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はじめに──ドラッカーの動機と静機
ドラッカーへの感謝と追悼
堺屋太一
中村邦夫
野中郁次郎
第1部 一九五〇年代
第1章 経営者の使命
マネジメントという職能への無理解
経験がなければ理解できない
経営者は本来の役割を果たしていない
後継者の選抜、教育、育成
工場の立地と生産の割り当て
人的資源の維持
リーダーシップを発揮すべき領域
第2章 人口動態で未来を読む
人口動態のインパクト
経営者が考えるべき二つの人口問題
人口構成の変化から未来を読む
退職と年金
軍備計画との関連性
某大手メーカーの人員計画
人口問題における国家政策
第3章 プロフェッショナルを活かす
供給が追いつかない専門職
専門職の行動様式を把握する
摩擦の大きい部分に潤滑油を差す
事業の世界からどんどん離れていく
ベテラン専門職を社内業務に参加させる
付加価値業務に専念させ雑務から解放する
静観こそ愚行である
第4章 「経済人」を超えて
「経済人」と「道徳人」の両立
人材にまつわる変化
従業員への新しい経営責任
もはや経営者は気ままな一市民ではない
モラルと業績の良循環を目指して
第5章 経営科学の罠
経営科学はこのままではいけない
経営科学は科学とは言いがたい
経営科学は出発点に立ち戻らねばならない
経営科学のリスクとは何か
経営科学の可能性を信じる
第6章 一国繁栄の終焉
アメリカ経済繁栄の幻想
アメリカ経済の「新しい現実」
世界市場におけるアメリカ経済力の凋落ノ92
賃金インフレ論に惑わされてはならない
公共政策によるミスリード
知識こそグローバル競争力の源泉
第2部 一九六〇年代
第7章 自由経済の競争力
「ドル危機」の真の原因
永続的な構造変化
競争力の源は足下にある
第8章 大企業の使命
アメリカ社会は大企業と経営者に期待している
国際経済からの要求
産業政策の改革は大企業がリードせよ
社会が突きつける大企業への疑問
後継者の人選とアカウンタビリティ
経営者に二重に課された役割
社会からの期待こそ大企業の針路
第9章 R&Dはなぜマネジメントできないか
R&Dから経済的成果を生み出すために
何の成果も生まない一二の方法
R&Dをマネジメントする道
第10章 経営者の真の仕事
経営者の責任とは何か
決まり文句を繰り返している余裕はない
もう一度、売上げとコストの関係を考える
狙いを定めるライフル式アプローチ
事実を徹底的に分析する
商品への資源配分の優先順位
経営者の仕事とは「意思決定」と「実行」である
第11章 小さなアイデアの大きな力
未来は小さなアイデアによって形成されていく
未来を拓く構想が産業社会を発展させる
巨大企業へと育った「小さな種」
アイデアを支援するマネジメント
リスクなき構想は必ず失敗する
リスクを背負うことで未来が拓かれる
第12章 企業が魅力的であるために
魅力に欠ける企業でのキャリア
競争力の低下
知的幻滅の数々
若者たちの企業への期待
企業が魅力的であるために
第13章 意思決定の秘訣
意思決定のための六つの手順
(1)問題の分類
(2)問題の明確化
(3)目的の明確化
(4)妥協策の峻別
(5)実行の担保
(6)有効性の検証
第14章 マネジメントの新たな役割
現実の変化がマネジメントも変える
過去からの五つの仮定
新しい五つの現実
マネジメントのよりよき指針
第3部 一九七〇年代
第15章 日本の経営から学ぶもの
日本企業のアプローチ
「総意」による意思決定
雇用保障と生産性
継続的教育と人材育成
アメリカにおける技能管理
欧米企業の問題解決に向けて
第16章 現代組織の新たな枠組み
繰り返される組織変更
初期の組織設計モデル
GMモデルを応用できない理由
五つの組織設計原理
フォーカスする領域が異なるから設計原理も異なる
純粋な構造は失敗する
新たな組織構造を構築する
第4部 一九八〇年代
第17章 日本の成功の背後にあるもの
「日本株式会社」は一枚岩ではない
国益を優先すべし
関係づくりに力を注ぐ
競争に勝つためのルールと現実
多元化社会への対応
第18章 起業家経済の到来
なぜアメリカで起業家経済が発展したのか
経済政策上の意味合い
第19章 イノベーションの機会
起業家精神とイノベーションの関係
イノベーションのための七つの機会
体系的イノベーション
第20章 人事の秘訣:守るべき五つの手順
人事の成功率を高める
人事の原則
人事の手順
人事で起こりがちな失敗
人事は隠せない
第21章 情報が組織を変える
情報化がもたらすものは何か
情報化組織はチームで動く
情報化組織の特徴
情報化組織が直面する問題とは
組織をめぐる第三の変革
第22章 マネジメント:未来への課題
マネジメントの成功がもたらしたもの
マネジメント発展の歴史
年金基金がもたらしたもの
マネジメントとは何か
第23章 会社はNPOに学ぶ
NPOの発展におけるマネジメントの役割
会社の取締役会の手本となるNPOの理事会
知識労働者としてのボランティア
第5部 一九九〇年代
第24章 製造業復権のコンセプト
統計的品質管理(SQC)がもたらすもの
活動基準原価計算(ABC)が明らかにするもの
フレキシブル生産が意味するもの
システムズ・アプローチが変えるもの
四つのコンセプトに共通するもの
第25章 年金基金革命を考察する
年金基金の台頭
アメリカにおける所有形態
年金基金が発展した背景
企業が果たすべき仕事と成果
買収や乗っ取りが増えた理由
日本とドイツを手本にする
マネジメントの義務と責任
章末 資本の文化 ジョン・M・コンリー、ウィリアム・M・オバール
第26章 知識労働とサービス労働の生産性
求められる第二の生産性革命
生産性向上のための六つのステップ
知識社会における社会的責任
第27章 多元化する社会
知識社会への移行
知識社会における組織の役割
どのように社会と関わるか
知識労働者を活用する
社会の多元化に伴う課題
第28章 二一世紀のエグゼクティブ(インタビュー)
仕事の仕方の変化
個人のキャリアと組織の変化
部下の育成方法の変化
情報と知識に関する変化
第29章 企業永続の理論
突然やってきた危機
事業を定義する
陳腐化を見抜き変革に挑む
決断に関わる原則
第30章 エグゼクティブが必要とする情報
情報とマネジメント
活動を基準とした新しいコスト管理
経済連鎖全体のコストを管理する
自社に関する四つの情報
組織の外にある情報
第31章 「すでに起こった未来」への準備
人口構造の変化
マネジメントが変化する
第32章 自己探求の時代
自己の強みは何か
仕事の仕方を自覚する
自己にとって価値あることは何か
なすべき貢献は何か
互いの関係に責任を負う
第二の人生
第6部 二〇〇〇年代
第33章 アウトソーシングの陥穽
現在起こっている二つの大きな変化
規制に締めつけられて
分化する組織
競争力の源泉は知識労働者に
雑務からの解放──人のマネジメント
第34章 明日への指針(インタビュー)
ナレッジ・デバイドは一時的な現象にすぎない
知識労働者の流動化とナレッジ・コミュニティ
変化には適応するしかない
あるエンジニアの物語──情報とコミュニケーション
ドラッカー流自己分析法
人口動態の衝突
いかに高齢化社会に備えるか
日本の強みを再発見する
アウトサイダーとして生きる
第35章 プロフェッショナル・マネジャーの行動原理
マネジャーはリーダーでなくともよい
自問自答する
アクション・プランを作成する
行動する
「私」ではなく「我々」の立場で考え発言する
補遺 アメリカ社会のダイナミズム(討論会)
一九〇〇年からのアメリカを振り返る
アメリカの進歩を実現させた要素
(1)宗教的な社会
(2)自発的な協力
(3)政治の分権化
(4)変化の受容
(5)道徳的なリーダーシップ
(6)ねたみのない社会
(7)階級のない社会
(8)私有財産制
(9)企業間競争
(10)経済と政治力からの独立
アメリカ社会を特徴づけるもの
討論会を総括する
[会場からの質問(1)]社会の「神経症」に対する処方箋
[会場からの質問(2)]アメリカの学校教育のユニークネス
[会場からの質問(3)]アメリカ的システムは世界に適用可能なのか
ドラッカーの主な業績
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