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はじめに
序 章 グローバル資本主義の欠陥
──ゆがめられたオープン・ソサエティ
グローバリゼーションと市場原理主義
グローバリゼーションの光と影
仕組みの改革へ
既存の国際機関を活かすために
グローバル社会における公共財の提供
各国における国内状況の改善
対外援助の問題点
オープン・ソサエティをめざして
第1章 「WTO」の限界と可能性
──国際貿易をめぐる難問
貿易自由化という使命
WTOの手法における二つの問題点
WTOシステムを補完するもの
「労働者の権利」に関する問題点
ILO活性化の必要性
「環境」「保健」「安全」問題をWTOは扱うべきか
環境問題におけるインセンティブ
「知的所有権」という難題
知的所有権というパンドラの箱
「投資保護措置」と「腐敗防止措置」
「競争政策」と「課税政策」
WTOの組織の問題
第2章 「国際援助」の大いなる過ち
──SDRを活用した新たな援助へ
効果的な援助とは何か
必然的に起きた援助の失敗
失敗の教訓
国際援助のむずかしさ
「トービン税」の利点
SDRを活用した国際援助
配分の仕組み
結核医療への援助
マイクロ・クレジットの活用
ドナー間の協調
SDR配分の効用
SDR贈与をめぐる法的側面
SDR贈与スキームの利点
第3章 「世界銀行」に必要な構造改革
──新たな資金提供へ向けて
転換期にある世銀
「融資に代えて贈与を」という方針
貸付業務のメリット
人事面における世銀改革の必要性
世銀による保証の限界
第4章 迷走する「IMF」への提言
──国際金融システムの安定を求めて
金融市場の「相互作用性」
金融市場に必要な管理
モラルハザードだけではない危機の原因
IMFの歩み
新興市場危機におけるIMFの対応
根本的な欠陥を放置した現状
ベイル・アウトからベイル・インへ
新興市場の資本不足という危機
魔法の解決策はない
世界の中央銀行の不在
国際金融システムの現実的な改革案
国際金融システムの二つの欠陥
改革案への抵抗
求められる国際債務問題に関する法律
アルゼンチンの教訓
終 章 グローバル・オープン・ソサエティをめざして
──アメリカへの批判と提言
9・11がもたらしたもの
アメリカの自由をどう使うべきか
二つのビジョン
経済領域におけるアメリカの優位
軍事面でのアメリカの姿勢
アメリカの優位とそれゆえの危険
道徳の欠如
アメリカの責任
覇権主義に潜む危険性
グローバル・オープン・ソサエティへのビジョン
世界を取り巻くさまざまな危機
非対称の脅威に立ち向かうために
オープン・ソサエティ同盟の構築へ
【補論】
SDR贈与スキームに関して
【監訳者解説】
行動する「哲学者」ソロス…………榊原英資
訳者あとがき
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