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第三版への序文
成長の理論
外部の事業機会
知識の累積的成長
多国籍企業
限界の問題
変質
第1章 イントロダクション
本研究の目的
立論の性質
第2章 理論における企業
企業についての異なる見方
価格と生産の理論における「企業」
「規模」に対する限界
企業の理論における「企業」は企業ではない
一つの管理組織としての企業
企業の機能と性質
規模と管理上の調整
事業会社と投資会社
企業の「歴史」と継続性
生産資源の集合としての企業
企業の動機づけ
利益動機
長期の利益と成長
第3章 企業の事業機会と「企業者」
企業の「事業機会」に制限される成長
企業者精神の役割と経営陣の能力
企業者能力vs.経営者能力
企業者サービスの質
企業者の可変性
資金調達の才能
企業者的野心
企業者の判断
企業の事業機会に占める期待の役割
第4章 合併をともなわない拡張──マネジメント上の限界の後退
二つの基本的仮定
マネジメント上の限界の性質
経営者の「チーム」
経営者サービスの解放
経営者サービスの成長
後退する限界と「静学的」アプローチ
不確実性とリスクの影響
不確実性と情報
リスクと回避できない不確実性
第5章 「継承された」資源と拡張の方向
拡張の誘因の類型
未利用生産的サービスの利用可能性の継続
不可分割性と「工程間のバランス」
資源の専門的利用
資源の異質性
物的資源と人的資源の相互作用
新たな生産的サービスの創造
「需要」と企業の生産的資源
企業にとって意味のある需要とは何か
拡張の方向
第6章 規模の経済性と成長の経済性
規模の経済性
技術上の経済性
管理の経済性
業務運営の経済性と拡張の経済性
成長の経済性
消滅する経済性と持続する経済性
第7章 多角化の経済学
多角化の意味
「専門化領域」
多角化のための特定の機会
企業による研究の重要性
販売努力の重要性
技術基盤の重要性
若干の事例
買収の役割
競争の役割
既存分野における継続的投資の必要性
フルラインの多角化
競争と新たな領域への多角化
特殊な問題の解としての多角化
需要の一時的な変動
需要の永続的悪化
多角化の方向
成長のための一般的政策としての多角化
垂直統合
資源のプールとしての企業
第8章 買収と合併を通じての拡張
株式会社と合併
買収の経済的根拠
個人的事情と特殊な状況
拡張プロセスの臨界点
アルファの競争的拡張
ベータがアルファの拡張を妨げる場合
合同
企業ではない「事業」の売買
「事業」の売却の経済的根拠
成長プロセスに対する影響
多角化の適切性
企業者サービスの役割
企業者的気質と利潤動機
帝国建設と合併
経営者サービスの役割
管理的統合の必要性
合併と支配的企業
第9章 時間の経過のなかでの企業の成長率
特別な仮定
測定可能性
基本的な比率
拡張に利用できる経営者サービス
成長にともなう管理業務の増大
変化する環境条件の影響
拡張に必要とされる経営者サービス
拡張の性格
既存の活動ならびに市場条件との関係
拡張の方向
規模の増大にともなう成長率の変化
「成長曲線」
第10章 成長経済における大企業と小企業の地位
小企業の特殊な地位
競争上の、特に財務上のハンディキャップ
小企業の存在とその継続性
成長のための機会
成長経済における間隙
比較優位の原理
第11章 成長経済における成長企業── 産業集中のプロセスと支配のパターン
参入への障壁
経済全体における投資の一般的影響
「ビッグ・ビジネス」の競争の重要性
必要資本と消費者のロイヤリティ
人為的障壁と間隙
成長経済における合併
ビジネス活動の諸指標と合併との関係
買収に対する「自然な」限界が間隙に与える影響
間隙と景気循環
産業集中のプロセス
集中の測定
成長経済における集中と成長企業
若干の不確実な証拠
産業内部での集中
多角化と産業集中
集中と支配
大企業の支配的地位の継続性
結論
訳者あとがき
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著者紹介
エディス・ペンローズ(Edith Tilton Penrose)
カリフォルニア大学バークレー校、ジョンズ・ホプキンズ大学で学んだのち、ジョンズ・ホプキンズ大学、ロンドン大学東洋アフリカ研究所(SOAS)、INSEADで経済学を教える。本書のほかに、‘The Growth of the Firm: A Case Study: The Hercules Powder Company’, Business History Review, Vol. 34, No. 1(1960)、The Growth of Firms, Middle East Oil and Other Essays(London: Cass, 1971)をはじめ、多国籍企業、石油産業、特許制度などに関する多くの研究がある。とりわけ、企業のもつ資源とそこから新たな価値を引き出す知識の役割を中心に企業成長のメカニズムを描き出した本書は、企業固有の能力や資源、知識創造などを重視する今日の経営学分野の研究に多大な影響を与えている。1914年生まれ1996年没。
訳者紹介
日千景(ひだか・ちかげ)
1982年横浜国立大学経営学部卒業。1989年東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。1993年博士(経済学、東京大学)学位取得。武蔵大学経済学部専任講師、助教授、教授を経て、現在は首都大学東京大学院社会科学研究科経営学専攻教授。主な著作として『英国綿業衰退の構図』(東京大学出版会、1995年)、‘A Re-examination of Japan’s Postwar Financing System’, in Etsuo Abe and Terry Gourvish (eds.), Japanese Success? British Failure? Oxford University Press, 1997ほか。
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