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人生読本


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに
 
第1章 「恋愛」

  性欲という獣性をいかに飼い馴らすか
  婚姻に死活の覚悟で取り組むべし
  喧嘩は家の庭で見栄えする花
  「愛」を意味あらしめる運命愛
  選択の自由という大錯覚
  美貌に嫉妬するなかれ
  羞恥すべきは人前での愛撫
  売春の禁止は「未来の他人」のため
  お喋りは性の醜悪にたいする浄化剤
  品位が恋愛の水準を決める
  秘密を守ったり破ったりする女の手練
  御伽話を必要とする男女の仲

第2章 「家庭」

  仕事にみられる男女の性差
  「姓」は「外で働く者」のものに
  趣味は堕落する
  死の最高形態は「簡便死」
  家事の優劣は家内の社交術による
  子供を持つのは英雄の滑稽譚
  部屋の割り振りによって測られる親子の距離
  衣食余りて礼節を忘れる
  余暇にも限界状況がある
  祖父母が家庭の中心軸
  親戚と隣人がいなければ子供は育たない
  葬式で小さな権力を振るう醜さ

第3章 「共同体」

  アルバイトは害毒多きもの
  暴力は嫌悪すべき必然
  権力は父親に、権威は母親に
  書物こそが会話の情報源
  成績が必要なのは点数の付け難い教養において
  仕付けは社交の現場でなされなければならない
  勇気は「安全と生存」を肯定しつつ否定する
  地位における役割演技の喜劇と悲劇
  称賛も批難も公正の見地から
  貯蓄を死生観にもとづかせるべし
  会話によってこそ平衡感覚が鍛練される
  景観を破壊する「主婦の世論」
  歴史は未完の楽しい物語である
  公徳と私徳はいかに絡み合っているか
  他者は自己に優先すると知るのが自己の確立
  老人の若造りが悪しき進歩主義をもたらした
  地域を重んじ地方を軽んじるべし
  自治は「歴史の英知」を知ることから
  都市を計画できないのは私権が強すぎるため
  技術を手にした大衆の凶暴と愚昧

第4章 「学校」

  教育を産業にすることの文化的意義
  世代のあいだの交流が時代の相貌を決める
  PTAが学校を抑圧している
  知育の「やり方」が徳育である
  独学への「やる気」は教室から出てくる
  徳育に必要なのは国語と歴史の知育
  偉人伝が徳育の基本となる
  読書に淫することなかれ
  義務教育を受けるのは人民が国民となるための関門
  教基法のアメリカニズムを払拭すべし
  人命の尊重は国民の権利に非ず
  平和教育のみならず戦争教育も必要である
  いじめは天下の大罪
  性教育は余計なお節介
  「ゆとり」も「詰め込み」も平衡の喪失
  「性差」は七歳にして生じるべくして生ず
  寮生活が教育復興の鍵
  外国留学が失敗の屋上に屋を架す
  生涯教育の本意は「生涯を学校とする」こと
  民主教育のためには民主主義を疑ってかかるべし

おわりに



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著者紹介

西部 邁(にしべ・すすむ)
1939年、北海道生まれ。1964年、東京大学経済学部卒業。東京大学教養学部教授。『経済倫理学序説』(中央公論社)で吉野作造賞(1983年)、『生まじめな戯れ』(築摩書房)でサントリー学芸賞(1984年)を受賞。第8回正論大賞受賞(1993年)。1988年3月、東京大学教授を辞任。現在、評論家として旺盛な言論活動を展開し、1994年春より月刊オピニオン誌『発言者』および2003年春より隔月刊オピニオン誌『北の発言』のそれぞれ主幹および2003年4月より秀明大学学頭として活躍中。
著書に、『大衆への反逆』(文藝春秋)、『思想史の相貌』(世界文化社)、『死生論』(日本文芸社)、『思想の英雄たち』(文藝春秋)、『知性の構造』(角川春樹事務所)、『寓喩としての人生』(徳間書店)、『虚無の構造』(飛鳥新社)、『福澤諭吉』(文藝春秋)、『反米という作法』(共著 小学館)、『国民の道徳』(扶桑社)、『人生の作法』(飛鳥新社)、『学問』(講談社)、『獅子たりえぬ超大国』(日本実業出版社)、『愛国心』(共著 講談社)、『あほ腰抜けビョーキの親米保守』(小林よしのりとの共著 飛鳥新社)、『わが憲法改正案』(ビジネス社)、『武士道と日本人』(角川春樹事務所)など多数。


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