目次

デジタル・ビジネスデザイン戦略

最強の「バリュー・プロポジション」実現のために
原書名 HOW DIGITAL IS YOUR BUSINESS


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表紙




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はじめに
監訳者まえがき

第1章 デジタル・ビジネスデザインとは何か──ビジネスデザインの質とデジタル化の度合い

デジタル化に対する誤解
デジタル・ビジネスデザインのマトリクス
自社のデジタル度を知る
DBDの真の恩恵
デジタル・イノベーションを生み出すもの


第2章 デジタル・ビジネスデザインの出発点──DBD移行への5つの課題

まず「事業課題」を考える
ビジネスデザインを考える
ビジネスデザインの8つの主要次元
アトムの管理、ビットの管理
アトムとビットの違い
ビット・エンジンの創出
デジタル技術で広がるビジネスデザインの選択肢
次の事業課題を考える


第3章 「チョイスボード」がもたらす革新──顧客主導による選択システム

 顧客を苛立たせる伝統的ビジネスデザイン
 チョイスボードの導入
 顧客のセルフ・セグメンテーション
 意思決定モデルの進化
 チョイスボードと収益性
 価値連鎖の逆転
 ビット・エンジンとビジネスの基礎
 デジタル・レディネス
 バリュー・ネットの必要性
 チョイスボード戦争


第4章 【デジタル・イノベーター㈰】デル・コンピュータ──価値連鎖の逆転という戦略

 変化の名手
 デルの事業課題
 ダイレクト・モデル
 失敗から学ぶビジネス・モデルの進化
 オンライン・コンフィギュレータの開発
 ライバル企業との差別化
 在庫と情報の交換
 顧客との関係の拡大
 デルのビジネスデザイン
 デルのDBDがもたらす恩恵
 デジタル・ファイナンシング
 デルの次なる事業課題


第5章 【デジタル・イノベーター㈪】セメックス──低成長ビジネスのデジタル化戦略

 地球上で最も過酷なビジネス
 顧客の意識の流れ
 セメックスの事業課題
「戦略的怠惰」の克服
 セメックスのデジタル化
 ビジネス方程式の管理
 コモディティ化した事業の克服
 セメックスのビジネスデザイン
 セメックスのDBDがもたらす恩恵
 財務面での成果
 ビットに国境はない
 セメックスの次なる事業課題


第6章 「10倍の生産性」の実現──適切なビット・エンジンの選択と管理

 10倍の生産性を可能にする秘密
 成功への鍵──資産、コスト、サイクルタイム
 デジタル化による「資産」の効率向上
 デジタル化による「コスト」の削減
 デジタル化による「サイクルタイム」の迅速化
 真の生産性を測る唯一の基準
 生産性向上の賢明な順序
 未来への投資の重要性
 次なるフロンティア──顧客のための10倍の生産性
 桁違いの生産性がもたらす質的な変化
 10倍の生産性と自社の事業


第7章 【デジタル・イノベーター㈫】チャールズ・シュワブ──顧客と社員に対する究極のバリュー・プロポジション

 変化がチャンスを生む
 進化する事業課題への対応
 顧客の絶え間ない進化
 洞察と勇気──シュワブのデジタル化
 e-シュワブの統合
 ハイブリッド・モデルの力
 顧客に対するユニークなバリュー・プロポジション
 他社とは異なる顧客の見方
 社員に対するユニークなバリュー・プロポジション
 シュワブのDBD
 シュワブのDBDがもたらす恩恵
 シュワブの次なる事業課題


第8章 ハイブリッド・モデルの力──伝統的巨大企業ならではの優位性

 伝統的巨大企業ならではの恩恵
 ハイブリッドへの統合
 人的コミュニケーションとデジタルのコミュニケーション
 ハイブリッド化の課題と伝統的巨大企業の強み


第9章 【デジタル・イノベーター㈬】シスコシステムズ──最も進化したデジタル・ビジネスデザイン

 危険きわまりない成長
 シスコの事業課題
 顧客への密着
 顧客ニーズ主導型の買収
 シスコと競合企業の比較
 シスコのデジタル化
 拡張可能な情報システム
 オンラインでのサービスと販売
 人材戦略
 デジタル化された製造とデザイン
 シスコのビジネスデザイン
 シスコのDBDがもたらす恩恵
 シスコの次なる事業課題


第10章 「能動的な顧客」の誕生──デジタル化がもたらした顧客の変化

 顧客の苛立ちの要因
 顧客の役割の変化
 能動的な顧客へのデジタル化された対応
 能動的な顧客のチェックリスト
 活動連鎖の融合
 GEと顧客の活動連鎖
 顧客のデジタル・レディネスの向上


第11章 デジタル化の障害──ハンディキャップの克服法

 デジタル化推進に不可欠な2つの要素
 社内の声に耳を傾ける
 デジタル化の達成に必要な時間
 デジタル化への投資


第12章 【DBDを目指す伝統的巨大企業㈰】GE──世界一の企業が推進するデジタル化戦略

 進行するDBDへの移行作業
 ジャック・ウェルチの洞察
 きたるべき最大のチャンス
 GEの事業課題
 事業の破壊から事業の育成へ
 全事業デジタル化の4つのテーマ
 ㈰デジタル販売
 ㈪顧客向け生産性向上ツール
 ㈫情報目的地サイト
 ㈬遠隔診断
 GEの新たなバリュー・プロポジション
 社内マーケティングの力
 GEのビジネスデザイン
 悪夢から好機へ
 GEの次なる事業課題


第13章 【DBDを目指す伝統的巨大企業㈪】IBM──企業内の官僚制をいかに克服するか

 ビジネスのリデザインという難題
 顧客の要望に基づくIBMの事業課題
 ビジネスデザインの修正
 プロセスと文化の修正
 デジタル化の最初の成果
 電子商取引──「支払い」ボタンはどこにある
 DBDによる生き残り
 IBMの新たなビジネスデザイン
 IBMの次なる事業課題
 伝統的巨大企業からの教訓


第14章 DBDに移行するドット・コム企業──デジタル技術と健全なビジネスデザインの統合

 西から東への移行
 バブル崩壊という現実の確認
 北西象限という墓場からの教訓
 収益性の高い3つのドット・コム企業
 AOLのDBD戦略
 ヤフーのDBD戦略
 イーベイのDBD戦略
 ドット・コム企業の課題


第15章 デジタルな組織の構築──DBD企業へ移行する際の最大の難関

 未来組織のスケッチ
 トップの協力
 社内マーケティング
 社内と社外のマーケティング
 組織の勢いを生み出すことの重要性
 コミュニケーションの断絶
 社内マーケティングへの投資
 簡潔なメッセージの創造
 メッセージを徹底的に繰り返す
 最小限の要約
 社内の知的資本を最大化する
 人材に対する考え方を変える
 人材のピラミッド
 仕事内容の再定義
 知識回転速度
 A地点からB地点へ


終わりに──ユニークであれ

 デジタルによる差別化
 DBDが与える4つの影響
 究極の差別化はユニークであること


日本語版への付章──アジアにおけるデジタル・ビジネスデザイン戦略

 アジアのデジタル化の概況
 シンガポール政府のビジネスデザイン
 リー・クアンユーの戦略
 知識集約産業へのシフト
 デジタル化へのフォーカス
 顧客としての市民と企業
 市民に対するデジタル・サービス──eシチズン
 企業に対するデジタル・サービス
 新しい挑戦


訳者あとがき



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梗概

企業再生のカギを握る「真のデジタル化」。それは、デジタル技術を用いて、顧客や社員に新たな価値を提供し、戦略的差別化の真の目標である「ユニークネス」を追求することである。
本当のデジタル・ビジネスを論じた初めての書!



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著者紹介

エイドリアン・J・スライウォツキー(Adrian J. Slywotzky)
ハーバード大学を卒業後、同校のロースクールとビジネススクールで修士号取得。現在、マーサー・マネジメント・コンサルティングのバイス・プレジデントおよびボードメンバーを務める。1996年の処女作“Value Migration”で一躍注目を集め、98年に刊行した『プロフィット・ゾーン経営戦略』(ダイヤモンド社刊)は全米ベストセラーに。CEOレベルへの成長戦略および新ビジネスデザイン構築に関するコンサルティングで名声を博す。ダヴォス会議をはじめ、マイクロソフトCEOサミット、フォーブズCEOフォーラム等々でキーノート・スピーカーを務める。『インダストリー・ウィーク』誌では、ドラッカー、ポーター、ゲイツ、ウェルチ、グローブとともに経営に関する世界の六賢人に選ばれた。

デイビッド・J・モリソン(David J. Morrison)
アメリカ海軍士官学校を卒業後、プリンストン大学およびハーバード・ビジネススクールで修士号取得。現在、マーサー・マネジメント・コンサルティングのバイス・チェアマンとしてデジタル・ビジネス部門のトップ。スライウォツキーの“Value Migration”の編纂に関わり、『プロフィット・ゾーン経営戦略』では共著者に。CNBC、BCC、CNN等でコメンテイター、数多くの国際的な経営戦略会議でもキーノート・スピーカーを務めている。


監訳者紹介

成毛 眞(なるけ・まこと)
中央大学商学部卒業。(株)アスキーを経てマイクロソフト(株)に入社。1991年から2000年まで同社代表取締役社長。社長就任当時90億円だった売上高を、約9年で1690億円にまで成長させる。現在は、投資・コンサルティング会社である(株)インスパイア代表取締役社長として、とくにオールド・エコノミーの再生を目指している。他の役職として、スルガ銀行社外取締役、スクウェア社外取締役、あおぞら銀行社外取締役、経済同友会幹事等。著書に『新世代ビジネス、知っておきたい60くらいの心得』(文春ネスコ刊)、訳書に『壮大な新世界』(講談社刊)等がある。


訳者紹介

佐藤徳之(さとう・とくゆき)
明治大学経営学部卒業。パシフィック・ウェスタン大学大学院にて経営学博士号取得(Ph.D.)。1989年にマーシュ(旧ジョンソン・アンド・ヒギンズ)に入社。現在、マーシュ・ジャパン(株)シニア・バイス・プレジデント兼マーシュ・マクレナン・カンパニーのビジネス・イン・コンビネーション・アジア代表。危機管理システム研究学会会員。共同論文に「統合リスク・マネジメントによる分散効果と財務効果」(『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス』2000年9月号)、共著書に『明日のリスクは見えていますか?』(文芸社刊)がある。



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