ヌリエル・ルービニ(Nouriel Roubini)
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。世界経済の動向分析やコンサルティングを行うルービニ・グローバル・エコノミクス社会長のほか、全米経済研究所、経済政策研究センターのリサーチ・フェローも務める。
1959年イスタンブール生まれ。1962年から1983年までイタリアに居住。1982年ミラノのバッコーニ大学卒業。1988年にハーバード大学で経済学博士号を取得後、1995年までイェール大学経済学部で教鞭をとる。90年代には主に新興市場の破綻に関する研究に携わる。
政策担当者としての経験も幅広く、IMFやFRB、世界銀行などの客員研究員などのほか、1998年から2000年には、経済諮問委員会やアメリカ財務省のアドバイザーを務めた。
1997年にウェブサイト、ルービニ・グローバル・エコノミクス(http://www.roubini.com/)を創設、エコノミスト誌によって経済分野における世界最高のサイトと評価されている。著書には、共著の Bailouts or Bail-ins?(2004)などがある。
スティーブン・ミーム(Stephen Mihm)
ジョージア大学歴史学部准教授。
1968年生まれ。1991年ハーバーフォード・カレッジ卒業、2003年ニューヨーク大学大学院でアメリカ史の博士号を取得。2004年からジョージア大学で教鞭をとる。19世紀アメリカの経済・文化史を専門とし、とくに通貨や通貨偽造、銀行業務、金融投機の歴史に関心をもつ。
著書には、アメリカにおける紙幣偽造の歴史をたどった A Nation of Counterfeiters(2007)などがある。1999年からニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙などに歴史、科学、技術、ビジネス関係の論説を執筆。2008年には、ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌(8月15日付)において、「Dr. ドゥーム(悲観論)」と題し、ヌリエル・ルービニの人となりを紹介した。