目次


円安バブル崩壊

金融緩和政策の大失敗


[目次] [著者紹介]


表紙




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時局落語 圓高か圓安か。横丁は大騷ぎ


第1章 円安バブル頼りだった景気回復


1 景気回復は改革ではなく円安で実現した
2 円安バブル発生と膨張のメカニズム
3 異常な円安を誰も批判しなかった
4 不動産価格の上昇も低金利の歪み


第2章 サブプライムローン問題が円安バブルを破壊した


1 円安バブル崩壊による株価下落
2 これは二一世紀型の危機か?
3 サブプライム損失より深刻な日本の対外資産
4 きわめて困難な今後の金融政策
5 本当に必要なのは産業構造を変えること
6 日本型経済を沈滞させる真の原因は戦時体制


第3章 「金融立国」は必要だが、可能か?


1 イギリスを復活させた金融業
2 どこかおかしい日本の金融規制
3 「金融立国」に必要なのは人材
4 大学院は理想のインキュベイター


第4章 ただ驚嘆するほかはない「グーグル」


1 インターネット時代の「ビッグ・ブラザー」?
2 世界はグーグルの前にひざまずくか?
3 情報はグーグルに預けるのがいちばん安全
4 すべての日本企業を抜いたグーグル


第5章 地域間格差の是正はバラまきでなく創意で


1 「ふるさと納税」にだまされてはいけない
2 「ふるさと納税」は、寄付の崇高な精神を踏みにじる
3 日本を崩壊に導く法人事業税の改悪
4 バラまきで経済は活性化しない
5 地域間格差是正と分権促進は矛盾しない
6 格差を利用して格差に対処する


第6章 年金改革をいかに進めるべきか


1 ずさんな記録管理とは別にある年金の根本問題
2 年金に関する本当の争点は負担と給付の関係
3 維持できるはずがなかった国民年金制度
4 制度設計の基本に誤りがあった
5 楽観的な見通しで年金改革が遅れる
6 いかにもおかしい民主党の年金改革案
7 必然性がない税方式への移行
8 税方式への移行は政治と企業のご都合主義
9 社会保障目的税は増税のためのトリック


第7章 政策論議の基本とすべき思考法


1 社会を進歩させるのは知的好奇心
2 政策論議を歪めるマスメディアのバイアス
3 量的拡大でなく比較優位原則で解決しよう


あとがき

記録帳

索引



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著者

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
〈主要著書〉
『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『1940年体制(新版)』(東洋経済新報社、2002年)、『現代ファイナンス理論』(藤井眞理子と共著、東洋経済新報社、2005年)、『ビジネスに活かすファイナンス理論入門』(ダイヤモンド社、2004年)、『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年)、『「超」経済脳で考える』(東洋経済新報社、2007年)、『モノづくり幻想が日本経済をダメにする』(ダイヤモンド社、2007年)等多数。
◆ホームページ:http://www.noguchi.co.jp/


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