目次


セイラー教授の行動経済学入門


[目次] [著者紹介]


表紙




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刊行に寄せて──山崎元


第1章 経済理論と「例外」


合理的行動モデルはどこまで正しいか INTRODUCTION


第2章 協調戦略


人はいつどんな理由から協力するようになるか COOPERATION
 解説◎協調の供給曲線は右肩上がりのカーブを示す


第3章 最終提案ゲーム


「不公平なら断ってしまえ」という意思 THE ULTIMATUM GAME
 解説◎「公平な人間」と「かけひき屋」の間にあるもの


第4章 産業間賃金格差


同じ職種なのになぜ給料に差が出るのか INTERINDUSTRY WAGE DIFFERENTIALS
 解説◎市場の失敗としての賃金格差


第5章 オークション


勝者は「敗者」となる呪いをかけられている THE WINNER'S CURSE
 解説◎相手が間違いを犯していることに気付いたとき、どうすればいいか


第6章 損失回避


手放すものは得るものより価値がある THE ENDOWMENT EFFECT, LOSS AVERSION, AND STATUS QUO BIAS
 解説◎この考え方は私たちに託された「保有物」である


第7章 選好の逆転現象


選好の順位付けはプロセスのなかで構築される PREFERENCE REVERSALS
 解説◎価値の本質をめぐるそれぞれ異なる三つの意見


第8章 期間選択


金利と割引率についての損得勘定 INTERTEMPORAL CHOICE
 解説◎実証研究の成果を活用して効用理論を修正せよ


第9章 心理会計


貯蓄と消費は人間的に行われる SAVINGS, FUNGIBILITY, AND MENTAL ACCOUNTS
 解説◎誰の行動がモデルになるのか


第10章 ギャンブル市場


競馬と宝クジにみる「市場の効率性と合理性」 PARI-MUTUEL BETTING MARKETS
 解説◎合理的な市場リスクの追求は、理論的に可能か


第11章 株価予測(1)


株式市場のカレンダー効果 CALENDAR EFFECTS IN THE STOCK MARKET
 解説◎謎を解く手がかりは、実証主義者の手に委ねられている


第12章 株価予測(2)


株価は平均値に回帰する A MEAN REVERTING WALK DOWN WALL STREET
 解説◎新しい資産価格決定理論をつくり出すという課題


第13章 投資家感情仮説


クローズド・エンド型ファンドの不思議 CLOSED-END MUTUAL FUNDS
 解説◎非合理な信念に基づいているにしても、需要は価格を動かしうる


第14章 外国為替市場


金利差と為替レートの謎 FOREIGN EXCHANGE
 解説◎外国為替市場の非効率性と政策介入の問題


エピローグ

行動経済学が描く新しいパラダイム EPILOGUE


本書が生まれた秘密と謝辞


訳者あとがき



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著者紹介

リチャード・セイラー
シカゴ大学経営大学院教授


訳者紹介

篠原 勝(しのはら・まさる)
(1937-2005)
翻訳家。香川県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。
訳書は、デイヴィッド・マーシュ著『ドイツ復活のドラマ』(ダイヤモンド社、1995年)、リチャード・レイン著『葛飾北斎:縁結出雲杉』ほか(河出書房新社、1995年)、カレル・ヴァン・ウォルフレン著「日本/権力構造の謎』(ハヤカワ文庫、1994年)、『民は愚かに保て』(小学館、1994年)、『人間を幸せにしない日本というシステム』〈毎日新聞社、1994年)、アレヴ・クルーティエ著『ハーレム』(河出書房新社、1991年)、ジェイムズ・バカン著『マネーの意味論』(青土社、2000年)、ほか。


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