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プロローグ 秘密保持契約書にサインした日
「僕がお洒落だと思うことをしてあげれば、福助はファッションカンパニーとして、人々に認められる会社になります」 by 藤巻 社長
なぜ再生ファンドの人が僕に興味を持ったか
「福助? すべてがダ・サ・イ」
旧福助本社に乗り込む
勝つための条件
1章 出会い
「福助には、磨けば再び輝く事業資質がある。旧福助は経営が不在なだけであった。再生は必ず成就するという強い信念があった」 by 川島 氏
政策投資銀行総裁が口ずさんだ福助の歌
社宝「伊勢路福助」
老舗と再生ファンドの出会い
プレパッケージ方式で資産劣化を防ぐ
民事再生法申請の引き金はこうして引かれた
カリスマバイヤー・藤巻に何を期待したか
ターンアラウンドマネジャーの資質七つの条件
トップの条件は「三〇代・女性・イタリア人」
新生福助の土台を支えるもう一つの心意気
「福助」を構成する三つの事業資質
福助を正しい出発点に
進むべき新しいレールとは
新しい機関車に必要な人、合った人
再生へのメッセージ
2章 復活への3ステップ
「“進化する老舗”は、コンカレント・アジリティなくして成し得ない。同時並行的に、そして俊敏に、変革を遂行する」 by 藤巻 社長
第1フェーズ:「変わる」メッセージを発信する
再生の通信簿
復活へのキーワード「コンカレント・アジリティ」とは
ロゴを変える
外へのメッセージこそ社内への最大のメッセージ
本社をファッションの街、原宿へ
第2フェーズ:新しいメッセージを商品に込める
新「福助」ブランドへの三つの原則
“思い込み”ではなく“思い入れ”を
ねじれた誇りと「満足」のリ・ブランド
上質生活とは五感で感じるもの
第3フェーズ:すべてを新生「福助」に
靴下という商品のイメージを変える
経営方針会議
新情報システムへの取り組み
福助にふさわしい新業態への展望
新しい企業文化を生産ラインに落とし込む
仕組みの高度化とチームワークの高質化
3章 仕事の“やり方”を変える
「プロ意識とは、覚悟を決めて仕事に臨むこと。まずは福助の中に、プロのデザイナーとプロのマーチャンダイザーを育てる」 by 藤巻 社長
一緒に勝ちに行こう!
「いさむプロジェクト」と横浜ベイサイド・ストーリー
隣は何をする人ぞ……
「大丈夫。これからは僕がすべての責任をとる」
商品分類表を作れ、MDカレンダーを作れ
マーチャンダイジングは四つのP
プロ意識とは覚悟を決めて仕事に臨むこと
福助が一流の工場と付き合えなかった理由
「私が願うのは、外から来た人の違うやり方を見て、それに呼応するかたちで、化学変化を起こすように旧社の人々の意識や仕事の仕方が変わっていくこと」 by 川島 氏
意識変革を活性化するには
Pressure make diamonds
福助がどのレベルの人を呼び寄せられるか
4章 日本発・世界ブランドへ!
「バーニーズ時代に悔しい経験をした。日本のブランド、日本のデザイナーにこだわり続けるのは、日本を愛する僕の限りない挑戦である」 by 藤巻 社長
伊勢丹の平場で学んだブランド発生のメカニズム
ブランドの五軸
日本のファッション史における福助のポジションとミッション
マーチャンダイザーの卵
「ブランディングとは、“商品力”をベースに、その商品力を輝かせるための“表現力”を加えて“良い商品”を作ること」 by 川島 氏
「良い商品」の定義
福助をどのレベルのブランドにするのか
福助とルイ・ヴィトン
何が会社のキャッシュフローを支えるか
5章 生き残るべき老舗の条件
「企業再生とは手品のようなものだ。小さな箱の中からハトが飛び立つのは、そこにハトが身を縮めて隠れているから」 by 川島 氏
手品のハトを探す
興銀の精神と再生ファンド
自信喪失感が優れた資質を隠している
主導権をわが手に取り戻せ
いまなぜ日本的経営が見直されているのか
エピローグ たかが靴下、されど靴下
「現場感覚が再生の原動力だ。たかが靴下、されど靴下。数百円〜一〇〇〇円の靴下が世の中を変えようとしている」 by 藤巻 社長
現場主義を貫く
藤巻流6S運動
スペシャリスト経営者
あとがき「ゴーイングコンサーン」としての福助/川島隆明
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