見えない財産——証券会社の営業マンの例
  5 ユーモアも好意を引き出す——ユーモアCMは最も効果的

第3章 ……… 説得と気づかせないで相手を動かす方法

 1● 無理やり仕事をさせるとその方向に態度が変わる(強制的承諾法)
 2● みんなと同じ行動をとる傾向を利用する(同調傾向の利用)
  (1) 人と同じでありたいと思わせよ(集団への同調)
  (2)そうすべきと思わせよ(規範的影響)
  (3)そのほうが間違いないと思わせよ(情報的影響)
 3● 数に限りがあると言われると欲しくなる(限定テクニック)
 4● こちらが言いたいことを相手に言わせよ(決定・公表効果)
 5● こちらが言いたいことを相手に演じさせよ(役割演技法)
 6● 相手に十分話させると自ずと相手の態度が変わる(カウンセリング・テクニック)
 7● 漏れ聞かせると相手は信じやすくなる(漏れ聞き法・また聞き法)
 8● 相手とは適切な距離を置いて話す(対人距離)

第4章 ……… 説得のための環境づくり
 1 場所を変えて説得する

  1● 時には説得場所を変えてみる(場所変え法)
  2● 相手が複数の場合は個別に説得を試みよ(個室人分けテクニック)
  3● 展示会などで、もっともらしさを演出せよ(舞台装置法)
  4● 同調性・限定性・力動性を活用する(催眠オークション・テクニック)
  5● 交渉相手側に自分の味方・賛同者をつくれ(スパイ・テクニック)
 2 恐怖を与えて説得する

  1● それ以外に対処法がないように追い込む(蟻地獄テクニック)
  2● 相手が根負けするまで粘る(根張り法)
  3● 日頃から戦友のような連帯意識を作っておく(戦友体験効果)

第5章 ……… 交渉を優位に進めるための説得テクニック

 1● 小さなことから始め、徐々に要求を高めて承諾させる(フット・イン・ザ・ドア・テクニック)
 2● 大きな要請をして拒否させ、次に小さな要請をして承諾させる(ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック)
 3● 相手の返事を待たずに要請レベルを下げよ(ザッツ・ノット・オール・テクニック)
 4● 受け入れやすい要求を投げて、あとで悪い条件を付加する(ロー・ボール・テクニック)
 5● 都合のいい面だけを強調するか、都合の悪い面も併せて示すか考えよ(一面提示と両面提示)
 6● 結論をこちらが出すときもあれば、保留するときもある(結論明示と結論保留)
 7● 強力な見解は最初にもってくるのが基本(新近効果と初頭効果)
 8● ささいな要求で賛同者を増やし、説得する(E・A・P・Hテクニック)
 9● 「あの会社も、この会社も」とリストを使え(リスト・テクニック)
 10● 人をラベリングすればそのとおりになる(ソーシャル・ラベリング・テクニック)
 11● 食事をしながら商談をする(ランチョン・テクニック)

第6章 ……… 相手の意表をつく説得テクニック

 1● 相手と同じ立場を意図的に主張して説得する(ブーメラン・テクニック)
 2● コンプレックスを突き、対処法を示せば効果絶大(恐怖説得とコンプレックス攻撃法)
 3● こちらの態度を豹変させて冷静な判断力を失わせる(ジキルとハイド・テクニック)
 4● 成功話で相手をその気にさせる(サクセス・ストーリー・テクニック)
 5● 「ご家族のためですよ」と情に訴える(家族のためにテクニック)
 6● 「あなたのためなんですよ」と説得意図を隠す(あなたのためにテクニック)
 7● 相手とフレンドリーな関係になれ(フレンドリー・テクニック)
 8● 分割払いを薦めよ(ローン推薦法)
 9● 視覚に訴えれば百人力(百聞は一見に如かずテクニック)
 10● 「ノー」と言わせない質問をする(選択肢限定法)
 11● 別の内容で関心を引きつけて誘い込む(赤頭巾テクニック)
 12● エサをばらまき、集中的に説得攻勢をかけて釣り上げる(撒き餌1本釣りテクニック、撒き餌大漁テクニック)

第7章 ……… 説得力を向上させる6つのステップ

 1● 外部環境を整備する
 2● 自分を演出する
 3● 相手を知る
 4● 説得力を行使する
 5● 説得を強化する
 6● 説得の効果を分析する

第8章 ……… 説得・交渉テクニック自己診断テスト

 1● テスト1 —— 新規顧客を開拓する
 2● テスト2 —— 売り込みに行って「ノー」と断られた
 3● テスト3 —— 結論を引き延ばされる
 4● テスト4 —— 既存顧客を維持する
 5● テスト5 —— 失敗のリカバリーから新たな成約へ
 6● テスト6 —— コミュニケーション下手で、懐疑的な性格の持ち主を説得する
 7● テスト7 —— 中古車を目標価格で買い取らせる

まとめ

用語解説

 1● 認知的不協和理論
 2● 心理的リアクタンス理論
 3● 吟味可能性モデル
 4● 認知の陰陽理論
 5● バランス理論



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著者

榊 博文(さかき・ひろぶみ)
慶應義塾大学文学部教授。社会学博士。
慶應高校から慶應義塾大学経済学部を経て、慶應義塾大学院社会学研究科博士課程修
了。米国スタンフォード大学留学。
専門は社会心理学。主として効果的な説得戦略、およびイノベーションの効果的な普
及戦略に関する研究に従事。主な著書に「説得と影響—交渉のための社会心理学」「日本列島カルト汚染—説得と勧誘の社会心理学」(以上、ブレーン出版)、「説得を科学する」(同文舘)、編著に「異文化間ビジネス戦略」(同文舘)などがある。


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