目次


日本経済

水谷研治の講義


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1章 経済をつかまえる
  1 先行きを読む

    法則性が分かれば先が読める
    経済の法則がいつも妥当するとはかぎらない
    個人の動きと全体の動きは異なることがある
    将来の見通しを持たなければ対応ができない

  2 経済を把握する方法

    経済を一つの数字でとらえることは難しい
    経済に絶対的な基準はない
    時系列で比較する
    同類のものと比較する
    相互の連関性を確かめる

  3 国内総生産

    国内総生産で経済をとらえる
    全体の経済を測る方法
    経済を四大部門に分ける
    最終的には消費か投資に回される
    国内総支出はどのような内容か

第2章 経済の主役は誰か
  1 人と家計

    人に始まり人に終わる経済
    すべては人の経済活動で成り立っている
    意欲と格差を生む自由主義
    経済の最小単位が家計
    家計調査はどのように行われるのか

  2 消費と貯蓄

    収入から経済を見る
    可処分所得をどう見るか
    消費を決める要因は何か
    貯蓄はどうやって決まるのか
    貯蓄と投資のバランスを見る

  3 企業の役割

    企業の目的は社会のお役に立つこと
    収益は目的ではなくて手段
    経済を支え合う様々な業種
    企業の規模はどの程度が適当か
    効率的な組織も老朽化する

  4 生産と労働

    物を作って売るまでの流れ
    いかにして技術を高めるか
    生産に不可欠な人間の力
    需要と供給では決まらない労働と賃金
    働くことはつらいか楽しいか

第3章 政府の役割と貿易の重要性
  1 政府の役割

    政府は何をすればよいのか
    規制は良いのか悪いのか
    政府はどのような経済政策を考えるべきか
    景気振興政策の効果
    景気抑制政策は日銀が担う

  2 輸出と輸入

    なぜ貿易をするのか
    海外投資は危険が大きい
    輸入にはそれに見合った輸出が必要
    国内産業と競合する貿易
    貿易摩擦を回避する現地生産

  3 国際収支

    国際収支表の読み方
    経常収支を補う資本収支
    景気によって貿易収支はどう変わるのか
    為替相場はどんな影響をもたらすのか
    経済力を反映する国際収支

第4章 経済の法則を学ぶ
  1 経済の原理

    需要と供給の小さいほうが決定する
    需要超過経済が一般的な状態
    日本はなぜ供給超過経済になったのか
    景気は循環する
    供給力が伸びなければ経済発展はない

  2 物価と経済

    需要と供給を調整する物価
    価格はどのように変動するのか
    名目と実質の違い
    物価指数はどのように作られているのか
    物価指数は実態に合っているのか

  3 景気循環

    景気はどのように循環するのか
    景気の動きを見る方法
    景気循環の動き
    政策の遅れが状況を悪化させる
    過熱化する経済
    低迷する経済

  4 経済変動

    経済成長の絶対条件
    経済発展の矛盾
    経済の基礎を作るための不均衡発展
    国の借金が供給過剰を救っている
    膨大な借金残高による経済政策への制約

第5章 世界の中に見る日本経済
  1 貿易収支と経済

    低迷していても日本は経済大国
    国内経済を反映する貿易収支
    貿易で資金はどのように流れるのか
    経常収支の赤字には限界がある

  2 為替相場の読み方

    為替相場が上昇するとどうなるのか
    経済力は為替相場に表れる
    金利と為替相場の悩ましい関係
    国家の信用が為替相場を変動させる
    経済の将来予想で相場は動く

  3 アメリカ経済とドル相場

    円ドル相場の誤解
    貿易赤字でもアメリカのドルはなぜ低下しないのか
    膨大なアメリカの貿易赤字
    アメリカの借金を支えている幻想
    世界を脅かすドルの暴落

  4 産業の空洞化

    輸出が引き起こす貿易摩擦
    前途多難な現地生産への道
    人を育てなければ現地生産はできない
    現地の人の考え方を変えられるか
    空洞化すると産業は二度と立ち直れない

第6章 金融の仕組みは難しくない
  1 金融と金利

    金融も経済取引の一種
    経済取引を補完する金融の働き
    金利とは何か
    金利は経済にどの程度影響を与えるのか
    どの金利を見ればよいのか

  2 資金の需給と経済

    企業における資金の流れ
    景気の変動で資金需要はどうなるのか
    増加する資金需要
    大きく変わる資金事情
    経常収支の黒字分だけ資金は余る
    財政赤字がもたらす資金過剰
    資金過剰が金融政策を無効にする

  3 金融政策の役割

    金融政策はどのように行われるのか
    金融政策の限界
    金融政策は景気抑制に効果的
    混迷する金融機関政策

第7章 財政はどうなっているのか
  1 財政政策の効果

    財政はどのような仕組みになっているのか
    徴税と財政支出の及ぼす影響
    万能ではない財政政策
    後戻りできない景気振興政策の罠
    均衡財政はなぜ重要なのか

  2 赤字財政の功罪

    赤字を生む景気振興政策
    赤字財政による拡大均衡は可能か
    自然に拡大していく財政赤字
    赤字の縮小は不況要因
    財政再建は困難だが避けられない

  3 財政赤字の現状

    常識では考えられない借金残高
    超低金利で国債の利払いは小さい
    日本は借金地獄への道を進んでいる
    借金の限界はどこまでか

第8章 日本経済を予測する
  1 景気見通しの方法

    短期的な景気見通しは何を見ればよいのか
    需要をつかまえるには個人の消費支出を見る
    盛り上がらない企業の設備投資
    限界を迎える輸出状況
    政策は経済を縮小させる方向へ
    景気の循環は残るが下降傾向は続く

  2 日本経済の構造問題

    少子高齢化にどう対処するべきか
    経済の縮小と産業空洞化の流れ
    デフレからインフレへの転換
    物作りが経済再生のカギ

  3 日本経済の長期的な動向

    今の経済水準は正常か
    異常に高い日本の経済水準
    経済水準が急低下しても財政再建は断行せよ
    五年で景気は底打ちする
    日本人はもっと自信を持て

参考文献



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著者

水谷研治(みずたに・けんじ)
1933年名古屋市生まれ。名古屋大学経済学部を卒業後、東海銀行(現UFJ銀行)に入行。経済企画庁、シティバンク(ニューヨーク)へ出向。清水、秋葉原、八重洲、ニューヨークの各支店長、調査部長、専務取締役を歴任。東海総合研究所(現UFJ総合研究所)社長、会長、理事長を経て、現在、中京大学大学院教授。経済学博士(名古屋大学)。
主な著書に『世界最強 名古屋経済の衝撃』(講談社)、『日本経済 恐ろしい未来』『経済危機の波動』『企業金融論の基礎』(以上、東洋経済新報社)、『ドル大崩落』『右肩下がりの日本経済』(以上、PHP研究所)、『財政赤字の罠』(PHP新書)などがある。


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