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まえがき
第1章 トップとナンバー2
周恩来——中国の政治的傑作
周恩来の果たせなかった役割
毛沢東と周恩来のちがい
「忍」に徹した道家的処世
周公旦——不世出の「名補佐役」
孔子が夢に見た政治家
「酒池肉林」の暴君紂王
軍師「太公望」来たる
名宰相の誕生
誠実さこそナンバー2の条件
周創業の危機
トップの猜疑心への防壁
食事を措いても人に会え
能力主義か親族重視か
第2章 参謀型人材の条件
三国以前の名参謀
智略をもって仕える
「明哲保身」の術
内に敵持つ男たち
暴走を許した孔明の限界
曹操の謀臣荀〓(ぼうしん・じゅんいく)の悲劇
孫権をリードした周瑜
影の存在を貫いた賈〓(かく)
呂蒙・仲達の自己形成
兵法書と歴史書に学べ
磨き抜かれた仲達の智略
第3章 宰相型人材の条件
最高権力の代行者
タイプ1 賢相の系譜
管仲——卓越した政治手腕
蕭何——劉邦の名補佐役
孔明——「鞠躬尽力」の名宰相
タイプ2 盛名の系譜
子産——剛と柔を使い分けた君子人
晏嬰——諫言に生きた清貧宰相
房玄齢と杜如晦——「貞観の治」の名コンビ
姚崇と宋〓(そうけい)——開元のリレーコンビ
タイプ3 悲憤の系譜
呉起——体制内改革の先駆者
商鞅——「商君の変法」の立役者
桑弘羊——財政再建の担い手
王安石——理想主義者の悲劇
張居正——鉄腕宰相の嘆き
タイプ4 褒貶の系譜
李斯——専制君主の補佐役
公孫弘——「曲学阿世」の宰相
馮道——乱世の「不倒翁」
タイプ5 悪名の系譜
趙高——秦帝国の墓掘り人
李林甫——陰謀鬼計の達人
秦檜——売国奴か平和主義者か
タイプ6 無為の系譜
曹参——無為清静の宰相
陳平——内に術数を秘めた無為
丙吉——大体を知り、人を知る
王導と謝安——調整能力の体現者
司馬光——無為の無策
第4章 ナンバー2の中国古典学
ナンバー2の心得
木鶏に似たり
組織における「仁」と「勇」
孔明による「厳」と「信」
人生の「智」と「徳」と「威」
ナンバー2のリーダーシップ
伍子胥と范蠡
孫武と孫〓(そんぴん)
張良と陳平
「謀」に見るナンバー2の条件
「謀」の持つイメージ
「詐」に傾斜した曹操の「謀」
仲達の猫かぶり
『孫子』の兵法に見る弱者の戦略
ナンバー2のための戦略戦術
〔第一の原則〕勝算なきは戦うなかれ
〔第二の原則〕敵を知り己を知れ
〔第三の原則〕主導権を握れ
〔第四の法則〕味方は集中し敵は分散させよ
〔第五の原則〕実を避けて虚を撃て
〔第六の原則〕敵の眼をくらます
〔第七の原則〕臨機応変に戦え
〔第八の原則〕将に人を得よ
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