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まえがき
1章 こんなに良い建築がこんなに安く実現できる
[1] 7000万円と言われた住宅が4000万円に
——「ランドホーム216(賃貸住宅付き二世帯住宅)」新築工事
1 建築主の要望
2 良い住宅を安く建てる
3 ほぼ予算内で住宅が完成
[2] 予算オーバーでストップしていた建設計画を再開し、新工場が完成
——「合音精麦?本社工場」新築工事
1 建築主との出会い
2 設計のやり直し
3 発注業務の代行
(1)積算と見積内訳明細書の作成
(2)発注説明会の開催
(3)見積金額の比較、専門工事会社の選定 (4)仮設工事費・現場経費の査定と折衝 (5)工事利益の折衝、総合建設会社の内定 (6)請負金額の決定 ▼コストダウンの成果
4 工事着工後の設計改善(VE)推進活動
[3] 自分で建築の旗振りをして手に入れた、納得の住宅
——「望月邸(店舗付き住宅)」新築工事
1 設計と施工を別々にする
2 信頼できる設計者を探す
3 要望をきちんと伝える
4 建築費の決定とその内訳を納得できるものにする
5 コンビニ店舗部分も自らの手で
2章 本当に良い建築・安い建築とは何か
1「良い建築」とはどんな建築か
(1)デザインがよい (2)機能性——使いやすい
(3)品質——丈夫さ
2「本当に良い建築」とはどんな建築か
(1)企業の経営を考える
(2)建築の寿命を考える
3「良い建築」を実現するには
(1)要望を十分に出す (2)さまざまな見地から検討を加える (3)さまざまな段階で、さまざまな立場の人びとにより設計図を検討する
4「安い建築」は「悪い建築」か
(1)「安い建築」は「悪い建築」を生む要素を持っている (2)「安い建築」は手抜き工事につながる? (3)建築主の「安く安く」が「悪い建築」を生む
5「安い建築」とはどんな建築か
(1)「適正価格」はない (2)「高い安い」は坪単価の問題ではない
6「安い建築」を実現するには
(1)設計図書に基づいて作られた見積内訳明細だけを対象に見積もりをする (2)競争的な見積金額を引き出す (3)さまざまな段階で、さまざまな立場の人々により設計図を検討する
3章 「良い建築を安く」の実現を妨げている人びと
1 諸悪の根源「設計者」
(1)権威主義の嘘つき設計者
(2)デザイン以外に取り柄がない設計者
(3)建築費を高くしている設計者 (4)良い建築・安い建築の実現を阻むシステムに安住する設計者
2 建築費を高くする第二の悪者「専門工事会社・建材メーカー」
(1)総合建設会社の見積金額を決める、専門工事会社 (2)労務職の業界団体による価格協定 (3)建材メーカーによる仕切価格調整型談合 (4)地域業界調整型談合 (5)「分離発注は安い」という嘘
3 策がなく明日がない「総合建設会社
(1)儲けと損失の帳尻合わせ (2)設計者との癒着とコントロール (3)談合 (4)専門工事の調達力の欠如 (5)企業経営上の問題
4 建築主の要望や利益のことは一切考えない「官僚」
(1)市民の利益の実現より建設産業擁護 (2)「建築確認申請」と「完了検査
5 本当の問題は「建築主」にある
問題1——任せっぱなし 問題2——あれこれうるさい 問題3——予算を明らかにしない 問題4——坪単価だけを論じる 問題5——設計料を値切る 問題6——すべて設計者のせいにする 問題7——工事会社を指名する 問題8——契約外のことまで建設会社にさせる
4章 建築主不在という不可思議なシステム
1 昔はすべて設計施工だった
2「建築家」の誕生
3「請負業者」の発展
4 戦後日本の建設産業界の動き
5 建築主不在の建設産業の完成
5章 問題だらけの建築事例
[1] 権威を振りかざす建築事務所
——「M耳鼻咽喉科クリニックビル」新築工事
[2] 高い見積もりしか提示できない大手ゼネコン
——「X銀行Y支店」新築工事
[3] 狡猾なゼネコン談合
——「パチンコN店」新築工事
[4] 「何も知らない建築主と、それを食い物にする建築業界
——「R社本社ショールーム」増改築工事
6章 「良い建築を安く」手に入れるためのポイント
1 企画・設計段階での重要点
(1)十分な「企画」を行う
「企画」を行う具体的なポイント
(2)優れた設計者を選ぶ
優れた設計者を見分けるポイント
(3)要望をしっかり伝え、十分検討して判断する
検討・判断の際のポイント
2 工事の発注・施工段階での重要点
(1)競争的に工事会社を選定する 競争的に工事会社を選定するポイント (2)オープンで競争的な工事会社を探す オープンで競争的な工事会社であるかどうかを判断するポイント
3 コンサルタントやCMR(コンストラクション・マネジャー)の活用
(1)コンサルタントの活用
(2)CMR(コンストラクション・マネジャー)の活用
あとがき
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