目次


ブランドらしさのつくり方

五感ブランディングの実践


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1章 なんとなく五感体験


日常にあふれている「なんとなく」

「なんとなく」の正体は五感である
  見ているつもりが見えてない?
  見えないと見えてくるものがある

「五感」と購買の関係
  コンビニには五感を刺激する商品がいっぱい
  家電商品は、いまや五感競争
  機能の競争から知覚品質の競争へ
  要注意! 五感で嫌われる商品

五感と愛着
  こだわりの製品やサービスが五感に利く
  購買と愛着のメカニズム

五感体験は時代が求めている


第2章 ブランドの「らしさ」づくりと五感


セリングとブランディング

ブランドに対する誤解
  誤解(1) ブランドは高級なもの
  誤解(2) ブランドとはマークや名称のこと
  誤解(3) ブランドは広告でつくるもの
  誤解(4) ブランドは顧客のためにつくるもの

「らしさ」がつくる永続的なビジネス

ブランド「らしさ」づくりの変遷
  第一期:表層の時代
  第二期:左脳の時代
  第三期:右脳の時代(1) パーソナリティへの関心
  第四期:右脳の時代(2) 視覚の導入
  第五期:五感の時代

「らしさ」づくりと五感体験の確執
  ブランドと論理の葛藤
  感覚を情報共有することの難しさ
  右脳と左脳の橋渡しをする

あなたのブランドは「スマッシャブル」か?


第3章 五感に訴えるブランドとは


“色シェア”
シャンプーの“音”?
航空会社の“香り特許”
AV機器ならぬ“AVT機器”
ビデオレンタルを映画館にしてしまう“味”
日本における五感のブランディングのチャンス”


第4章 五感ブランディングの方法論


ステップ1 五感の計測——「らしさ」を可視化する
  五感体験の背後に眠る、潜在意識を理解する
  送り手と受け手の「ズレ」に留意する
  まずは既成概念を取り払う

ステップ2 五感の設計——「らしさ」を規定する
  ブランドの提供価値を規定する
  パーソナリティを規定する
  ブランドの世界観を規定する
  五感要素を規定する

ステップ3 五感の展開——「らしさ」を実践する
  五感タッチポイント・マトリックスを作成する
  五感体験シナリオを設計する
  五感体験プランの優先順位をつける
  計画を実践する


第5章 仮想ケース:新宿駅の五感ブランディング


新宿駅を知りたくば新宿を見よ

「新宿らしさ」の計測
  新宿を色で表すと、何色?
  新宿を音で表すと、どんな音?
  新宿をにおいで表すと、どんなにおい?
  新宿を手触りで表すと、どんな触り心地?
  新宿を味で表すと、どんな味?

「新宿駅」のブランド戦略
  新宿の存在意義
  新宿駅の機能価値と情緒価値
  新宿駅が備えるべき事実・特徴

新宿駅のスタイルの規定

新宿駅の五感因子の抽出
  視覚因子として基調カラー3色を決める
  触覚因子として5つの素材を選ぶ
  聴覚因子として「新宿のサウンド」をつくる
  嗅覚因子として「新宿の香り」をつくる
  味覚因子を「カクテル」で表現する

新宿駅のタッチポイントを洗い出す

五感タッチポイント・マトリックス
  中央地下通路の五感再設計
  音が時と位置を知らせるしくみ:新宿駅のサウンド
  「臭い」新宿ではなく、「奥深い香り」の新宿へ
  タッチポイントデザインと機能性


第6章 五感のこれから


嗅覚
  嗅覚の研究にノーベル賞
  香りをインターネットで届ける

触覚
  触れ合いを実現したロボット・ペット

味覚
  味の数値化への挑戦
  「食育」への関心が味覚研究を後押しする

聴覚
  「聞き分ける」ロボット

視覚
  3D技術のさらなる進化

五感の“五”を考える
  五つの感覚は、実はつながっている
  デジタルで分析し、アナログで統合する
  つながりのある五つの感覚が、“互感”!


おわりに

参考文献



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著者紹介

博報堂ブランドデザイン
(株)博報堂内のブランド専門組織。左脳的思考と右脳的思考の融合をモットーとし、調査、戦略立案から、CI、VI、ネーミング、商品開発、店舗・空間開発、広告、WEB、サウンドブランディング、インナー研修など様々なアウトプット領域にわたる一貫したブランドコンサルテーションを得意としている。
http://www.h-branddesign.com

宮澤 正憲(みやざわ・まさのり)
博報堂ブランドデザイン リーダー。東京大学文学部心理学科卒。1990年(株)博報堂入社。マーケティング局にて食品、自動車、トイレタリー、流通、サービスなど多様な業種の企画立案業務に従事。米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)卒業後、2001年より現職。現在、ブランドデザインチームのリーダーとして、多様なクライアント、多様な領域でブランディングの実務コンサルテーションを行っている。著書・訳書は、『ドン・シュルツの統合マーケティング』(ダイヤモンド社、共訳)、『MBAは本当に役に立つのか』(東洋経済新報社、共著)など多数。

田邊 学司(たなべ・がくじ)
博報堂ブランドデザイン ディレクター。東京外国語大学インドシナ語学科卒。1993年(株)博報堂入社。マーケティング局にて、ワインからタイヤに至るまで、多様な業種の企画立案業務に従事。カナダウェスタンオンタリオ大学リチャードアイヴィ経営大学院(MBA)卒業後、博報堂グローバルMDセンターにてブランドの国際展開に関する業務に従事。2003年より現職。様々なブランディングプロジェクトを担うとともに、ZMETインタビューおよび解析において、日本ではまだ数少ないライセンシーの一人として、深層心理に踏み込む戦略コンサルテーションも実施している。

竹内 慶(たけうち・けい)
博報堂ブランドデザイン コンサルタント/プランナー。東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程卒。2001年(株)博報堂入社。ストラテジックプランニング局にて、外食、飲料、流通等のマーケティング企画業務に従事。2004年より現職。「五感ブランディング」および「日本流ブランディング」手法の開発と実践をはじめ、論理と感覚、言語と非言語の「境界」からの新しいブランディングアプローチを推進している。

今野 雄策(こんの・ゆうさく)
博報堂研究開発局 主任研究員。東京大学経済学部経営学科卒。1997年(株)博報堂入社。プロモーションデザイン局にて自動車、飲料、家電などのプロモーション企画、店頭企画立案に従事。2001年より研究開発局勤務。現在、主任研究員として、五感ブランディング、店頭マーケティングなどの領域でデータやツールの開発に務めている。著書に『ついこの店で買ってしまう理由』(日本経済新聞社、共編)。


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