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はじめに——「対話」のもつ可能性
第1章 「伝わらない」組織
導管メタファーからの脱却に向けて
なぜか「伝わらない」職場のコミュニケーション
組織が抱える悩みに共通する問題とは
わかるんだけど、腹に落ちない─一方通行のコミュニケーション
後はメールで─メール文化の危険性
失われゆく企業文化
ビジネスの現場を支配する、導管型コミュニケーション
「導管メタファー」というコミュニケーション観
教育現場の原風景─導管型コミュニケーションの典型例
情報化の進展に導管メタファーが果たした役割
「人の変化」を起こすコミュニケーションとは
導管メタファーでは「伝わらない何か」
「情報の移動」から「人の変化」へ
ストーリーテリングの効用と限界
ストーリーで語ることで「伝わる」もの
人間の知的活動とストーリー
人はストーリーで理解する
モノローグ・ストーリーテリングの限界
組織における対話の重要性
運動会と飲み会で思いは共有できるか
緊密なコミュニケーション=よい職場、という幻想
「対話」(ダイアローグ)というコミュニケーションの可能性
第2章 「対話」とは何か
社会構成主義的なコミュニケーションの理解と実践
「対話」が求められるビジネス環境
「対話」へのアカデミックな視座
意味が人の行動を方向づける
人はコミュニケーションの中で意味を紡ぐ─社会構成主義
客観主義、主観主義……対話の位置づけ
「対話」というコミュニケーション行為
対話とは、聞き手と話し手が行うコミュニケーション行為
「雑談」とは、どう違うのか
「議論」とは、どう違うのか
議論の限界と対話の可能性——パブリック・カンバセーション・プロジェクト
「対話」が生み出す理解の相乗効果
他者に語ることで、自分自身が見えてくる
自由なムードを保ちながら、互いの違いを理解する
第3章 「対話」が組織にもたらすもの
その効果と限界
組織における対話の意義
協調的な問題解決が可能になる
多様性に摩擦は付き物
「議論」で協調的な問題解決は可能か?
「問題解決」から「問題設定」へ
「突貫工事のエキスパート」の悲劇
「対話」による問題解決が根づくトヨタの事例
知識の共有
本当に必要な知識は流通しているか
なぜ知識の共有は困難なのか
「知識共有」と「経験の語り合い」
知識共有はネットワークとして達成される
対話による知識共有の意味
ネットワーク構築が効果を発揮するアサヒビールの事例
組織の変革
組織を動かす見えない力
組織文化は日常に根ざす
語り合うことを重視する「デンソー・スピリット」
変革を誘発することへの意識
実践と対話を結び付ける花王のワークショップ
「対話」による組織変革にひそむ問題
第4章 「対話」による新たな学び
「第三の道」をめざして
「対話」をめぐる知的探求の旅から見えてきたもの
「オープンなコミュニケーション」の実現に向けて
「効率的なコミュニケーション」と「緊密なコミュニケーション」の問題点
価値観共有、主体性発揮、そして「第三の道」へ
「成熟した大人の学び」の実現に向けて
ビジネスパーソンにとっての学びとは?
Learning bar(ラーニングバー)での新たな学び
「学びのサードプレイス」をつくる
サードプレイス(第三の場所)という概念
インフォーマルでパブリックな「学びの場」
「対話」による新たな学びの可能性を信じて
おわりに─ダイアローグ・オン・ダイアローグ
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