目次


世界一わかりやすい国際法入門


[目次] [著者紹介]


表紙




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第1章 国際法の概要

1 国際法とは何か
  国際法は「国際社会におけるルール」
  国内社会と国際社会
  国際法は主権国家同士の関係を規律する

2 国際法の誕生
  国家が存在しなければ国際法も存在しない
  最古の国際法とは
  国際法はどうやって今の形になったのか

3 国際法の歴史(1)(理論:自然法と実定法)
  「ウェストファリア条約」
  理論的な側面から考えてみると
  なぜローマ万民法が用いられていたのか
  自然法とは
  自然法には欠点がある
  国際法は実定法であるべきという考えが優位に
  Column 「30年戦争とウェストファリア条約」

4 国際法の歴史(2)(ウェストファリア条約〜第一次世界大戦)
  国際法はどのように発展してきたのか
  戦争法に人道的要素が多く組み込まれる
  ハーグ陸戦法規などの条約が取り交わされる

5 国際法の歴史(3)(第一次世界大戦〜第二次世界大戦)
  国際連盟の発足
  「戦争放棄ニ関スル条約」

6 国際法の歴史㈬(第二次世界大戦〜)
  国際連合が発足
  人権を保護する条約が多く採択される

7 国際法の法源(法源論)
  国際法の法源は4つ
  法源(1) 条約
  法源(2) 慣習法
  法源(3) 法の一般原則
  法源(4) 判例および学説
  その他の法源
  どの法源が優先するのか


第2章 国家と政府


1 国家とは何か
  国家なくして国際法は存在しない
  国家と国際法

2 国家の条件
  「国家の権利義務関係に関するモンテヴィデオ条約」
  条件(1) 永続的住民
  条件(2) 明確な領域
  条件(3) 政府の支配
  条件(4) 他国と外交を取り結ぶ能力

3 国家承認
  新たに建国された国家をどう認めるのか
  国家承認には2つの学説がある
  他国による審査は必要ない
  現在、学説では宣言的効果説が有力

4 政府承認
  政府承認とは
  政府の消滅=国家の消滅ではない
  Column 「国旗と国家」

5 国家の基本的権利
  最も基本となるのが国家主権
  属地主義と属人主義
  平等権とは
  Column 「マラッカ海峡沖海賊襲撃事件」

6 外交使節と外交特権
  外交使節とは
  外交特権とは


第3章 領域


1 領域の定義と構成
  領域とは領土、領水、領空の3つからなる
  領土は国家の基礎
  領水とは何か
  領空とは領土および領海の上空を指す
  領域の範囲を確定するのが国境

2 領域主権
  客体説と空間説
  空間説の考え方
  「領土保全原則」と「一領域、一国家」
  Column 「ユダヤ人問題」

3 領域権原
  領域権原とは何か
  領域権原(1) 先占
  領域権原(2) 添付
  領域権原(3) 割譲
  領域権原(4) 時効
  領域権原(5) 征服
  領域権原(6) 国家承認

4 領域喪失
  領域を失う理由には何があるのか
  自然作用とは
  放棄とは
  反乱とは

5 領域にまつわる紛争
  多発する領域紛争
  領域紛争の性質

6 領域権原の3つの原則
  原則(1) 禁反言
  原則(2) 時際法
  原則(3) 黙認
  Column 「竹島」
      「尖閣諸島」
       「南極」


第4章 紛争の平和的解決と国際司法裁判所


1 国際紛争の分類
  国際紛争とは
  争いの原因は2つに集約される
  法律的紛争
  政治的紛争
  分類によって解決のプロセスが異なってくる

2 外交的解決と法的解決
  外交的解決(1) 交渉
  外交的解決(2) 仲介、斡旋
  仲介に関する2つの問題点
  外交的解決(3) 審査、調停
  法的解決
  仲裁裁判(仲裁裁判所)

3 司法裁判(国際司法裁判所)
  司法裁判とは定式化された裁判
  国際司法裁判所の構成
  特別裁判官の指名

4 国際司法裁判所の管轄権
  紛争当事国の付託合意が必要
  付託の合意を行うタイミング
  選択条項とは
  国際司法裁判所の課題
  紛争が起こった後に行われる付託合意

5 司法裁判の手続
  裁判の手続
  書面手続と口頭手続
  判決
  勧告的意見


第5章 国際連合


1 国際連合の目的と役割
  国際連合の加盟国は191カ国
  国際連合の目的

2 国際連合の組織(1) 総会
  国連は6つの組織で構成される
  総会の構成と役割
  イスラエルへの分離壁撤去を求める決議

3 国際連合の組織(2) 安全保障理事会
  安全保障理事会の構成と役割
  表決(決定)方法と常任理事国の拒否権
  決議678
  Column 「ゲーム理論 囚人のジレンマ」
      「ゲーム理論 恋人のジレンマ」

4 国際連合の組織(3) 経済社会理事会と事務局
  経済社会理事会の構成と役割
  表決の方法
  事務局の構成
  事務総長の職務
  事務職員

5 国連加盟国の地位
  加盟するための条件
  中華民国と中華人民共和国

6 国連と平和
  平和を維持するための国連の役割
  集団安全保障体制
  違反国に対する対抗手段
  平和的解決の段階
  強制行動は非軍事的措置と軍事的措置からなる
  非軍事的措置
  軍事的措置は最後の手段
  平和維持活動(PKO)


第6章 武力紛争と国際法


1 国際法と武力紛争
  国際法は武力紛争に規定を設けている
  国際法は武力紛争を2つに分けて考える
  jus ad bellum

2 武力不行使原則
  なぜ「武力」という言葉を用いるのか
  なぜ武力不行使原則が確立したのか
  「正戦論」から「無差別戦争観」へ
  Column 「スパイと監視」

3 自衛権
  自衛権とは自国を守る権利
  自衛権行使の要件
  個別的自衛権と集団的自衛権
  先制的自衛権
  先制的自衛権は自衛権として認められていない

4 内戦
  内戦は違法行為ではない
  内戦の定義とは
  内戦が国際法において問題となる場合
  反徒側への援助は禁じられている
  内戦への他国の援助は基本的に違法
  Column 「自衛権の発動 アメリカによるアフガニスタン攻撃」

5 jus in bello
  戦争中、武力紛争中のルールを定める
  戦争や武力紛争の存在が前提

6 戦争法と国際人道法
  目的と共通原則
  国際人道法、戦争法諸原則(1) 軍事必要
  国際人道法、戦争法諸原則(2) 文民 — 戦闘員の区別
  国際人道法、戦争法諸原則(3) 人道

7 ハーグ法(戦争法)とジュネーブ法(国際人道法)
  それぞれどういうものなのか
  2つの法の大きな違い
  ジュネーブ条約の適用対象

8 戦闘員と文民
  戦闘員を定める基準
  捕虜という特権付与の問題
  文民の要件
  害敵手段は無制限ではない
  核兵器使用の合法性
  内戦と国際人道法
  ジュネーブ条約第二追加議定書

9 国際人道法の課題
  国際人道法は本当に守られているのか
  戦闘員全員に国際人道法を熟知させられるか
  国際刑事裁判所の設立
  アメリカ、中国などが未批准であることが問題
  Column 「アメリカによる捕虜虐待問題」
      「3人のクロムウェル」
       「ピューリタン革命」
       「100年戦争」
       「フランス革命」
       「アメリカの歴史鳥瞰」

10 国際紛争の平和的解決
  国際裁判所は強制管轄権を有しない
  非裁判手続と裁判手続
  Column 「国際法と国際私法」


第7章 現代の紛争


1 ロマニー
  「ロム」は人間を意味する言葉
  ロマニーに対するナチスの弾圧
  2000年にも非人道的な事件が明らかに

2 バスク問題
  バスク問題とは
  バスク人の政党とその性格

3 クルド人問題
  「クルド」は「強い人」を意味する
  クルド族の最大の悲劇

4 アボリジニーとマオリ問題
  アボリジニーとは
  Stolen child policy
  著者の実体験から
  ニュージーランドのマオリ
  アボリジニーとマオリの相違
  マオリの人口は約50万人

5 北アイルランド問題
  イギリスとアイルランド
  浮かび上がる複雑な歴史的背景
  アイルランドの歴史



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著者紹介

尾崎哲夫(おざき・てつお)
1953年大阪生まれ。76年早稲田大学法学部卒業。2000年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係専攻修了。松下電送機器(株)勤務、関西外国語大学短期大学部教授他を経て、現在 近畿大学教授。
主な著書に、『ビジネスマンの基礎英語』(日経文庫)、『海外個人旅行のススメ』『海外個人旅行のヒケツ』(朝日新聞社)、『大人のための英語勉強法』『TOEICテストを攻略する本』(PHP文庫)、『私の英単語帳を公開します!』『私の英熟語帳を公開します!』(幻冬舎)、『法律用語がわかる辞典』『法律英語用語辞典』『法律英語入門』『アメリカの法律と歴史』『アメリカ市民の法律入門(翻訳)』『はじめての民法総則』『はじめての会社法』『はじめての知的財産法』(自由国民社)、『英語の冠詞・前置詞完全マスターブック』『連立方程式で読む民事訴訟法・刑事訴訟法』(ダイヤモンド社)他多数。

尾崎哲夫ウェブサイト http://www.ozaki.to/index.htm


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