目次


世界自動車メーカー どこが生き残るのか

ポスト・ビッグ3体制の国際競争


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに


第1部 自動車バブルの崩壊


第1章 トヨタ・ショックはなぜ起こったのか


1 米国自動車市場の激変
2 トヨタ・ショックの発生
3 トヨタ・ショックの原因は何か
4 グローバル経営の見直し


第2章 米中二大「焦点市場」の実像


1 米国メーカーの経営破綻と業界再編
(1)米国ビッグスリーの経営危機と救済
(2)GMは再建できるのか
(3)経営破綻をきっかけに起きた国際再編
(4)米国自動車業界の再編シナリオ

2 焦点市場「中国」、勝者の条件
(1)世界最大となった中国自動車市場の動向
(2)今後の中国市場の競争と日本メーカーの課題


第2部 主要メーカーの実力


第3章 米国企業、欧州企業の実力


1 GM──経営破綻からリストラと環境技術で再生を目指す
2 フォード──出遅れた小型乗用車と新興国市場をマツダ活用で攻略できるのか
3 ダイムラー──フルライン高級車メーカーへの挑戦
4 BMW──スポーティを柱とするマルチ・プレミアム・ブランド
5 フォルクスワーゲン──逆風下でも成長するしたたかな企業
6 ルノー──収益に軸足を置いた明確なスタンス
7 プジョー──外力活用で多彩な製品群を実現
8 フィアット──最悪期を脱したが絶好調はいつまで続くのか


第4章 アジア企業の実力


1 現代自動車──世界トップ5入りを目指すアジアの強豪
2 第一汽車──二位転落からの巻き返しはなるか
3 上海汽車──欧米ブランドを軸に中国トップを維持できるのか
4 奇瑞汽車──中国の代表的自主ブランドへの飛躍は可能か
5 タタ・モーターズ──一〇万ルピーカー「ナノ」の挑戦


第5章 日本企業の実力


1 トヨタ自動車──自動車世界生産ナンバーワンに躍進、しかし、多くの難題に直面
(1)トヨタ自動車の現況
(2)トヨタ自動車の課題

2 本田技研工業──世界自動車同時不況でも黒字を確保
(1)本田技研工業の現況
(2)本田技研工業の課題

3 日産自動車──ポストゴーンにどのように対処するか
(1)日産自動車の現況
(2)日産自動車の課題

4 スズキ──転機を迎えた小さな世界企業
(1)スズキの現況
(2)スズキの課題

5 マツダ──厳しい日本集中の生産構造
(1)マツダの現況
(2)マツダの課題

6 三菱自動車工業──電気自動車でブレークスルーを図れるか
(1)三菱自動車工業の現況
(2)三菱自動車工業の課題


第3部 世界自動車メーカーのグローバル競争力


第6章 世界自動車不況の背景


1 競争力の三要素
2 リーマン・ショック以前から赤字体質の米ビッグスリー
3 日本経済・自動車産業への不況波及
4 為替変動要因──崩れた一一〇円前提
5 トヨタ自動車の赤字決算を分析する
6 日本車メーカーの収益回復計画
7 日米自動車メーカーの世界自動車不況対策


第7章 日本自動車メーカーのグローバル製品市場戦略と実力ランキング


1 日本自動車生産台数の長期推移とそれぞれの時代の特徴

2 二〇〇〇年代の日本自動車メーカーのグローバル製品市場戦略

3 世界自動車市場構造の変化と世界生産台数ランキングの変化

4 世界自動車メーカーランキング
(1)世界自動車メーカーの世界自動車生産・生産性・商品魅力度ランキング──中期要因
(2)技術評価ランキング──長期要因
(3)収益力評価ランキング──短期要因
(4)世界自動車メーカー実力ランキング──短期・中期・長期総合ランキング

5 世界自動車メーカー実力ランキングの評価(インテグラル型・モジュラー型)
(1)自動車の製品アーキテクチャ論の枠組み
(2)インテグラル・モジュラー製品アーキテクチャ論のアジア諸国での評価

6 柔構造の経営システム──グローバル製品市場戦略構築のフレームワーク

7 日本自動車メーカーの目指す道


第4部 日本自動車および自動車部品企業の将来と課題


第8章 日本自動車メーカーの将来と課題


1 自動車市場を取り巻く環境変化
(1)環境問題と途上国市場
(2)厳しい「日本問題」

2 今後の世界競争と再編のシナリオ
(1)米国市場の将来と日本メーカーの課題
(2)競争力の三大要因
(3)世界自動車メーカーの実力ランキング

3 成長しない経営──日本メーカーの再生シナリオ
(1)日本メーカーの今後の課題
(2)「速すぎるグローバル化」の修正


第9章 日本自動車部品メーカーの将来と課題


1 自動車部品メーカーを取り巻く環境変化
(1)地球温暖化問題と今後の自動車ニーズの変化
(2)自動車部品メーカーの系列再編

2 自動車・部品メーカー間の企業間関係の変動
(1)トヨタ自動車
(2)本田技研工業
(3)日産自動車

3 次世代エコカーをめぐる新しい産業組織
(1)技術領域別に見た企業間連携の展望
(2)企業間連携をめぐる問題点と課題

4 自動車部品メーカーの課題
(1)次世代エコカーをめぐる新たなビジネスチャンス
(2)日本部品メーカーの未来と戦略課題


補論 自動車の製品アーキテクチャとインテグラル指標


1 アーキテクチャから見る製品分類──「擦り合わせ型」と「組み合わせ型」
2 自動車の製品アーキテクチャ
3 インテグラル・アーキテクチャ度と国際競争力(輸出比率)
4 営業利益率とインテグラル度指標との相関関係


参考文献

索引



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著者

土屋勉男(つちや・やすお)
現在、明治大学政治経済学部客員教授。日本シンクタンク・アカデミー副理事長、(株)三菱総合研究所社友・客員研究員を兼務。
1972年東京工業大学大学院理工学研究科修了。同年三菱総合研究所に入社。同所で取締役本部長、常勤監査役、上席研究理事等を歴任。2007年4月から明治大学客員教授に就任
専門領域:自動車戦略、ものづくり経営、コーポレート・ガバナンスなど。主な著書:『アジア自動車産業の実力』(ダイヤモンド社、06年1月、共著)『日本ものづくり優良企業の実力』(東洋経済新報社、06年11月、単著)、『地域産業・クラスターと革新的中小企業群』(学文社、09年11月、共著)など。

大鹿隆(おおしか・たかし)
現在、福井県立大学 経済学部教授 (株)三菱総合研究所客員研究員を兼務。
1972年東京工業大学工学部卒業。同年住友電気工業株式会社に入社。1980年三菱総合研究所に入社。経営開発部長、北陸先端科学技術大学院大学客員教授、東京大学21世紀COEものづくり経営研究センター特任教授、などを歴任。2008年4月より現職。専門領域:企業戦略論、技術生産管理論、自動車産業論。主な著書:『アジア自動車産業の実力』(ダイヤモンド社、06年1月、共著)、主な論文:「日本自動車産業の実力について」(日本造船学会誌、01年3月)など。

井上隆一郎(いのうえ・りゅういちろう)
2010年4月より東京都市大学都市生活学部教授。(株)三菱総合研究所客員研究員を兼務。1979年東京大学経済学部経済学科卒業。1984年三菱総合研究所に入社。アジア市場研究部長、政策・経済研究センター長、法政大学大学院および大阪大学大学院客員教授、青森公立大学経営経済学部、大学院教授を歴任。
専門領域:経営戦略論、生産戦略論、アジア産業論、自動車産業論。主な著書:『アジア自動車産業の実力』(ダイヤモンド社、06年1月、共著)、『産業再生と企業経営』(大阪大学出版会、07年9月、共著)など。


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