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解 説
「分析」には確かな切り口と方法論がある。その技術は、磨き、蓄積し、改善することができる。豊富な事例をもとに、有効かつ実行可能な、全体最適の経営判断を導く戦略思考の枠組みを示す。
○分析の基本は「大きさを考える」「分けて考える」「比較して考える」「時系列を考える」の四つである。
○そして、そのバリエーションとして「バラツキを考える」「過程/プロセスを考える」「ツリーで考える」という工夫が生まれる。
○さらに、自然科学と違って、「人間の問題」や社会の現象は複雑に入り組んだ事象を含み、かつ「ファジーで不確定・不確実な要素」を積極的に取り扱っていかなければならない。それらを取り扱うためには「枠組みの工夫」「データの取り方の工夫」などの実践的な工夫が重要になる。
○現実の分析は、これらの手法を単独に使うのではなく、組み合わせ、併用して、複雑な事象を解明することが要求される。
○それが、勘や情緒的反応に流されがちな判断に合理性の光を当て、正しい結論に導くのに役立つと信じているし、事実、そのような成果を筆者はあげてきたつもりである。 |