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〈まえがき〉——オトナの運用はセオリー抜きには楽しめない
第一章 本物の“マネー運用常識”を探る
■個人のマネー運用常識
投資教育の現状と投資家が最初に知るべき原則
危ない運用商品EB(他社株転換権付債券)の四つの教訓
初心者向けの運用商品という嘘と初心者の対策
信用リスクの判断は素人はもちろん、プロにもむずかしい
預金保険機構に学ぶ預金銀行の安全性を判断する考え方
預金金利のフェアな格差はどのくらい?
「無リスクで有利」の仕組みとその評価
為替のリスクは投機のリスクだ
為替リスクは資産配分と同時に決定することが基本
集中か、分散か、投資銘柄数についてどう考えたらいいか
個人投資家はリスク「ヘッジ」をあまり気にしないほうがいい
運用商品評価の鍵はなんといっても売り手側が取る手数料だ
使用目的別に資金を区分運用する非効率性に気づこう
目的別運用とメンタル・アカウンティング
ファイナンシャル・プランナーへの応援メッセージ
個人の経済価値と資産の運用を総合的に考えよう
あなたは何型? 家計状態のパターン化
家計のパターンに合わせた運用戦略
アセット・アロケーションを個人に教える際に苦労する点
個人のためのアセット・アロケーションの簡便法
■一歩先のセオリー
金融工学ブームから個人投資家は何を学ぶか
テクニカル分析は早めに「卒業」するほうが利口
クオンツ運用の得意と不得意
行動ファイナンスは合理性の立場から読み直して利用せよ
投資家がどれくらい不合理と考えるかでアドバイスが変わる
第二章 株式投資に勝る楽しみはない
■投資スタイルの涵養
パッシブ運用の可否は、相場の強弱見通しと無関係
日本でのパッシブ運用の盛衰
パッシブ運用の三つのメリット
バリューとグロースで投資方法と投資対象は必ずしも排他的ではない
割安株投資と低位株投資の違い
PBRによる割安株投資
実質純資産に注目する投資の注意点
PERによる株価評価の考え方
PERの見方とプロのノウハウ
成長株投資とは何をすることなのか
成長株投資で注目する将来はせいぜい一年半先
株価の勢いと収益の上方修正
偉大な投資家を参考に考える自分の投資スタイル
■株式市場の読み方
株価と木の影の長さ
ネット株時代の新株価評価尺度には疑問あり
B to Bで考える利益と競争の関係
ネット株バブルの総括と教訓
ゼロ金利解除とマクロ経済情報の扱い方
外れた見通しに学ぶマーケット予想のむずかしさ
人気アナリストランキングから投資家は何を読むか
個人投資家にとって人気アナリストのコメントは役立つか
アメリカを笑って考えるアナリスト情報との上手な付き合い方
企業のIR活動は段階と意図を推測して評価
ファンド・マネジャーの気持ちで社長コメントを読む
■半歩先を行くためのヒント
正直に言ってだれにもわからない株式の期待リターン
日本の投資家が株に期待するリターンはいくらなのだろうか
賢い投資家が“ノイズトレーダー”に負けることもある
ファンド・マネジャーの顧客の行動も非効率市場の原因
株式投資と競馬、その相違点と共通点
ゲームの仕組みに見る競馬と株式投資
市場参加者の間違いの傾向に注目しよう
■この際、言っておこう
日経平均の指標としての連続性が壊れたことへの注意
計算方法と入れ替え銘柄
巨額の損得と日経平均の「ズレ」
真の投資家は持ち合い解消売りをむしろ歓迎すべき
個人投資家にとって株式買い上げ機構がダメな理由
引け値ギャランティーで発注する運用者は即刻廃業すべき
第三章 愛する投信と大切な年金のために
■投資信託、未来への道
マルチスタイル投信のセオリーから外れた商品設計
ファンド・オブ・ファンズへの投資は勧められない
だれにピッタリなのか想像がむずかしいバランス・ファンド
最近の投資信託の運用商品としての品質劣化の背景
確実なコストと不確実な運用能力を正しく比較する
ファンド内部の売買手数料
出よ! 安価高品質の「投信のユニクロ」
「投信のユニクロ」のビジネスプラン(1)——運用会社の選択
「投信のユニクロ」のビジネスプラン(2)——運用会社の陣容
「投信のユニクロ」のビジネスプラン(3)——販売の戦略
ETF登場で考える投資信託との合理的な付き合い方
■年金運用の本質と教訓
年金は節税の手段だと考えて、冷静に方針を決めよう
年金の運営で企業経営者の実力が分かる
投資信託と年金は商売として異質だが運用の本質は同じ
投資信託と年金、ベンチマークの違いはどう影響するか
長期の運用計画の危険性とは
債券も、常に時価評価が大切
プロ投資家のアセット・アロケーションを五段階評定する
確定拠出年金はコスト節約の工夫が成否を決定する
第四章 たかがプロ、されどプロ
■等身大のファンド・マネジャー
ファンド・マネジャーと個人投資家の条件に大差はない
手数料自由化で個人投資家はプロと互角の条件
プロとアマは同じ材料による料亭と家庭料理の差
プロの運用の苦労とリスクを推定するツールについて
ファンド・マネジャーとアナリストの関係——四つのパターン
システム運用では人間が判断しないというわけではない
ファンド・マネジャーの個人投資と投資による心境変化
■運用ビジネスの理解のために
運用の値段も需要と供給で決まる
ベンチマークを運用報酬の二倍分上回る利回りが目標
パフォーマンス評価の期間は五年でもまだ足りない
日本人の国民性が資産運用業に不向きということはない
最後に、「資産運用ビジネスにおける『運用力』という名の幻想」
外資系の運用会社X社の戦略
運用会社を経営する者の心得
運用業界が最も大切にする“フィクション”
〈あとがき〉——投資の楽しみの「語り方」を求めて
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