目次


組織は戦略に従う


[目次] [著者紹介]


表紙




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解説:二〇世紀経営史の金字塔——米倉誠一郎

謝辞

序文

序章 戦略と組織

  Strategy and Structure

   動機と手法
   いくつかの前提

第1章 歴史的背景

  Historical Setting

   アメリカでの経営管理の端緒
   複数部門を擁する統合企業の誕生
   水平統合から垂直統合へ
   組織の構築
   さらなる成長——事業部制の誕生

第2章 デュポン

  ——自律的事業部の創設
  Du Pont——Creating the Autonomous Divisions

  集権的な組織

   統合戦略の推進
   複数部門制の導入
   組織改編——一九〇三年から一九一九年
   よりいっそうの集権化——一九一九年

  多角化戦略

   多角化への第一歩
   多角化への圧力が強まる
   多角化戦略の新展開

  新戦略にふさわしい組織づくり

   新戦略がもたらした新たな問題
   問題の分析
   組織改編案が退けられる
   妥協の成立
   危機の到来と事業部制への移行

第3章 ゼネラルモーターズ(GM)

  ——総合本社の創設
  General Motors——Creating the General Office

  デュラントの戦略

   デュラントの戦略の背景
   GMの設立
   ストロウによる舵取り
   デュラントの復権と拡大路線の追求
   デュポン社のGMへの関わり
   一九二〇年の危機

  スローンの組織構想

   スローンの組織構想の原点
   『組織についての考察』
   ピエール・デュポンによる若干の変更

  新組織を動かす

   各事業部の業務内容を定める
   統計・財務面でのコントロール
   アドバイザリー・スタッフの役割
   経営委員会の使命
   新組織の完成
   GMとデュポンの比較

第4章 スタンダード石油ニュージャージー

  —— 海図なき組織改編
  Standard Oil Company (New Jersey)——Ad Hoc Reorganization

  一九二五年以前の戦略と組織

   垂直統合と拡大の戦略
   垂直統合と職能別組織の追加
   事業拡大と伝統部門
   スタッフ部門の拡大
   取締役会
   組織の弱点に目覚める

  第一弾の組織改編——一九二五年から二六年

   ティーグルが直面した課題
   一九二五年の新プログラム
   調整部門と調整委員会
   予算部門と予算委員会
   販売部門の改編
   製造部門の改編

  分権的な事業部制の創設

   解消されない難題
   一九二七年の変革
   新組織を軌道に乗せる
   むすび

第5章 シアーズ・ローバック

  —— 計画と偶然がもたらした分権化
  Sears, Roebuck and Company——Decentralization, Planned and Unplanned

  変わりゆく戦略と組織

   当初の戦略と組織
   新しい戦略
   新戦略による組織面の軋み

  分権化の失敗

   フレイザー委員会
   組織改編委員会の提案
   委員会提案の実行
   フレイザーによる新組織の検証
   根強い対立と新たな提案
   地域組織の解体

  ゆるやかな分権化の進展

   直営店組織の集権化
   小売組織の分権化
   地域マネジメント組織の拡大
   地域別組織への回帰
   組織の完成形

第6章 組織イノベーション

  ——比較分析
  Organizational Innovation——A Comparative Analysis

  適応的順応

   職能別組織の構築
   中央本社の創設

  創造的革新

   イノベーションを引き起こした要因
   イノベーション実現への道のり
   イノベーションの意義

  組織の革新者

   組織革新者の気質と素養
   情報の源

第7章 事業部制の広がり

  The Spread of the Multidivisional Structure

  第一グループ:事業部制を未導入の業界

   銅・ニッケル
   鉄鋼
   アルミニウム
   各種素材

  第二グループ:一部の企業が事業部制を導入した業界

   農産物加工
   ゴム・タイヤ
   石油

  第三グループ:事業部制を広く取り入れた業界

   電機・エレクトロニクス
   自動車・動力機械
   化学

  組織改編の変種

   小売り

  組織改編プロセスについての総括

終章 巨大企業の歴史

  Chapters in the History of the Great Industrial Enterprise

   第一段階——経営資源の増大
   第二段階——資源活用の合理化
   第三段階——成長期
   第四段階——拡大した経営資源の利用の効率化

原注

索引



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著者

アルフレッド D.チャンドラー,Jr.(Alfred D. Chandler, Jr.)
ハーバード・ビジネススクール名誉教授。経営学者であると共に歴史家でもあり、経営史の第一人者として知られる。1918年生まれ。40年ハーバード大学卒業、その後、海軍、MIT、ジョンズ・ホプキンス大学を経て70年母校ハーバード大学教授になる。89年より現職。代表作Strategy and Structureは、1920年代のアメリカ大企業の軌跡を詳細に追い「組織は戦略に従う」との名言を残した。日本では、実業之日本社より1967年に『経営戦略と組織』(三菱経済研究所訳)として刊行。本書はその新訳である。その他の著書にThe Visible Hand: The Managerial Revolution in American Business(邦訳『経営者の時代』上下巻、鳥羽欽一郎、小林袈裟治訳、東洋経済新報社、1979年)(ピューリッツアー賞受賞)、Scale and Scope(邦訳『スケール・アンド・スコープ』安部悦生訳、有斐閣、1993年)などがある。

訳者

有賀裕子(あるが・ゆうこ)
東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MBA)。通信会社を経て、翻訳に携わる。主な訳書に『[新訳]GMとともに』『戦略の原理』(以上、ダイヤモンド社)、『知識資本主義』(日本経済新聞社)、『マネジメントの決断 75の伝説』(東洋経済新報社)、『ビーンズ!』(ランダムハウス講談社)、『コトラー 新・マーケティング原論』『「個」客革命』(以上、翔泳社)などがある。


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