目次


理念が独自性を生む

越企業をつくる7つの原則


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに——経営者に何が必要か

序章 卓越企業はいかにして生まれるか

  高収益の要因は何か
   (1)利益の質を高めよ——守りより攻め、攻めより独自性
   (2)戦略と管理の同時追求が卓越企業をつくる
   (3)着眼点の独自性が経営理念に体化し、利益に結実する
   (4)利益は、製品・サービス、事業構想、組織づくりの独自性から生まれる
   (5)ヒット商品が年商一〇億円の壁を破り、ブランドの構築が年商三〇億円の壁を破る
   (6)経営者は「探求者」たれ
   (7)管理会計を使いこなせ

第1章 利益の質を高めよ

  自社の収益要因・不採算要因を知る

 1 企業の収益要因は五つに分類できる

   限界利益を高める方法
   自社の収益要因がわかるか
   高収益要因と破綻防止要因
 2 利益の質を高めよ

   収益要因のステップアップ戦略
 3 戦略と管理の同時追求が卓越企業をつくる

   常識のを見抜け
   緊張関係の同時追求
 4 原点から離れるな

   リスクに耐える収益力か
   経営に王道なし
   自らの基準を見失うな
 コラム1 一九八〇年代以降における経営学の潮流

   経営学=組織論+戦略論+理念研究
   一九八〇年代以降の日米交渉
   二一世紀における経営学のメインテーマ

第2章 理念が独自性を生む

 1 経営理念と利益の相関性

   独自性の源泉
   利益を生み出すまでのプロセス
 2 すべては自己実現の欲求から始まる

   イノベーションの本質
   初めに問いかけがある
   問いかけにエネルギーを投入する
   強い動機づけ
   マズローの欲求五段階説
   問いかけを含む動機づけ
 3 自己実現欲求と社会の接点にイノベーションが生まれる

   鍵山秀三郎氏のイノベーション——掃除哲学
   自己実現の欲求と社会の接点にイノベーションが生まれる
   自らの社会的テーマの発見がイノベーションとなる
 4 経営理念は成長動機からしか生まれない

   欠乏動機から成長動機への転換
   ステップアップする欲求
   経営理念の形成には時間がかかる
 5 経営理念のイノベーション効果

   イノベーションのはしご
   イノベーションの着眼点
   本質思考とは何か
   意味・目的・機能・本質・価値を問え
   理念が独自性を生む
 6 経営理念の自己超越効果

   自己超越とは何か
   経営理念の根底には宗教・信仰がある
   「探求者たちの社会」
 コラム2 経営理念の五つの機能と作用メカニズム

   経営理念の作用の五つのレベル
   個人の内面模索レベル
   個人と社会・組織の相互作用レベル(経営理念の形成)
   組織内の作用レベル(経営理念の五つの機能)
   組織内の結果レベル
   対外的結果レベル
   自己実現から自己超越へ

第3章 利益を生み出す独自性の領域

  利益の源泉

 1 利益への有効度を数値化する

   「乖離係数」の考え方
   「領域別・行動特性別業績相関表」から何がわかるか
   開発要因の何が有効か
   マーケティング要因をどうとらえるべきか
   管理要因は利益に対して明瞭な相関関係がある
   人的要因の何が有効か
   経営における原因と結果の因果律
   経営理念は戦略資源である
 2 イノベーションの実際

   技術力の多面性
   大企業に負けない高シェア企業
   開発専門チームの存在
   開発のネットワーク
   研究・開発要員の動機づけ
   事業の着眼点は小さな気づき

第4章 売上の壁を突破させる原動力は何か


   事業規模の拡大には何が有効か
   開発要因とマーケティング要因の何が成長に有効か
   管理要因は成長に対してどう有効か
   人的要因は成長に対してどう有効か
   「成長モデル表」から何がわかるか
 コラム3 経済学と経営学の方法論の違い

   経済学の前提条件
   経営学はミクロで考える

第5章 経営者は「探求者」たれ

  リーダーの行動特性

 1 「優良企業」経営者の標準モデル

   経営者のモデルをつくる
   三〇歳代で創業、現在は五〇歳代
   標準から卓越への懸け橋となるもの
 2 「優良企業」経営者の卓越モデル

   (1)時間という試金石
   (2)販売より開発、開発より戦略
   (3)戦略の基礎としての宗教・信条
   (4)教育水準と統率レベルの高さ
   (5)「探求者」としての経営者
 コラム4 ホーリズムの喪失と回復

   技術・知識を価値観と切り離す傾向
   価値観なき専門家
   ホーリズムの回復

第6章 管理会計を使いこなせ

  管理会計の重要性

 1 赤字脱却のための短期的視点

   赤字の本当の理由
   まず、短期で黒字化を図る
   限界利益を受け入れる覚悟
 2 管理会計の実践

   他社を知って、自社がわかる
   経営の実態と財務数値を結びつける
 3 収益向上のための長期的視点

   赤字の理由を把握する
   収益改善目標値の試算
   赤字改善策をつくる
   戦略的視点
 コラム5 利益概念の変遷

   ROIの着想
   利益は「不正直の代価」——江戸時代の武士階級イデオローグ
   利潤は剰余労働の搾取——マルクス
   利潤は存在しない——新古典派大系
   利潤は企業者の新結合に対する報酬——シュンペーター
   利益は未来費用——ドラッカー
   『収益結晶化理論』が示す利益概念

 補論 『収益結晶化理論』の概要——前著を読んでいない読者のために

おわりに——ささやかな感慨

参考文献

索引



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著者紹介

宮田矢八郎(みやた・やはちろう)
産能大学経営学部教授、同大学大学院経営情報学研究科教授。
1948年長崎市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、中小企業金融公庫入庫。主に企業審査と経営支援業務を経験。同庫を経て、現職。
主な著書に、『収益結晶化理論』『経営学100年の思想』(以上、ダイヤモンド社)、『情報創出型金融』(金融財政事情研究会)がある。


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