目次


新訳 科学的管理法

マネジメントの原点


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき——いまなぜ、テイラーを読み直すべきなのか


序章 本書の狙い


「仕組み」の重要性
三つの狙い


第一章 科学的管理法とは何か


マネジメントの目的
労働者を蝕む最大の悪習
怠業の原因——その一
怠業の原因——その二
 「楽をしようとする」性向
 労働者の実態
 欺かれる雇用主
 出来高制がはらむ危険性
怠業の原因——その三
マネジャーが果たすべき責務
科学的管理法がもたらすもの


第二章 科学的管理法の原則


1 「科学的管理法」以前における最善の手法
手段はクチコミ
自主性とインセンティブ

2 科学的管理法のエッセンス
マネジャーの四つの新しい任務
マネジャーと働き手の役割分担
作業プランを作成し、実行する

3 銑鉄の運搬作業における取り組み
専門性がなく、誰でもできる仕事
適材を探し出す
訓練や手助けが不可欠

4 私の職歴——マネジメント改革に傾注した背景
機械工場の現場で働く
部下たちとの対立
マネジメント改革を決意
作業と疲労度に関する実験
一日の労働に占める作業時間
作業者の人選の重要性

5 シャベルすくい作業の研究
シャベルすくい作業における科学
作業者を「個」として扱う
データが示す導入効果
賃金アップと働く意欲の関係
単独作業のメリット

6 レンガ積みにおける検証
ギルブレスによる調査
作業工程の短縮に成功
標準手法の導入と協力体制
科学的管理法の成果

7 ベアリング用ボールの検品に対する考察
一日に一〇時間半の労働
「パーソナル係数」による適性判断
完璧な検品のための工夫
奏効したさまざまな施策
効果的な報奨の与え方
労使双方に大きなメリット

8 高度な金属切削業務における探究
高度な作業への適用
科学が経験則を超える
現場から全社への波及
二六年にわたる金属切削の実験
一二に及ぶ独立変数
研究から導き出された法則
作業者の経験則の限界
手法ではなく、哲学の刷新

9 科学的管理法の実践
科学を解き明かす
法則を導くための五つのステップ
標準ツールの製作
課題と動機づけの関係
重要な二要素——課題とボーナス
プランニング部門の役割
複数の職長による指導
外科医と工場の労働者
科学的管理法のメカニズムを支える要素
性急な導入が残した教訓
導入に際しての注意点
消費者の存在
科学的管理法がもたらす恩恵
新しい時代の到来
人々の幸福に貢献
【追記】


原注

訳者あとがき



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著者

フレデリック W.テイラー(Frederick Winslow Taylor)
1856年、アメリカ・フィラデルフィアに生まれる。ハーバード大学法学部に合格するも、眼の病気により、郷里で機械工見習いとなる。その後、ミッドベール・スチールに日給の作業者として就職。作業長、職長に昇進する中で工場現場の改革に注力するとともに、機械工学の修士号を取得。90年に同社を退社し、数社で工場管理に従事した後、99年、ベスレヘム・スチールに移り、作業や工具の標準化、生産計画立案部署の創設をはじめ、多くの実績を残す。1901年に同社を退社し、「科学的管理法」の研究を重ねながら、その普及に専念する。06年にアメリカ機械学会(ASME)会長に就任。09年にはハーバード大学で経営管理論の講義を行っている。15年、60歳で他界。

訳者

有賀裕子(あるが・ゆうこ)
東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MBA)。通信会社勤務を経て、1998年から翻訳者として活動。訳書に『貫徹の志 トーマス・ワトソン・シニア』『GMとともに』『組織は戦略に従う』『アンディ・グローブ』(以上ダイヤモンド社)、『イノベーションの新時代』(日本経済新聞出版社)、『ブルー・オーシャン戦略』(ランダムハウス講談社)ほか多数。


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