目次


クルマは家電量販店で買え!

価格と生活の経済学


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに クルマ・学歴・環境の価格は高すぎる?


第1章 クルマとプリンターとPB商品、価格の決まり方はどうちがうのか?
新しい題材で『スタバではグランデを買え!』の要点をおさらい


軽乗用車の税金が安いことで、お得になるのは……
取引コストが価格差を生み、一物一価を阻む
売れれば売れるほど安くなる工業製品も多い
高く売れる客には高く、安くないと買わない客には安く売る
100円ショップとPB商品の安さの秘密はほぼ同じ
自動車保険が値上げになり、クルマの値上げも心配されているが……
クルマの価格は長期的には下がると考えるほうが自然


第2章 高級レストランの格安ランチが、十分に美味しいのはなぜか?
エコノミストは追加コストと弾力性に注目する


赤字覚悟にみえるランチも、追加コストで考えれば合理的
お役人を上客とする居酒屋タクシーが証明したこと
混雑する高速道路では、料金無料化は最悪の政策
マクドナルドが田舎の人に、スポーツクラブが高齢者に優しい理由


第3章 パチンコや金取引で必ず儲ける方法は、ときに本当に存在する?
裁定が商品や人を移動させる


価格差を縮める機能をもつ裁定は、価格差別の大敵
正真正銘のパチンコ必勝法!
裁定が通貨制度を破綻させたことは、過去に何度もある
イタリアや日本でつくるけど、イタリア製や日本産ではない?
外国人労働者を受け入れたいのなら、選別をしないほうがいい
人は自由に移動することを忘れてはいけない
愚かな政府は、人が移動しないと想定して政策をおこなうが……


第4章 ライバル企業が、互いに不幸になる競争を止められないのはなぜか?
オークションや価格設定での駆け引きを読む


私たちの生活に浸透してきたオークション
参加者をウソつきにするオークション、正直にするオークション
1000円札のオークションが表現する過当競争のワナ
縮むパイを奪い合うために営業活動を強化する日本企業
値下げ競争に陥る企業
大幅に安いライバル製品を相手にしない企業
ブランドに頼れない時代になってきた
偽装表示の対策となるプログラムの提案


第5章 大学の授業料は、これからも上昇を続けるのだろうか?
難関大学を授業料値下げ競争に巻き込んで、学歴社会のムダをなくそう


学歴社会の前提は崩れつつある
子供に大学教育を受けさせるコストは異常に高くなっている
大学の授業料は大幅に下げられるはず?
運よく高賃金を得る人もいれば、運悪く低賃金になる人もいる


第6章 地球温暖化対策に、高すぎる価格がつけられようとしている?
不要なものに価格をつけると、二兎を追う経済政策が可能になる


taspoと高いタバコ税の組み合わせは、犯罪組織を潤す
犯罪対策のはずなのに、犯罪組織が喜びそうな携帯電話規制
悪いものを排出する権利に価格をつけて売買する
排出権取引は発展途上国にとって有利すぎる?
基本に忠実に考えた排出権取引の制度設計


おわりに 本書の題材は金融と深く関係している



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著者

吉本佳生(よしもと・よしお)
経済学者(エコノミスト)。1963年三重県紀伊長島町生まれ。名古屋市立大学経済学部卒業後、住友銀行勤務を経て、名古屋市立大学大学院経済学研究科満期退学。大学や企業研修などで、生活経済学、国際金融論、マクロ経済学、ミクロ経済学、経済数学、国際経済学、ファイナンス論などの講義・演習を教える経験をもち、主な著書に『スタバではグランデを買え!』、『金融商品にだまされるな!』(以上、ダイヤモンド社)、『金融広告を読め』(光文社新書)、『金融工学の悪魔』、『ニュースと円相場から学ぶ使える経済学入門』、『The Economistの記事で学ぶ「国際経済」と「英語」』、『The Economistの記事で学ぶ「国際金融」と「英語」』(以上、日本評論社)、『金融工学 マネーゲームの魔術』、『投資リスクとのつきあい方(上)サイコロで学ぶリスク計算』、『投資リスクとのつきあい方(下)紙ヒコーキで学ぶオプション取引』(以上、講談社+α新書)、『金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50』(光文社)、『「投資リスク」の真実』(PHP研究所)などがある。

電子メールアドレス:CXJ07573@nifty.com
ブログ:『損益は糾える縄の如し(吉本佳生ブログ)』
http://yoshimoto-yoshio.cocolog-nifty.com/blog/


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