目次


ブラック・スワン[上]

不確実性とリスクの本質


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ

鳥の羽根の色
 わからないこと
 専門家と「空っぽのスーツ」
 学ぶことを学ぶ

新手の報われない人たち

日常はまったく日常的でない

プラトンとオタクたち

くだらなすぎて書けない

肝心なところ
 章立ての見取り図


第1部  ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口

第1章 実証的懐疑主義者への道


黒い白鳥の解剖学
 やることをやることについて
 「天国」が煙と消える
 星の降る夜

歴史と不透明の三つ子
 どうなってるのか誰にもなんにもわからない
 歴史は流れない、歴史は移る
 いとしい日記──歴史を後ろにたどる
 タクシーでの教育


 祭はどこだ?

八・七五ポンドの後に
 勝手御免の四文字言葉
 リムジン哲学者


第2章 イェフゲニアの黒い白鳥


第3章 投機家と売春婦


最高の(最悪の)アドバイス

広げられるものにはご用心
 拡張可能性の誕生

拡張可能性とグローバリゼーション

月並みの国の旅
 おかしなところ、果ての国
 果ての国と知識
 強い・弱い
 まぐれのなすがまま


第4章 千と一日、あるいはだまされないために


七面鳥に学ぶには
 バカになる訓練
 白鳥の色は知識で違う

黒い白鳥問題の大まかな歴史
 (ああ)経験主義者、セクストス
 アルガゼル
 懐疑主義者は宗教の友だち
 七面鳥にはなりたくない
 月並みの国で暮らしたい連中


第5章 追認、ああ追認


 ズーグルばかりがブーグルではない
 証拠

否定の実証主義
 三つ数えろ
 また赤いミニだ!
 全部ってわけじゃない
 再び月並みの国へ


第6章 講釈の誤り


私が原因を否定するにいたった原因

脳の区分け
 ドーパミンをもう少し
 アンドレイ・ニコライェヴィチの法則
 いい死に方

過去でもないのに記憶とは
 狂える人の講釈
 講釈と治療

間違ったことを限りなく几帳面にやる
 非情の科学

扇情と黒い白鳥
 黒い白鳥を見るのに不自由
 大騒ぎの引力

手っ取り早いやり方
 脳みそに気をつけろ
 講釈の誤りを避けるには


第7章 希望の控えの間で暮らす


まわりの冷たい目
 大事なことが衝撃的でもあるところ
 非線形
 結果より過程
 人間の本性、幸せ、そしていちどきに報われる
 希望の控えの間
 希望に酔う
 予感の甘い罠
 バスティアーニ砦が必要なとき

エル・デシエルト・デ・ロス・タルタロス
 だらだら死ぬか、突然死ぬか


第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運──物言わぬ証拠の問題


溺れる信者の話

文字の墓場
 億万長者になれる一〇のステップ

ネズミのスポーツジム
 意地の悪いバイアス
 もっと見えにくい応用
 水泳選手の肉体の進化

見えるものと見えないもの
 医者たち

ジャコモ・カサノヴァ、テフロン加工風の転ばぬ先の杖
 「オレはリスク・テイカーだ」

私は黒い白鳥──人間バイアス
 かりそめのなぜなら


第9章 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性


デブのトニー
 ブルックリンじゃないジョン

コモ湖のほとりで昼ごはん
 オタクの不確実性
 間違ったサイコロでギャンブル

第1部のまとめ
 浅はかなものほど表に出る
 霊長類からの隔たり


第2部 私たちには先が見えない


 ヨギ・ベラからアンリ・ポワンカレへ


第10章 予測のスキャンダル


エカチェリーナの男の数の曖昧さについて

黒い白鳥を見るのに不自由、再び
 推測と予測

情報は知識に悪い

専門家の問題、あるいは空っぽのスーツの悲劇
 動くものと動かないもの
 最後に笑うには
 事件とは突拍子もないもの
 牛みたいに群れる
 オレは「ほとんど」正しかった
 現実性? なんで?
 「それ以外は」うまくいった
 テクノロジーの美しさ──エクセルのスプレッドシート
 予測誤差の性質

川の深さが(平均で)四フィートなら渡ってはいけない
 ほかの仕事を見つけろよ
 JFKにて


索引


[下巻]・目次


第11章 鳥のフンを探して
第12章 夢の認識主義社会
第13章 画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする?

第3部 果ての国に棲む灰色の白鳥
第14章 月並みの国から果ての国、また月並みの国へ
第15章 ベル・カーブ、この壮大な知的サギ
第16章 まぐれの美学
第17章 ロックの狂える人、あるいはいけない所にベル型カーブ
第18章 まやかしの不確実性

第4部 おしまい
第19章 半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには

エピローグ ──イェフゲニアの白い白鳥


謝辞

訳者あとがき

参考文献

注解

用語集

索引



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著者

ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)
文芸評論家、実証主義者にして、非情のデリバティブ・トレーダー。レバノンでギリシャ正教の一家に生まれる。ウォートン・スクールMBA修了。博士号はパリ大学で取得。トレーディングを行うかたわら、ニューヨーク大学クーラン数理科学研究所で7年にわたり確率論のリスク管理への応用を(客員教授の立場で)教えた。現在はマサチューセッツ大学アマースト校で学長選任教授として不確実性科学を研究している。前著『まぐれ』は世界30ヵ国語に翻訳されたベストセラーである。主にニューヨーク在住。

訳者

望月衛(もちづき・まもる)
大和投資信託(株)審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理や金融商品の評価・分析に従事。訳書に『まぐれ』(ダイヤモンド社)、『ヤバい社会学』、『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)、『ヘッジホッグ』(日本経済新聞出版社)等がある。


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