↑ページトップへ
序 章 あなたはどこまでスペキュレートしているか
㈰教訓は暴落の渦中で体験学習するよるも本書から学ぶに如かず
㈪投資家が真に必要とするもの
第1章 投資家もまた人なり
㈰ 人は「一貫性」に弱い——人は経済合理性のみにて動くにあらず
㈪「バッファロー現象」に弱い——これこそ投資家の大損のもと
㈫ 権威と稀少性にはとくに弱い——常識家ほどそうなる
第2章 人は非日常性に酔う
㈰ いまだ踊る「M資金」の影——詳細部分のリアリティが全体の虚構を支える
㈪「CIA準備金」が動くという選挙対策銘柄——非公然活動という目くらまし
㈫「ガリオア・エロア資金」の幻——返済額の食い違いが詐話師の創作のヒント
㈬ 新手の仕手ネタ「N資金」——ナイジェリアの不正蓄財資金が向かうという暴騰株
第3章「勘」を養うべし
㈰「勘」とは何か——そのために何が大切か
㈪ それはギャンブルから始まった——勘」には要る数理の素養
㈫ リスクとの戦いが文明を進化させた——それは数学を進歩させ、一方で株式会社法に結実した
㈬「勘」は大脳に育つ——大脳に起こる反応は訴える
㈭ 分析や情報だけでは勝てない——ブラックマンデーを予知した「閃光」
㈮「予感」はどこから嗅ぎ出すか——「勘」は科学に通じる
㈯ 人の「相場観」はどこから来るか——感性による初歩的形成と思考の産物と
㉀ 確率の考え方は大切だ——「当たり屋につけ」は一理あるが「ツキが回る」は単なる迷信
第4章 知ってるつもりで間違えやすい投資の数裡
㈰ すべては事前に読めるか——しょせん、原子の世界だが
㈪ 勘違いの陥穽は単純なところにこそある——単純素朴な罠ほど恐ろしい(サイコロの問題/碁石の問題)
㈫ こんな勘違いをしていないか——投資に向かないウカツな思考の例(三分の二の確率で損しますぞ/確率の和で起こることを勝手に不思議がる/自分勝手な選択肢をとる)
㈬ 中世貴族を破産させた恐ろしい勘違い——チャンス熟成の錯誤
㈭ 裏の裏を読めば表になるか——シャーロック・ホームズの「最後の問題」と「鞍点」
㈮ どっちの株が上がるか——年間15億円増益の会社と半期5億円増益の会社
㈯ 言い回しの錯誤——言葉の論理の怪
㉀ 分散投資は低リスクか——4銘柄分散より2銘柄分散のほうが安全と断言できるとき
㈷ 平行線は2点で交わる——シンクタンクの経済予測が当たらないわけ
第5章 株で損をする心理上の落とし穴
㈰ 幻の法則性を見出す——人は何もないところに法則を「発見」する
㈪ 因果関係を取り違える——ニューヨーク株が上がらないと日本株も上がらないか
㈫ 期待が誤認をもたらす——低温核融合否定論者とガリレオ弾圧者の違い/我田引水的な判断基準/期待を誤解釈しないこと
㈬ 過去の記憶が誤信を生む——人は「予定通りでないこと」のほうを記憶にとどめる/当たったときだけ記憶している
㈭ マスコミが錯覚を誘導する——省略表現・誇張表現・偽サンプル/市場世論誤認傾向
㈮ 大義名分、社会的承認による錯覚——「みんなが賛成」「識者もそう言う」、これが大損のもと
㈯ 早耳筋の大損——伝聞情報の証拠力
㉀「合致情報」と「不都合事実」と「当たり予言」の記憶——「大衆投資家は常に裏切られる」(グランビル)のか/人には信じたいという欲求がある
㈷ 失敗の原因を外部要因に求める傾向——精神衛生上はとてもよいことだが
㉂ 投資家は信念をモノとして持ちたがる——その代償として札束を失う
㉃ 自分流の一貫性は捨てたものではない——「自分流」と「頑固一徹」は似て非なり
第6章 大損する人がはまりやすい10の罠
㈰ 意思強く意地を張る——「ナンピン・スカンピン」の訓え
㈪ 水準か方向かを混同する——そうすると10回やって11回損しますぞ
㈫「頭としっぽはくれてやれ」を実行しない——ジャングルにもある「武士の情」
㈬ マクロとミクロを混同する——マクロを見誤れば奔流に抗して泳ぐことになる
㈭ 純情可憐派、一見正義派——さっさとカジノを去るにしかず
㈮ 嫉妬・悋気派——ゲームに向かない人の典型
㈯ 予測と予言と予想——投資家が必要とするのはどれか
㉀ 金銭観を誤っている——お金は欲望の塊であると共に自由の拠り所にもなる
㈷ 嬉しがりやで語り歩く——ウォール街にもある「語る者は儲けず」の格言
㉂ 汝自らを知れ——自らを知らざれば株式投資は高くつく
終 章 資本主義経済の最初の担い手は投機家だった
㈰ 投資と投機とギャンブル
㈪ 偶然のチャンスを生かすための準備はあるか
|