目次


ごめん!

青色LED開発者最後の独白


[目次] [著者紹介]


表紙




 ↑ページトップへ


まえがき ごめんなさい

第1章 今回の裁判結果がもたらす影響とは


 金額の多寡よりも重要なこと
 和解したことは今でも納得していない
 貢献度の上限が固定されかねなかった
 日本の技術者と研究者は司法に敗北した
 理系に魅力のない国、日本
 子どもたちも理系から去っていく
 技術や特許を目利きできる米国の投資家
 理系ベンチャーが育ちにくい日本
 あまりにも大きい影響に不安を覚える
 理系にとって待遇の悪い国、日本
 日本は文系的な価値観に支配されている
 世界が狭い日本の理系人間たち
 日本人の発明・発見は偶然が多い
 貴重な時期を無駄に過ごさせないために
 優秀な人材を評価できない日本企業
 日本の企業社会では殿様と家来の関係がずっと続いている
 遺伝子に刷り込まれた封建的な考え方
 洗脳を解くためにはアウトローになれ
 制度に風穴を開けるのは難しい
 間違った実力主義を正せ
 ベンチャーを起業する米国の環境
 再チャレンジが可能でなければベンチャーは無理だ

第2章 私が発明した青色LEDとは


 四〇四特許は青色LEDの基本技術だ
 四〇四特許には代替技術などない
 あらゆる状況証拠が私たちの主張の正しさを表していた
 四〇四特許は欠くことのできないキーテクノロジーだ
 画期的な技術だった四〇四特許
 私が受賞した多くの賞も証拠になる
 フランクリン・メダル賞の意味とは
 不可能と言われた技術に挑んだ
 常識外れの選択ができた理由
 「孤独と集中」が私の成功パターンだ
 世界一のブレイクスルーを実現した四〇四特許
 四〇四特許における日亜化学の貢献度はまったくない
 日亜化学が競争に圧勝できる理由
 光の三原色に青色が加われば
 LEDの限りない可能性
 照明以外の用途もたくさんある
 省エネで長寿命など利点は山ほどある

第3章 日本の司法制度は腐りきっていた


 裁判では公平と正義が貫かれるべきだ
 国民主権の日本で裁判も国民のためにある
 金額が高いと企業が困るというだけの理由
 サッカーで言えば不戦敗のような裁判だった
 金額を百分の一にした根拠に疑いがある
 渡米して突きつけられた難題
 日本で裁判を起こした本当の理由
 法廷で絶対に嘘をつけない米国の裁判
 東京地裁の中間判決には愕然とした
 判決で東京地裁は私の主張をほぼ認めてくれた
 東京高裁の判断で日本の司法に絶望した
 日本の司法制度は非常におかしい
 日本で裁判を起こすことの空しさ
 司法試験という一つの基準だけで裁判官になる
 裁判官の判断基準は公平や正義ではない
 法廷で嘘をつくことの重さ
 ロサンゼルスでの講演会において
 証人陳述でも虚偽がまかり通る日本の司法

第4章 これからの日本が心配だ


 四年間の裁判を振り返って
 資源のない日本が生き残っていくには
 仕事を認められ、評価されるために
 日本が活路を見出す方法とは
 日本をどう変えていくのか
 別の意味のソフトウエア整備も重要だ
 日本を客観的に眺めるチャンスを作ろう
 殿様と家来の関係から脱出しよう
 日本人は政治的に未成熟な子どもだ
 急いで日本の教育を変えなければ

あとがき 最後にもう一度「ごめんなさい」

【付録】 東京高等裁判所和解勧告書



 ↑ページトップへ



著者

中村修二(なかむら・しゅうじ)
1954年、愛媛県生まれ。徳島大学工学部電子工学科卒。79年、日亜化学工業株式会社に入社。開発課で、半導体の研究開発を開始。93年、20世紀中には不可能といわれた高輝度青色発光LEDの世界初の実用製品化に成功。 その業績に対して、本田賞、朝日賞、仁科賞、ベンジャミン・フランクリン・メダルなど、国内外で数々の科学賞を受賞している。2000年2月より、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。工学博士。主な著書に『怒りのブレイクスルー』、『21世紀の絶対温度』(共にホーム社)、『日本の子どもを幸福にする23の提言』(小学館)、『負けてたまるか!』(朝日新聞社)など。


お問い合わせは、webmaster までお願いいたします。
1996 - 2003 DIAMOND, INC. All Rights Reserved.