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ウォルマートはほんとうに脅威か

俗説と誤解だらけのその実力


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表紙




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まえがき

第1章 まず、いかにも日本的な、
    ウォルマートについての数々の誤解を正そう


  1 ウォルマート進出で、
    価値提案型になるか、価格訴求型になるかの、選択を迫られる流通業
  2 ウォルマートほど、日本で誤解されている企業はない
  3 ウォルマートのEDLPは、
   「安売り」ではなく、むしろ「安売りの否定」である


第2章 ウォルマートのほんとうの「強さ」は、
   「安さ」ではなくそのカスタマー徹底志向


  1 ウォルマートは、道徳的「お客様第一主義」ではなく、
    実務的カスタマー志向
  2 ウォルマートを「業態」と見る根本的な誤解を捨てよ
  3 ウォルマートはライフスタイル・アソートメントだからこそ、
   「安売り」ではなくEDLPを実行
  4 単なる「人減らし」ではない、周到な、ウォルマートのコスト戦略
  5 もっともチェーンらしくないチェーンストアであるウォルマート
  6 ウォルマートが売れるのは、他店比較するからではなく、
    カスタマー徹底志向だから


第3章 スーパーセンターは無敵ではない、
    
ウォルマートの強さと弱さがモロに出ている

  1 成功したハイパーマートUSAを敢えてやめて、
    再挑戦してつくったスーパーセンター
  2 カルフールや日本のビッグストアとは
    まったく異質なスーパーセンター
  3 思わぬ大弱点を抱えている、スーパーセンター
  4 米国のスーパーマーケットは、
    スーパーセンターとどう戦っているか
  5 ロールバックという事実上の「安売り」は、
    EDLP戦略の破綻ではないのか


第4章 なぜウォルマートの外国進出は、これまでことごとく失敗しているのか

  1 ウォルマートの外国進出は、いままでほとんど失敗している
  2 だがウォルマートは、
    同質類似の業態チェーンの多い日本なら、席巻できるかもしれない
  3 ライフスタイルに関わる流通業は、グローバルではない
  4 いちばん難しい、ライフスタイル・アソートメントの翻訳
  5 日本には、外国流通業がそのまま成功する道がある
  6 下手をすると、ウォルマートは第二のウェンディーズになる
  7 ウォルマートにもコストコにも、
    セブン‐イレブン同様、日本人の生活を変える可能性がある
  8 日本の地価が下がったから日本に進出するという、大きなカンちがい


第5章 ウォルマートは、日本のコンシューマー・マーケティングに
    深刻な影響を与える


  1 アソートメントの日本版翻訳に成功すれば、
    ウォルマートは日本で大成功する
  2 第一の路線・スーパーセンターはもっとも本格的路線だが、
    これだけの大きな難題がある
  3 第二の路線・
    ディスカウント・ストア・タイプでも、その影響は深刻だ
  4 ウォルマートがスグ成功する方法は、
    東京湾にタンカーを浮かべる「安売り」商法
  5 第三の路線・
    ウォルマートの商品の三割以上がそのまま売れる
   「安売り」商法なら、スグ成功
  6 ウォルマートの「安さ」が、
    日本のコンシューマー・マーケティングの根本問題を明らかにする
  7 ウォルマートによる「低価格化」を恐れるな、
    それを新しいマーケティングの起爆剤にせよ


第6章 ウォルマートが猛威を振るう米国のチェーンが示唆する、
    カスタマーねらい価値提案戦略


  1 米国には、ウォルマートに負けない優良チェーンが何社もある
  2 日本のチェーンは、ウォルマートに完敗したKマートにそっくりだ
  3 ウォルマートと正面からわたりあっている、ターゲット成功のロジックに学べ
  4 カスタマーねらいで独自能力とシステムをつくった、
    ウォルマートを恐れない流通業が多数ある
  5 チェーンストアの常識を全面的に変えない限り、
    このままではウォルマートに完敗する
  6 コンシューマーねらいのナショナル・ブランドは、
    ウォルマートの「安さ」の標的になる
  7 ウォルマートこそ、直取引ではなく、
    問屋卸にマーケティング機能代行を求める企業だ
  8 カスタマーへの価値提案で、
    メーカーと問屋卸と流通業チェーンの新しい協力関係をつくれ



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梗概

●ほんとうは何に強くて何に弱いのか。

俗説と誤解による過大評価と過小評価を排してその用意周到で着実な出店戦略と徹底したカスタマー志向戦略の真実を徹底解明。
だが、ウォルマートが進出しようがすまいが、生き残るために日本企業がとるべき戦略がある。


●なぜ、ウォルマートの日本進出を脅威と思うのか。

確かにウォルマートは、米国でダントツの売上を上げている、最強の企業だ。しかしそれは、ウォルマートの一人天下だということではない。それぞれのカスタマー分野ごとに優れた流通チェーンが存在する。カスタマーの種類だけ企業が存在するのだ。
そもそも、巨大外資の日本進出になぜいつも「脅威」を見てしまい、「再編成」を叫ぶのか。実はそこに、日本企業のマーケティングの根本問題が潜んでいる。


●日本進出に際し、ウォルマートはどの路線を選ぶのか。

1.「スーパーセンター」路線か 
2.「ディスカウント・ストア・タイプ」路線か
それとも、
3.最大規模の安売り企業の日本進出という“ウォルマート脅威説”の元になっている(ポピュラーなインターナショナル・ブランドとウォルマートのプライベート・レーベルの)「安売り」戦略か。
それらの路線の日本企業への影響は?

ウォルマートが猛威を振るっている米国でウォルマートに負けていない優良企業の経営ロジックとは?

ウォルマートによる「低価格化」を恐れるな。
それをむしろ、新しいマーケティングの起爆剤にすべきだ!



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著者紹介

島田 陽介(しまだ・ようすけ)
1936年金沢市生まれ。(株)島田研究室代表。専門は、流通業のマーケティング、経営戦略。米国流通業にも詳しく、毎年米国視察セミナーを主催。6月と11月の戦略提案セミナーのほか、年間数回のセミナーも開催。
最近の主な著訳書に、著書─『台頭する流通カテゴリ・キラー』『カスタマー志向徹底戦略』(以上、ダイヤモンド社)『これがほんとうのカスタマー経営です』(日本経済新聞社)、訳書─『ホーム・デポ 驚異の成長物語』『フォーカス』『ユニーク・ポジショニング』『なぜ誰もネットで買わなくなるのか』(以上、ダイヤモンド社)、がある。

オフィス:(株)島田研究室 東京都目黒区自由が丘1-22-21
     Phone: 03-5729-2663 Fax: 03-5729-4547
     E-mailアドレス: shimad@msb.biglobe.ne.jp



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