目次


[新版] CFO

最高財務責任者が企業価値を向上させる


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき

第1章 CFOの登場
  日本型経営システムはなぜ破綻したか

    アメリカ型経営システムか日本型経営システムか
    ますます強まる外資の攻勢
    日本型経営システムの骨格
    アメリカにおける経営システム改革
    立ち遅れた日本の経営改革
    会計基準の見直しが突きつけたもの
  CFOの誕生

    日米のコーポレート・ガバナンス
    アメリカのCFO
    日本のCFO
  経営環境の変化とCFO

    金融制度改革と会計制度の変革
    CFOに課せられるテーマ

第2章 CFOの役割
  CFOの七つの仕事

    CFOと経理担当役員との違い
    変化した法律上の位置づけ
    財務活動の元締めとしてのCFO
  ビジネスモデルとは何か

    ビジネスモデルとビジネスサイクル
    企業のライフサイクル
    事業ポートフォリオを見極める
  企業価値を向上させる

    企業価値は誰が測るのか
    企業価値を増大するための要素
    企業価値の概念
    企業経営上のリスク評価
  資本構成最適化に向けて

    資本構成最適化への要素「FRICT」
    最適資本構成を追求する
    投資家への情報発信

第3章 CFOの実践的心得
  CFOは戦略思考を持たねばならない

    もはや“帳簿の番人”ではすまされない
    戦略思考を持っているか
    インベストメント戦略とプロジェクトプラン
  従来型経理、財務から抜け出せ

    ビーン・カウンターからCFOへ
    現状開示能力が問われる
    投資家の信頼を得られるか
    求められる脱ルーチンワーク
  企業価値、シェアホルダー・バリューを上げる

    企業価値を高めることこそ企業経営の目的
    企業価値を上げるには戦略が不可欠
  インベスター・リレーションズへの取り組み

    求められるタイムリーな情報開示
    情報伝達システムを一本化する
  CFOはナビゲーターか

    ナビゲーターとしてのCFO
    ナビゲーターとCFOの相違点
  リスク対応能力を持つ

    企業が抱えるリスク
    危機意識に乏しい日本人
    リスクのディスクロージャー
  CFOとCFO本部組織

    CFO本部組織の構成
    CFOスタッフの教育、訓練

第4章 ビジネス・パートナーとしてのCFO
  戦略的財務シナリオの作成とその実践

    二つの財務戦略、資金調達と資金運用
    財務戦略は経営戦略の中心
    最適の予算配分プランを練る
    価格設定プロセスへの参画
  タックス・プランニングに留意せよ

    税務部門は戦略部門か
    タックス・プランニング実行への整備
  CIOとの連携

    CIO登場の背景
    「人・モノ・金」から「人・モノ・金・IT」へ
    サプライチェーン・マネジメントの構築
    急がれる国境を越えたシステムの構築
  ベスト・プラクティスとプロセスで差をつけろ

    ベスト・プラクティスを求めて
    ベンチ・マーキング手法を活用する
    サイクル・タイムの短縮を図れ
    シェアード・サービスのメリット
    管理能力が求められるアウトソーシング

第5章 先進企業に学ぶCFOの役割
  企業業績の明暗を分けるCFO

    財務戦略を中心とした経営革新
  バランスシートの健全性の維持

    三菱商事——事業投資の手法を積極的に駆使
    トヨタ自動車——財務の重要性が全社に浸透
  事業ポートフォリオの再構築

    日産自動車——コア・ビジネスにすべての経営資源を
    伊藤忠商事——資産の入れ替えと財務体質の強化
  グループ経営、連結決算への対応

    新日本製鐵——連結ベースの企業価値最大化を
    デュポン——グループ会社全体のリスクマネジメント

第6章 CFOを育てる
  激変した経理、財務を取り巻く環境

    経理のプロ、財務のプロの時代は終わった
    幅広い経験に基づくビジネスマインドを養え
  経理、財務のプロだけではCFOは務まらない

    CFO誕生の背景
    大局観を持て
    コンセンサスづくりより意思決定
    経営ビジョンと優先順位を示せ
  CFOを育てる教育

    仕事を通して学ぶオン・ザ・ジョブ・トレーニング
    自身の知識や技術を深めるコーチング
    個人の評価を役立てる三六〇度サーベイ

7章 CFOの挑戦
  全方位型ネットワークを張る

    CFOを中心とした情報ネットワークの構築
    移転価格設定の難しさ
    正確な顧客動向の収集
  コア・コンピタンスを見直す

    コア・コンピタンスは明確になっているか
    リストラからリエンジニアリングへ
    リエンジニアリングの要諦を見極めよ
  ブレイクスルーを目指す

    現状打破こそCFOの使命
  グローバルな環境で活躍の場が広がる

    コミュニケーション・スキルと自己アピール力を持て

終章 二一世紀のCFO
  会計パラダイムが変わる

    会計基準の統一化
    時価会計導入の激震
    経営環境が変わる
    戦い方が変わる
  二一世紀型CFOの課題

    社外ブレーンネットワークの強化
    デジタルネットワークへの対応
    CFOがトップに立つ
    企業の社会的責任(CSR)を果たす

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著者紹介

行天豊雄(ぎょうてん・とよお)
1931年生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵省(現・財務省)財務官、東京銀行取締役会長を歴任。その間ハーバード大学、プリンストン大学客員教授を務める。
主な著書として、『国際通貨制度』(金融財政事情研究会)、『富の興亡——円とドルの歴史』(共著、東洋経済新報社)、『行天豊雄が語る国際金融道』(朝日新聞社)などがある。現在、国際通貨研究所理事長、東京三菱銀行特別顧問、日本CFO協会理事長。

田原沖志(たはら・おきし)
1945年生まれ。同志社大学法学部卒。日本テキサス・インスツルメンツ社、シュルンベルジェ社などのコントローラーを経てサン・マイクロシステムズ社の専務取締役・経理財務本部長として日本のCFOを10年間務める。現在、エグゼ・アソシエイツ代表、日本CFO協会理事。


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