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[序章]投資事業組合って、何なの?
1 投資事業組合への興味と疑問
2 組合と会社、どこが違う?
3 組合の活用方法が変わってきた
4 経済活動にもプラスになる組合
5 投資ファンドって何?
[第1章]投資事業組合の正体
1 投資事業組合と投資ファンドは同じもの
2 日本経済に多大な貢献をしてきた重要なプレーヤー
・外資系投資ファンドの参入
・ベンチャーキャピタルファンド(VCファンド)
・バイアウトファンド
・事業再生ファンド
3 投資事業組合の発展過程を見てみると
・投資事業組合と株式会社
4 投資事業組合の3つの形態
・民法上の「組合(任意組合)」
・商法上の「匿名組合」
・「投資事業有限責任組合」
コラム「官製投資ファンド『産業再生機構』を検証しよう」
[第2章]投資事業組合の仕組みと機能
1 投資事業組合の基本的な仕組み
2 税務上のメリット「パススルー課税」
3 投資事業組合の一般的な活用方法
・任意組合──少数のプロの投資家だけでファンドを組成する場合に最適
・匿名組合──プロ・アマ問わず個人投資家をある程度の数募る場合に向いている
・投資事業有限責任組合──プロ投資家が多く集まるときに使われる
4 「日本版LLC」「日本版LLP」との違い
・合同会社(日本版LLC)
・有限責任事業組合(日本版LLP)
5 最近の事件で投資事業組合はどう使われたのか
・実態を隠すために使われた、ライブドア事件
・福井日銀総裁のためのVIPファンド!?
コラム「外資系投資ファンドで活躍する人たちの意外な?素顔」
[第3章]投資事業組合への新しい法規制
1 法律のどこに不備があったのか
・投資事業組合に対する規制強化
・今までは監督当局がなかった
2 証券取引法から金融商品取引法へ
・金融商品取引法とは
・投資事業組合は登録か届出が必要になる
・新しい法律は事件を防げるか
・今後の課題
3 投資事業組合をめぐる会計上の取り扱い
・意図的な連結はずしを許さないルールが必要
・連結の範囲に関するルール
・投資事業組合の特殊性
4 会計基準はどう変わるか
・投資事業組合に関する取り扱いの明確化
・絶対的なルールはない
コラム「監査人“受難”の時代が到来した」
[第4章]投資事業組合の契約関係のポイント
1 投資家と運営者には利害相反が想定される
2 ファンド、組合には満期が存在する
3 ファンド、組合は借金もできる
4 運営者の基本報酬は運用資金の2・5%
5 投資家の出資方法と出資形態
6 投資行為のための最も効率的な形態
7 運用財産の投資家への分配
8 運営者が受け取る成功報酬は20%
9 運営者による複数のファンド運用(ファンド間での利害相反)
10 ファンドと運営者との利害相反を避ける
11 村上ファンドで出てきた「キー・マン条項」
12 なぜ解約や資金引き上げが難しいのか
13 投資の是非を協議する「投資委員会」
14 アドバイザリーボードの設置は必要か
15 ファンドの中身はブラックボックスではない
16 他のファンドに投資する「ファンド・オブ・ファンズ」
コラム「投資ファンド間での投資先獲得競争が過熱気味」
[第5章]投資事業組合の実際
1 ファンド、組合を用いた投資活動の実例
2 特性に応じて使い分けるベンチャーキャピタル
・投資事業有限責任組合を用いた投資ファンド
・任意組合を用いた投資ファンド
3 アニメなどへの投資を専門とする「コンテンツファンド」
・アニメ制作会社のノウハウを生かす──GDHの例
・コンテンツの目利きに長けた信託会社の立場──JDCTの例
4 その他、匿名組合を用いた事例
5 今後のファンド運営の課題
・規律あるファンド運営が望まれる
・投資家保護のための体制づくり
・運営者を育成する環境を構築
・投資家による運営者選別の目
6 組合は仕事ではどう使えるのか
7 投資をしない組合ならば日本版LLPも
コラム「投資事業組合を“悪用”しようとする人たち」
参考文献
あとがき
索引
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