目次


ファミリービジネス 永続の戦略


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき

謝辞

ワンダ・フェラガモの序文

ティエリ・ロンバーの序文

アンドレ・ホフマンの序文

プロローグ 日本的経営に学び日本的経営を超える

 ●日本企業は皆、擬似ファミリービジネスだった
 ●長期的な視野で理念や価値を共有する姿勢
 ●相反する大波の到来で混乱する日本の企業経営
 ●欧米においてファミリービジネスが注目される理由
 ●新たな「日本的経営」に向けて

第1章 ファミリービジネスとは何か

 ファミリービジネスに注目が集まる理由
 ファミリーを優先すべきか、ビジネスを優先すべきか
 有効なスリーサークル・モデルによる分析
  ●それぞれで異なる立場
  ●ファミリービジネスのジレンマ
  ●立脚点をどこに置くべきなのか
  ●必要な三つのガバナンス制度
 世代交代で分散するファミリービジネスのオーナーシップ
 ファミリー・ジェノグラムは有益な道しるべ
 ファミリービジネスのビジョン形成のヒント
 ファミリービジネスを理解するための五つのフレームワーク

 第2章 ファミリービジネス成功のための処方箋

 ファミリーとビジネスの共生関係を持続させるために
 ファミリービジネスの事業戦略
  ●創業者はファミリーの目的と経営の目的を同一視する
  ●事業承継はファミリービジネスにとって戦略的な好機
  ●成長とともに多角化と資本配分が戦略の中核になる
  ●ファミリービジネスは多角化や垂直統合もユニーク
  ●ファミリー計画と事業計画の同時進行が必要になる
 雇用におけるファミリービジネスの特殊性
  ●ファミリービジネスは従業員を大切にする
  ●ファミリーの価値観の再強化は、ファミリーの雇用において重要
  ●成長とともに、ファミリーの一員にも専門性を求める
 複雑な問題を抱えるファミリービジネスの報酬制度
  ●ファミリー間で公平でありたいという願い
  ●ファミリービジネスも市場価値モデルを重視するようになる
 成功するファミリービジネスの株主構造と利益の配分
  ●再投資を重視するファミリーオーナーの投資倫理
  ●成長したファミリービジネスは、配当と社内留保の狭間で揺れる
 ファミリーとビジネスのニーズをいかに統合し、調整するか

第3章 ファミリーはいかに統率されるべきか

 ビジネス・オーナーのファミリーにおける重要な戦略とは?
  ●ファミリービジネスにおいては結婚もまた戦略
  ●形に現れない妻の役割が極めて大きい
  ●ファミリーの存続にとって欠くことのできない〝出産〟
  ●死にまつわる危機にもあらかじめ対処することが必要
  ●ファミリーにとって相続ほど大事な戦略はない
  ●社会的ネットワークの承継も重要な課題
  ●ファミリーの子弟教育はファミリー団結の重要な要件
  ●ファミリービジネスの要は価値観の伝承
  ●雇用における縁故主義の重要性は色あせていない
 コミュニケーションを磨き紛争管理システムを機能させる
 統合的計画──ファミリー規約、ファミリー憲章とは
  ●ファミリー規約、ファミリー憲章の方針の一例

第4章 コーポレートガバナンスとファミリーガバナンス

 取締役会の独立性をいかに担保するか
 ファミリービジネスにおけるガバナンスの難しさ
  ●取締役会の役割
  ●取締役会の仕事
  ●取締役会の構成
  ●取締役会の機能
  ●議長の役割
 ファミリーガバナンスを達成するための組織と仕組み
  ●ファミリー集会
  ●ファミリー評議会
  ●ファミリーオフィス
 ビジネスガバナンスとファミリーガバナンスの関係

第5章 承継はファミリービジネスの最終試験

 オーナーシップの承継はファミリービジネスの生命線
 承継は突然起こるのではない、プロセスでとらえる
 承継の準備は揺りかごから始まり、終わることがない
 承継の「移行過程」ではファミリー間の争いに対処する
 承継はファミリービジネスを進化させる好機でもある
 ファミリービジネスの承継にはさまざまな選択肢がある
 リーダーシップの選択によって新たなステージが始まる

第6章 ファミリービジネスの長期的成功の理由は何か

 ファミリービジネスは、必ず危機を乗り越えられる
 「百年の計」こそが社員を引きつける
 付録1 実践的なツール
 付録2 有益な照会先

エピローグ 日本におけるファミリービジネス研究の意義

 ●公開企業にしてファミリーが過半数の株式を所有するカンパリ
 ●品質にこだわり地域社会への利益還元に力を注ぐゼニア
 ●ファミリービジネス研究は極めて有益な企業経営のベンチマーク
 ●スリーサークル・モデルが微妙なバランスのもとに調和を生む

カール・フレドリッヒ・ショイフレによる後記



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[著者]

デニス・ケニョン・ルヴィネ(Denise Kenyon-Rouvinez)
ファミリービジネス研究の第一人者。ファミリー・ビジネス・コンサルティング・グループ(FBCG)のアソシエイト。IMD(スイス)で、ファミリービジネスに関する調査研究を行ってきた。

ジョン・L・ウォード(John L. Ward)
IMDのファミリービジネス講座教授。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のファミリービジネスセンターの共同ディレクターであり教授。ファミリー・ビジネス・コンサルティング・グループ(FBCG)の創業者の一人。


[訳者]

秋葉洋子(あきば・ようこ)
翻訳者。東京大学教養学部アメリカ科卒。マサチューセッツ工科大学経営大学院修士(MBA)。日産自動車、ボストン コンサルティング グループ、日本長期信用銀行ロンドン支店、アップルコンピュータを経て翻訳業に入る。訳書に『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』『BCG流非連続思考法』(ともにダイヤモンド社)など。


[監訳者]

富樫直記(とがし・なおき)
フューチャーフィナンシャルストラテジー株式会社
代表取締役社長
1984年早稲田大学政治経済学部卒。日本銀行入行。1988年米国タフツ大学法律外交大学院(フレッチャースクール)留学後、同行考査局・信用機構局・ロンドン駐在・営業局を経て、97年退職。現在、フューチャーフィナンシャルストラテジー株式会社代表取締役社長。著書:『ポスト・ビックバン銀行勝ち残り戦略』(ダイヤモンド社)、『金融 解体か再生か』(ダイヤモンド社)、『リテール・ユニバーサルバンキング時代の到来』(日本評論社)、『金融ビジネス論』(日本評論社)など。


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