目次


ニッポンの人材があぶない

建築業界・夢真の熱き挑戦


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき

第1章 企業組織が抱えるコア人材不足という問題

 第一節 組織コア人材不足時代がやってきた

  企業の宝である「人財」には定年まで働いて欲しい
  組織コア人材は転職キャリアとして評価されにくい
  スペシャリスト人材の二極化

 第二節 高まるマネジメント人材ニーズ

  プロジェクト運営はマネジメントにかかっている
  システム化されるほど、人によって差が出る
  なぜ、コミュニケーション能力が求められるのか
  少数精鋭の時代だからこそ、コア人材が求められている


第2章 「キャリア人材」志向が日本経済を衰退させる

 第一節 転職情報ビジネスの功罪

  「優秀な人材ほど転職する」は、本当か?
  「転職で高く売れるビジネススキルを身につけたい」
  スペシャリストにリーダーシップを求めるからストレスがたまる

 第二節 企業は人材の育成を放棄した

  人材を育てても、いつ辞めるかわからない
  インセンティブとしての海外留学制度
  減少するOFF- JT実施企業
  組織コア人材としての能力を身に付ける機会がない
  即戦力となる人材を誰が育てるのか


第3章 日本産業の縮図 建築業界が抱える問題とは

 第一節 「失われた一〇年」を最も反映した業界

  建築業界——世界最高の技術水準を誇る日本屈指の産業
  建築、土木ともに逆風の事業環境
  バブル崩壊後、新規採用数を大幅に圧縮

 第二節 建築業界に夢を見出せる人材が減っている

  かつては日本の高度成長を象徴する人気産業だった
  ヤカン酒を酌み交わした現場での交流も、今は昔
  生産管理の仕組み自体ははるかに向上している


第4章 組織コア人材育成への挑戦 夢真の施工管理業務請負

 第一節 新境地を開く夢真とは?

  業界を挙げて後進の育成に取り組める最後の機会
  夢真——日本初の施工図の海外発注が飛躍の原点
  現在の夢真のスタート——施工管理業務請負事業の開始
  古くて新しい、夢真の「施工管理業務請負」
  立派な思想があるとはいえ、ビジネスとして成り立つのか?

 第二節 建築人材は今後どこへ向かうのか

  建築を専攻した学生は大半が建築関連の仕事に就く
  エンジニアのキャリアアップを総合的に支援する仕組み
  今日こそ取り組み姿勢が最も重要となる


第5章 施工管理アウトソースに死角はないのか?

 第一節 上々の評価をする建築現場

  高学歴者ほど現場に対する思い入れが弱いという実態
  「大卒ではないが、建築現場が好き」という夢真の社員
  現場志向が薄れる今だから、なおさら貴重な夢真人材
  「現状、満足しているというより、今後に期待する気持ちが強い」
  夢真の若手人材の存在が現場の活性化につながる
  他業界でも参考になる人材育成の仕組み

 第二節 建築業界の動向に合ったビジネス

  これから建築業界はどうなるのか
  「出入り自由」の夢真だから景気の波にも対応できる


第6章 組織コア人材への足がかりをつかむ人材育成の条件は何か?

 第一節 夢真社員の実像に迫る

  わからないことだらけで苦労の連続の現場
  やはり一番大切なのはコミュニケーション能力
  成長するには、可愛がられる存在であれ

 第二節 社員にとって、夢真システムの課題は何か

  現場によって当たり外れが大きい
  時代に合った管理技術にいかにアップデートしていくか
  社員がどれだけ夢真の理念に共感できるか


第7章 新しい人材育成システムの確立をめざして

 第一節 本当のキャリアとは何かを再考する

  日米のワークスタイルの違いは、かなり誤解されている
  より多くの組織コア人材を輩出する仕組みが必要だ
  次の世界経済の主役は、日本か韓国か
  企業という枠組みを越えた新しいビジネススタイル

 第二節 最大の経営資源は「人」である

  夢真型の人材ビジネスは全産業に定着するか
  「教育」と「社会」が連続した社会づくり


付 夢真・佐藤社長インタビュ

  業界との共存共栄——顧客と自分たちの夢の実現を社名に託して
  志の高いビジネスを展開していきたい
  スケールの大きな人材の育成をめざす



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著者紹介

田中 秀明(たなか・ひであき)
1965年、兵庫県生まれ。東京大学法学部を卒業後、株式会社リクルートに入社。就職情報誌の企画、同社のシンクタンク部門の後、同社を退職。フリーランスとして、プランニング、コンサルティング、ライター活動の後、株式会社ディジットに入社し、新規事業などの企画、雑誌の編集に従事。パソコン誌、ビジネス誌、IT情報誌、マネー誌、エンタテインメント誌の編集長のほか、事業企画部長、経営企画室長を兼務で行い、同社のIPOも手がける。同社退職後、有限会社企画工房を設立。主な著書に、『次世代インターネット』『ADSLとFTTHがよくわかる本』(ともに東洋経済新報社)、『図解雑学Java』(ナツメ社)などがある。


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