目次


判断力と決断力

リーダーの資質を問う


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき

第1章 卓越した小泉首相の政治決断


自らの退路を断つ決断
予告されていた解散
反小泉勢力はなぜ判断ミスをしたのか
揺るがぬ「郵政民営化」への思い
自民党が野党になって良かった
有権者に誤魔化しは効かない
“官のリストラ”が民意
真の改革ができるか

第2章 甘い小泉首相の外交判断


不本意な?イラク開戦支持
「判断材料の限定」と「あいまいな外交原則」
外務省のアリバイづくり
目標があってこその決断
“決断屋”が招く危機

第3章 組織の制約を受ける官僚の判断


官僚の判断力の限界
アメリカの思惑
本気で常任理事国入りを支持する国はない
頓挫した安保理改革
失われた本来の外交
求めるべきは拒否権の制限
国連を変革する旧敵国条項の削除
国連分担金見直しのチャンス
なぜ外務省は判断を誤ったのか
“官権政治”の問題点

第4章 細川政権を生んだ決断


予定外の小沢グループの離党
武村氏の最後の説得
気乗りしない政権参加
自民党では何もできない
離党の決断
さきがけの結党宣言
皮肉なキャスティング・ボード
ひらめいた第三の選択肢
「政治改革政権の提唱」のインパクト
政治は大義名分で決断する

第5章 ヒトラーの進撃を助けた凡庸な判断と決断


ヒトラーに翻弄された二人の首相
真の事態を知っていたダラディエ
ヒトラーに感謝したチェンバレン
願望が洞察を曇らせる
ミュンヘン協定によって処刑されたチェコ
ヒトラーは英仏の出方を正しく判断していた
“民衆に対する政治指導”の欠如
約束至上主義の甘い判断
イタリア提案は実はドイツ提案
リーダーは自らの能力を自覚せよ

第6章 危機を救ったチャーチルとドゴールの決断


チャーチルは“ミュンヘン協定”を激しく非難
フランスの弱点を見抜いたドゴール
決断しないという罪
フランスの運命を変えたドゴール脱出の決断
ドゴールとチャーチルの出会い
チャーチルの苦痛に満ちた決断
世論を喚起するラジオ放送
「最初になすべきことは旗を掲げること」
組織に制約されない判断
ナチスに勝つための決断
二人を結びつけたのは正しい判断力

第7章 石橋湛山はなぜ時代を洞察できたか


悲劇の宰相
第一の柱——“デフレ政策”への危機意識
日本経済繁栄の礎を築く
第二の柱——“小日本主義”
第三の柱——“自由通商主義”
第四の柱——“国際協調主義”
「日本の平和」か「世界の平和」か
流れを変えた二つの決断
強い志を持った無欲さ

第8章 時務を識っていた高杉晋作


幸運だった日本
自分がなすべきことを知る
旧体制が主導する改革は見せかけの改革
ニセモノを見抜く力
死を懸けた決断
伊藤博文の生涯を決めた決断
地位に対する無欲さが正しい判断を生む

参考文献



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著者

田中秀征(たなか・しゅうせい)
1940年長野県生まれ。東京大学、北海道大学卒業。83年衆議院議員に初当選。93年6月に自民党を離党して新党さきがけを結成、代表代行。細川政権の発足に伴い、首相特別補佐。第1次橋本内閣で経済企画庁長官。現在、福山大学教授、「民権塾」主宰。著書に『日本リベラルと石橋湛山』(講談社選書メチエ)、『梅の花咲く——決断の人・高杉晋作』(講談社文庫)、『舵を切れ——質実国家への展望』(朝日新聞社)などがある。


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