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はじめに——日米FTA研究会について
東京大学公共政策大学院教授、元経済産業政策局長、日米FTA研究会座長/林良造
難航するドーハ・ラウンドの行方
新しい日米関係
第1章 日米経済人の共通目標
在日米国商工会議所会頭/チャールズ・D・レイク 2
日米関係の深化に向けた新たなステップ
変容する経済大国の構図
深まる東アジアとの関係
グローバリゼーション新時代の日米経済関係
マルチ・ラテラルなアプローチ
二国間経済対話の新しいメカニズム
交渉開始のベストタイミング
第2章 戦後の世界経済体制の原点を検証する
日米FTA研究会
経済的な火種をマネージする仕組み
日米FTAに関する議論の歴史
東アジア共同体と日米FTA
WTOとFTA
グローバル化する経済に両国の制度を合わせる
早すぎたストークスの報告書
日本の方向転換
協定を必要としない平穏な日米関係
無関心を乗り越えて新たな段階へ
第3章 FTAに対する各国のアプローチと課題
日米FTA研究会
アメリカのFTA
実益とリーダーシップ
東アジアとアメリカ型マーケット至上主義
経済統合と安全保障
米韓FTA交渉のインパクト
資本市場とFTA
人の移動とFTA——テロの影響が暗い影を
国際標準、規制主権、FTA
各論がなければビジネス界はついてこない
環境問題との関係をどう整理するか
競争政策とFTA
第4章 日米単一市場形成への展望
元アメリカ合衆国国務省特別顧問/ロバート・ファウバー
正式な日米経済協定は軍拡競争を招くことのない「飴と鞭」
国家への「前向きのショック」が利益を生む
経済連携が日本経済に与えるさまざまなメリット
貿易自由化が生む不安へのセーフティネット
農産物輸出は幻想か
人的な移動の自由を保証できるか
人間が住みやすい街には投資する価値がある
中国を含むアジアの展望
より積極的な防衛構造が必要になる
単一市場のために両国が進むべき方向
単一市場のために考慮すべきリスト
第5章 日米FTAにそびえ立つ壁
財団法人日本国際交流センター・シニア・フェロー、元外務省外務審議官/田中均
日本の外交政策の座標軸
受け身の外交姿勢からの脱却
「アジアの先進国代表は日本」という時代の終焉
日本が旗を振るべき東アジアの経済連携協定
中国は量的な大国に
民主主義は勝利できるか
反日は一瞬にして反政府に
FTAで何を達成するのか
戦略の分岐点
「靖国」を乗り越えなければ展望はない
透明なマーケットを日本の努力で
中国ペースで進むことの懸念
日米FTA交渉の前にすべきこと
東アジアにより透明なマーケットを
東アジアにNATO的な枠組みは成立しない
中国をうまく巻き込む知恵を
日本の協力がなければ中国は生きていけない
日本の強さを育んだ「原則」
第6章 最大の障害「農業問題」の考察
食料・農業政策アナリスト/鳥越薫
日米FTA研究会事務局長/小林成基
日本のFTAタブー視時代からの転換
自分たちだけが出遅れていることへの恐怖
EUとアメリカの真の狙い
価格支持で誰が儲かっているのか
価格引き下げによるWTO農業交渉への積極的参加
瞬間風速だった改革の風
FTAの貿易転換効果
貿易転換効果を避ける工夫
日本と韓国だけが飛び抜けて低い食糧自給率
EUは助けてくれない
アメリカの方針転換
補助金の規律はFTAになじむか
農政改革への四つの提案
改革実現への三つの条件
問題の多い農協の構造
輸出、バイオ・エネルギー、生産性向上
日米関係にも歴史的視点を——あとがきにかえて
横浜国立大学大学院教授、日米FTA研究会座長代理/荒木一郎
【参考資料】第四三回日米財界人会議/共同声明
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