目次



 明日を支配するもの

21世紀のマネジメント革命


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表紙




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日本の読者へ
はじめに——明日のための行動

第1章 マネジメントの常識が変わる——パラダイム転換
      1第一の間違い——マネジメントとは企業のためのものである
     2第二の間違い——組織には唯一の正しい構造がある
     3第三の間違い——人のマネジメントには唯一の正しい方法がある
     4第四の間違い——技術とニーズはセットである
     5第五の間違い——マネジメントの範囲は法的に規定される
     6第六の間違い——マネジメントの対象は国境で制約される
     7第七の間違い——マネジメントの世界は組織の内部にある

第2章 経営戦略の前提が変わる——21世紀の現実
     1先進国における少子化
     2支出配分の変化
     3コーポレート・ガバナンスの変容
     4グローバル競争の激化
     5政治の論理との乖離

第3章 明日を変えるのは誰か——チェンジ・リーダー
     1チェンジ・リーダーの条件——仕組みと手法
     2チェンジ・リーダーにとっての三つのタブー
     3チェンジ・リーダーのための手順と予算
     4継続性と調和
     5未来をつくる

第4章 情報が仕事を変える——新情報革命
     1技術(T)から情報(I)へ
     2組織が必要とする情報
     3仕事に必要な情報

第5章 知識労働の生産性が国家を変える——先進国の条件
     1先進国を生みだした肉体労働の生産性
     2先進国の運命を決める知識労働の生産性
     3テクノロジストが鍵
     4システムの一環としての知識労働
     5知識労働者と組織の関係

第6章 自らをマネジメントする——明日の生き方
     1強みは何か
     2所をうる
     3果たすべき貢献
     4関係にかかわる責任
     5第二の人生


付章 日本の官僚制を理解するならば
     私の異説
     天下りは日本に独特か
     指導層のしぶとさ
     先送り戦略の成功
     崩壊の危機にある社会契約
     問題は経済ではない

訳者あとがき

 



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梗概

ビジネスの前提が変わった!

かつて例を見ない変化の時代にあって、組織とそこに働く人々に何が起こっているか? ビジネスの常識、経営戦略の根本的な見直しを迫るドラッカー最新作。また、高齢化社会における「第二の人生」のあり方を具体的に示す。
98年、米『フォーリン・アフェアーズ』誌に掲載され、世界中で大反響を呼んだ「日本の官僚制を理解するならば」を付す。



本書より
◎ 本書で取り上げた新しい現実は、今日の問題ではない。まったく異質である。今日当然とされ、成功の基盤となっているものとは相入れない。今日、われわれは転換期にある。これから起こる変化は、19世紀半ばの第二次産業革命や、大恐慌や、第二次大戦後の構造変化よりも急激である。本書を読まれるならば、落ち着いてはいられなくなると思う。

◎ 本書で述べた21世紀の現実を検討することなくして、経営戦略をもつことは不可能である。今後数十年どころか、今後数年のうちに顕在化してくるにちがいない諸々の問題に対し、準備することは不可能である。それらの問題に対処しえないかぎり、この乱気流の時代、構造変化の時代、経済、社会、技術の転換期にあっては、いかなる組織といえども、繁栄することはもちろん、生き残ることもできない。

◎ 私は、日本が今日の問題に独自の解決策を見出し、近代的ではあっても西洋的ではない日本として、この転換期を乗り越え、再起することを期待している。世界には、もうこれ以上の均質性はいらない。必要なのは、多様なモデル、多様な成功、多様な価値観である。……しかしそのためには、日本自身が、今日の世界と日本が直面している問題を理解しなければならない。それらの問題は前例のないものばかりである。本書の目的は、ほかならぬそれらの問題を明らかにすることにある。



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著者紹介

P.F.ドラッカー (Peter F. Drucker )

米国クレアモント大学院大学教授。
1909年ウィーン生まれ。フランクフルト大学卒。金融記者として働きながら、国際公法の博士号を取得。33年発表の論文がナチス・ドイツの不評を買い、英国に逃れる。
ロンドンで保険会社のエコノミストなどを経験した後、渡米、39年に『「経済人」の終わり』を刊行。44年にGMよりトップ・マネジメントの研究を委託され、46年『会社という概念』に結実。50年ニューヨーク大学教授に就任。54年『現代の経営』、59年『変貌する産業社会』を発表。このころから日本への関心が高まる。以降、64年『創造する経営者』、67年『経営者の条件』、69年『断絶の時代』、74年『マネジメント』、76年『見えざる革命』、79年『傍観者の時代』、80年『乱気流時代の経営』、85年『イノベーションと起業家精神』、86年『マネジメント・フロンティア』、89年『新しい現実』、90年『非営利組織の経営』、92年『未来企業』、93年『ポスト資本主義社会』、『すでに起こった未来』、95年『未来への決断』、99年『明日を支配するもの』などを著す。
この間、71年より現職。
現在、小社より「ドラッカー選書」を刊行中。

 

訳者紹介

上田 惇生(ウエダ アツオ)
(財)国際技能振興財団理事。
ドラッカーなど多数の翻訳がある。



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