目次


ブッシュへの宣戦布告

アメリカ単独覇権主義の危険な過ち


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1部 ブッシュ政権の過ち

第1章 過激な「ブッシュ・ドクトリン」

  覇権主義イデオロギー
  外交政策の断絶

第2章 「テロとの戦争」という欺瞞

  加害者に転じる被害者
  反米感情
  意図的にだましたブッシュ政権
  テロの脅威を見直そう
  アメリカの役割のもう一つのビジョン

第3章 危機を招く「外交政策」

  敵を求めて
  九・一一を乗っ取ったブッシュ政権
  悪の枢軸
  アフガニスタンでの失敗
  民主主義の推進

第4章 「イラク侵攻」という泥沼

  動機
  準備
  侵攻
  侵攻後

第5章 劇的に低下するアメリカの地位

  遺漏の罪
  国内政策
  二〇〇四年大統領選挙というチャンス

第2部 アメリカの果たすべき役割

第6章 世界秩序の改善に向けて

  支配的地位にいるアメリカ
  国益と共通の利益の対立
  グローバル資本主義システム
  歴史的視点

第7章 主権の原則と建設的介入

  建設的介入
  国民主権
  保護の責任
  紛争予防
  ワルシャワ宣言
  国際連合
  多国間主義
  民主主義国の共同体
  現在とは別の外交政策

第8章 新たなビジョンに基づく「国際援助」

  対外援助の問題点
  私自身の経験
  新しいアプローチ
  ミレニアム・チャレンジ・アカウント

第9章 「天然資源」への秩序ある対応

  新しい研究

第10章 「開かれた社会」の構築

  二つの理想主義
  冷戦:思想と利益の融合
  超大国という役割と自由世界のリーダーという役割
  アメリカのアイデンティティの回復
  集団的安全保障

第11章 アメリカの単独覇権というバブル

  「均衡からかけ離れた領域」への突入
  二つのマスター・プラン
  進行する自己補強的プロセス
  アメリカのはまった泥沼
  第三のシナリオ

エピローグ

補章 ソロスの概念的枠組み

  再帰性(reflexivity)
  過激な可謬性(Radical Fallibility)
  オープン・ソサエティ(Open Society)
  人間の不確定性原理(The Human Uncertainty Principle)
  金融の錬金術(The Alchemy of Finance)

【監訳者解説】ジョージ・ソロス再考——経済人が時代と関わることとは 寺島実郎



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著者

ジョージ・ソロス(George Soros)
1930年ブダペスト生まれ。第二次世界大戦中はナチスの迫害を受け、戦後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに学び、科学哲学者カール・ポパーの強い影響を受ける。56年にアメリカに移住し、証券会社勤務などを経て「クォンタム・ファンド」を設立。以後、驚異的な運用実績を続け、「ヘッジファンドの帝王」「稀代の相場師」の異名をとる。他方、主宰するオープン・ソサエティ財団を通じて途上国に巨額の寄付を行なう慈善事業家としても有名。著書に『グローバル資本主義の危機』『ソロスの資本主義改革論』(以上、日本経済新聞社)、『グローバル・オープン・ソサエティ』(ダイヤモンド社)等がある。

監訳者

寺島実郎(てらしま・じつろう)
1947年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。三井物産入社。調査部等を経てブルッキングス研究所に出向。その後、米国三井物産ワシントン事務所長等を経て、現在、日本総合研究所理事長、三井物産戦略研究所所長、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。著書に『脅威のアメリカ 希望のアメリカ』(岩波書店)、『歴史を深く吸い込み、未来を想う』(新潮社)、『寺島実郎の発言 時代の深層底流を読む』(東洋経済新報社)、『「正義の経済学」ふたたび』(日本経済新聞社)等がある。

訳者

藤井清美(ふじい・きよみ)
京都大学文学部卒業。1988年より翻訳に従事。訳書に『ソロスの資本主義改革論』(共訳、日本経済新聞社)、『グローバル・オープン・ソサエティ』(ダイヤモンド社)、『ブッシュ/世界を壊した権力の真実』(PHP研究所)等がある。


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