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まえがき
Part 1 口八丁手八丁のセールスの手口に乗せられるな
利益誘導と難解な用語で勉強不足をごまかすトーク
「配当落ちがお得」という無意味な説明をする男性行員
「投信の基準価額は安いほうがいい」というナンセンスな勧誘
あまりにも説明責任の意識が希薄な支店幹部
お客が振り込まなければ費用ではないという詭弁
銀行には置いてない、銀行では説明しない、という郵便局のウソ営業
初心者に仕組み債をすすめ、多大なリスクを押しつける
中東の大富豪とヨーロッパ貴族が買うからブランドファンドは安全?
投資の基本すら説明できない不勉強な行員たち
人気投信の資産取り崩しを正当化するいい加減なトーク
投信と変額年金保険購入者が感じた不誠実・勉強不足という不満
利益を強調して、不利なことは難解な用語でごまかす手口
いい加減なデータで購入を迫るセミナーに気をつけろ!
限りなくウソに近い言葉で金融商品の購入を迫る講師たち
すすめる商品と違う資産データで値動きを示す年金や投資信託
ウソで他の金融商品をおとしめ、変額年金保険を売り込む手口
偽りの老後資金のシミュレーションで不安を煽って販売する年金保険
セット販売は目先の金利ではなく実際の損得で判断
セット販売のパンフレットはただし書きを注意してみよう
損得を自分で計算すれば得でないことがはっきりわかる
生命保険セールスの武器「節税メリット」は要注意
変額個人年金保険の複雑な控除を知っておかないと後悔する
「金融商品取引法」で投信の販売は様変わりする?
契約の際に法の精神を曲げて行われる営業マンの“誘導”
金融商取法が施行されると投資信託が売れなくなる?
[営業マン座談会] みているのは顧客ではなく上司の顔色
頭の中ではお客よりも手数料。「人気商品」推奨のウラ事情
推奨するのは手数料が手厚い新規設定の投資信託
パフォーマンスが悪く高コストの変額年金保険を好む顧客
Part 2 投資信託には資産を食い潰す罠が仕掛けられている
グロソブがわかれば金融商品の裏の仕組みがわかる
銀行の窓口販売とグロソブ。その関係からみえてくるもの
「安定的に毎月40円」で出来上がった安心のイメージ
信託報酬の配分でわかる「お客よりも販売会社」の事実
代行手数料の半分強をとる銀行などの販売会社
お客に還元することは「たいした効用なし」という考え方
金融商品は顧客心理のこんな盲点を突いてくる
なぜ、明らかな欠点をもつ“毎月分配型”投信が売れるのか
行動ファイナンスであなたの投資行動が読まれている
判断の歪み(1)時間選好率の歪み 配当は毎月もらったほうが心地いい
判断の歪み(2)心の会計 基準価額より分配金が気になる
判断の歪み(3)プロスペクト理論 基準価額のリスクを許容する心理
判断の歪み(4)後悔回避 後悔しないよう分配金が早くほしい
金融工学と行動ファイナンスが顧客の投資行動を誤らせる
顧客をたぶらかす道具、儲けの種となった行動ファイナンス
複雑な仕組みで高い手数料を隠す金融商品
“期待リターン”ですべての金融商品の評価ができる
高いコストに要注意、実質リターンは大幅低下
コストというモノサシで投資信託を吟味しよう
信託報酬と手数料が高い投資信託には手を出すな
信託報酬率は投資信託のよしあしを見分ける重要ポイント
見過ごしや誤解は損。あくまでも手数料を重視
元利確定で年利6〜8%「診療報酬請求権」の秘密
円建てで投資できて、元利確定、為替リスクもない商品
為替リスクがまったくみえない不思議な投資
こんなにいい商品?をなぜ機関投資家が放っておくのか
“運用のプロ”たちのお粗末運用テクニック
いまや、ファンドマネジャーと一般投資家の差はなくなった
ファンドマネジャーが独自の銘柄研究ができない体制
ぬるま湯のなかで人材をスポイルしてしまう運用会社
ファンドマネジャーは高給取り、しかし会社によって待遇に開きがある
外資系も含めて運用会社は親会社からの天下りに泣かされる
[商品開発担当者座談会] わかっちゃいるけどやめられない分配金競争
銀行や証券会社の専用投信はお客にとってなんのメリットもない
激しい“分配金競争”のなかでキャピタルゲインを吐き出す投信
基準価額と株価は違うということを理解してほしい
山崎元が指摘する日本の投信業界“3つの大問題”
その1 多分配型の大問題 “売りやすい”類似商品を生む見識の欠如
その2 手数料の大問題 どうして90年代に倍に上昇したのか?
その3 投信会社経営の大問題 独立性がなく銀行や親会社に振り回される
Part 3 “罠”が仕掛けられた危ない投資信託の仕組みを一挙掲載
毎月分配型投信 安心、お得なイメージで売る本当は不利な投信
分配の金額や回数が多いほど運用資産は目減りしていく
分配の金額や回数が多いほど税金の支払いも増加する
テーマ別投信 投信本来の分散効果が低くなる欠点がある
ご当地投信という名前と中身が違うものがある
設定相次ぐご当地投信は地銀の格好の収益源
高配当株投信は、高利回り株を購入すれば必要ない
ライフサイクル型投信 “丸ごとお任せ”する投資信託に意味はあるか
年齢に応じて乗り換えるタイプとリタイア時期に合わせるタイプ
年齢で自動的に資産配分が変わる意味を考えてみよう
自分の資産額に合った運用を放棄する“丸投げ投信”
外国投信 不利な仕組みが盛りだくさんの輸入ブランドは要注意
外国投信には二重三重の罠が仕掛けられている
販売手数料なしの代わりに高い保有と解約のコスト
往復で米ドル2円、ユーロ3円の為替手数料がかかってくる
国内投信と外国投信を比較すると税金面では外国投信が圧倒的に不利
外債投資のリターンは国内債券並みしかない
バックエンドロード型投信 販売手数料タダは「販売関連報酬」上乗せによるもの
購入時に手数料がかからない投信は本当にお得なのか?
販売会社への立て替え払いを5年で取り戻す設計か?
結局は、運用会社も販売会社も多額の手数料をとる仕組み
バランス型投信 かえって最適な資産配分にならないこともある
バランス型投信の目的は本当に実現されているのか?
バランス型投信では最適な資産配分はできない
同じ会社が用意する投資信託を買い揃えたほうが安上がり
ファンド・オブ・ファンズ 運用が不透明で、信託報酬が二重にかかる
ファンドの組み合わせに投資する意味などありはしない
FOFの長所は投資という視点からは短所
コスト減の工夫はあるが、それでも高い信託報酬
仕組みやコストがさらに不透明なFOHF
リスク限定投信 オプションを組み込んだ“限定”“軽減”の正体とは
初心者向けとして売られているが、初心者には理解できない仕組み
オプションの売買で下落の際の下値を限定
元本確保型投信 元本確保の裏の高リスクに見合わない低リターン
ノックイン型の投信がなぜ魅力的に感じられるのか
販売会社、投信会社よりも発行体に利益が入る仕組み
高いリスクに見合わない0・5%の低いリターン
一時払い変額個人年金保険 さまざまなかたちで高額の手数料がとられる
一般の個人年金保険と違って、据え置き期間中の利率が保証されない
初期費用はかからないが、保有コストが高くつく
商品が複雑になればなるほど、コストが高くなる仕組み
Part 4 市販の投資信託と同じものを自分で 組んで“低コスト投資”
バランス型投信を自分でつくる 株式投信と債券投信を組み合わせるだけ
高手数料投信がいやなら、自分でやってみよう
信託報酬と販売手数料が安い商品を組み合わせる
国内株式投信を自分でつくる 複数銘柄購入でトータルコストを大幅ダウン
9銘柄の組み合わせでオリジナル投信のリスクは17・5%
国内債券投信を自分でつくる トータルコストをゼロに抑える個人向け国債
金利上昇なら変動金利型、安定もしくは下降なら固定金利型
外国株式投信を自分でつくる 購入手数料や為替手数料がかさむ外国株投資
小口売買の場合は手数料に下限のない証券会社を使う
外国債券投信を自分でつくる 価格がわかりにくいのでインデックス型で代用
外国債券投資の手数料は国内株式投資と比較して割高
低リスク高リターン投信を自分でつくる 4つの資産を組み合わせて手数料を70万円も節約
性質の異なる資産を組み合わせて低リスクでリターンを追求
リスク限定投信を自分でつくる この方法を知れば投信を買うのが馬鹿らしくなる
リスクを限定するためにはリスク資産への投資を減らすこと
リスク軽減投信と同じ損益曲線の投信のつくり方
Appendix 自分の保有投信の“儲け”がわかる早わかりチェックシート
常にコストに注目し、 “手取りの儲け”を意識しよう
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