目次


中小・ベンチャー企業生き残りの切り札 「種類株式プラス」徹底活用法

経営の可能性を広げる新たな株式制度


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに──「種類株式プラスα」と企業経営
経営上の悩みを解決する強力なツール
種類株式プラスαと定款自治
いよいよ始まる種類株式プラスαの本格活用


第1章 「種類株式プラスα」とは何か

第1節 種類株式とは何か

「株式」と株主の権利義務
普通株式と種類株式
新会社法と種類株式
中小企業こそ種類株式を活用すべき
種類株式を活用するうえで必要なこと

第2節 九つの種類株式の内容

(1)剰余金の配当についての種類株式
(2)残余財産の分配についての種類株式
(3)議決権制限株式
(4)譲渡制限株式
(5)取得請求権付株式
(6)取得条項付株式
(7)全部取得条項付種類株式
(8)拒否権付株式(黄金株)
(9)役員選解任権付株式

第3節 属人的株式(=プラスα)とは何か

株主ごとに異なる取扱をする株式
属人的株式の導入に必要なこと
属人的株式は登記簿に記載されない

第4節 属人的株式の具体例

利益の配当や残余財産の分配についての属人的株式
議決権についての属人的株式
VIP株
比重株

第5節 「種類株式プラスα」で使えるツール

新株予約権
社債
少人数私募債
新株予約権付社債

第6節 定款が経営ツールに使える

種類株式プラスαから見る定款自治
種類株式プラスα以外にも使える定款の例
さらに重要性を増す定款
定款は経営に直結する「ツール」
コラム1 定款自治と「魔法の株式(Magical Stock)」


第2章 「種類株式プラスα」の具体的な活用法

第1節 「承継問題」への活用──会社を継ぎたい・継がせたい

今そこにある危機「承継問題」
会社を継ぐとは?
◎会社を継がせる方法
(1)後継者に議決権集中
(2)完全な経営承継のための中継ぎ
(3)旧経営者が後見人として新経営者を監督
◎デメリット

第2節 「危機管理」への活用──危機は突然やってくる

企業の危機管理とは何か
危機管理と種類株式プラスα
◎中小企業の危機管理と種類株式プラスα
(1)会社に突然やってくる危機
(2)社長の身に突然やってくる危機

第3節 「資金調達」への活用──もう銀行だけには頼らない

銀行と担保に依存する中小企業
メインバンクからの借入は「擬似資本」
将来のための借入金は儲かってから返したい
銀行以外の資金調達先
種類株式プラスαによる新しい資金調達
非上場企業に投資するのは誰か
株式による資金調達は通常の金融と異なる

第4節 「内部統制」への活用──中小企業特有の内部統制としての株主政策

内部統制ストーリー(1)──内部統制とは何か
内部統制ストーリー(2)──中小企業に内部統制は必要か
「中小企業のための内部統制」の検討例
(1)統制環境
(2)リスクの評価と対応
(3)統制活動
(4)情報と伝達
(5)モニタリング

第5節 「企業再編」への活用──Win−Win関係の作り方

企業再編は大企業の専売特許ではない
企業再編とWin−Win
企業再編の不安要素は?
種類株式プラスαでWin−Winの関係を

第6節 「種類株式プラスα」と税制

中小企業の株式に対する税制の基本
中小企業の株式に対する税制の問題点
種類株式プラスαと税制
二〇〇七年度税制改正大綱の内容
コラム2 持分会社の持分とは?


第3章 承継問題と「種類株式プラスα」

第1節 議決権制限株式の使い方

第2節 拒否権付株式(黄金株)の使い方

第3節 配当優先株式の使い方

第4節 比重株、VIP株の使い方

株価が高額で後継者に株式移転ができない場合
種類株式の代わりとしての活用

第5節 定款に盛り込める条項

まずは定款で承継問題対策を
議決権制限株式等種類株式の活用
定款の重要性
相続人に対する売渡請求規定の導入
単元株は使えるか

第6節 遺言とあわせて万全の承継対策を

遺言の方式
種類株式と遺言を組み合わせた承継対策
経営を引き継ぐ遺言とは

第7節 承継問題への活用事例

【事例】株式会社J社
コラム3 経営者の相続対策と遺言


第4章 危機管理と「種類株式プラスα」

第1節 全部取得条項付種類株式の使い方

全部取得条項付種類株式の特徴
上場企業の敵対的買収に対する防衛策としての活用法
小規模同族会社での活用法
ベンチャー企業を立ち上げる場面での活用法

第2節 比重株、VIP株の使い方

ヒーロー株とは?
株主の「経営参加」と属人的株式

第3節 新株予約権、私募債の使い方

新株予約権の活用
リバーシブル社債(再転換型新株予約権付社債)の活用

第4節 定款に盛り込める事項

大株主の突然の死亡に対する危機管理
大株主の突然の病気や認知症などに対する危機管理
音信不通の株主に対する危機管理

第5節 危機管理への活用事例

【事例】——株式会社
種類株式プラスαでI社の危機管理を考える
(1)VIP株の活用
(2)条件付比重株の活用
(3)Aの認知症などに対する危機管理
(4)種類株式の活用
コラム4 任意後見契約について


第5章 資金調達と「種類株式プラスα」

第1節 取得請求権付株式(プット・オプション付株式)の使い方

株主がリターンを得られない中小企業
種類株式プラスαで換金を容易に
普通株式より高価格で発行
対価は現金だけではない
返済額を固定させる

第2節 取得条項付株式(コール・オプション付株式)の使い方

株式を好きなときに回収できる
最低額を保証した低リスク株式
儲かったときに返す

第3節 議決権制限株式の使い方

議決権のない株式
会社の業績を約束する株式
決議事項によって議決権を制限する
配当による収益を武器にした株式(1)

第4節 比重株、VIP株の使い方

比重株、VIP株と株価
配当による収益を武器にした株式(2)

第5節 リバーシブル社債(再転換型新株予約権付社債)を使った資金調達

「五〇万円の社債が一〇〇万円の社債に!」

第6節 資金調達への活用事例

【事例】株式会社D社
投資家別に発行する株式
各種類株式の内容一覧
コラム5 株主にも経営責任がある?


第6章 内部統制と「種類株式プラスα」

第1節 議決権制限株式の使い方──所有と経営の分離体制を構築する

新会社法の議決権制限株式
株主政策における活用法
活用法の重要ポイント

第2節 取得条項付株式の使い方──株式の分散化と株主間紛争の予防

予想すべき株主構成上のリスク
相続対策としての取得条項付株式の活用法
統制活動のための取得条項付株式の活用法
全部取得条項付種類株式の活用法

第3節 定款に盛り込める条項──各種紛争予防のための活用

経営リスク回避の代表的手法:株式の譲渡制限
機関設計によって株主の権限が変わることに注意
メッセージ媒体としての定款活用法

第4節 内部統制への活用事例

【事例】Q株式会社
株主たちの考え
【事例】P株式会社
従業員を株主にするときの対策
コラム6 従業員持株制度と種類株式


第7章 企業再編と「種類株式プラスα」

第1節 役員選解任権付株式の使い方

役員選解任権付株式はどんなときに使えるか
合併や合弁会社設立の場面での活用
業務提携の初期の場面での活用

第2節 残余財産分配優先(または劣後)株式の使い方

残余財産分配優先(または劣後)株式とは
短期間で解散する会社での活用
個人事業への回帰での活用

第3節 比重株、VIP株の使い方

第4節 合併、会社分割、事業譲渡と種類株式プラスαの活用

合併、会社分割、事業譲渡とは?
「調和」によるWin−Winの関係を
種類株式プラスαで効果的な企業再編を
戦略的な企業再編と種類株式プラスα
中小企業の再編は「ソフトランディング」を目指す

第5節 定款に盛り込める条項

契約書・計画と種類株式プラスα
カギを握るのが定款
企業再編のリスクに対応するための種類株式プラスα
企業再編で検討すべき定款条項

第6節 企業再編への活用事例

【事例】株式会社X社
統合へ向けた準備期間を設定する
統合実施時の具体的な活用法
コラム7 あくまでもWin−Winな企業再編を


第8章 株価設定、企業評価のポイント

第1節 「種類株式プラスα」と株価設定

株式の時価を考慮する理由
未公開株式の評価方法
(1)純資産方式(簿価純資産方式、時価純資産方式)
(2)比準方式(乗数法、類似業種比準方式、類似会社比準方式)
(3)収益還元法(DCF法)

第2節 「種類株式プラスα」と情報公開

資金調達の現状分析
投資家を募るツール
経営計画書
計算書類(直近三期分)
定款
投資家向け企業説明会の開催

第3節 種類株式プラスαと投資家

見極めが難しい中小企業の投資価値
中小企業へ投資する際の流れ
企業の下調べ
経営計画書説明会の開催要請
説明会での質疑応答
コラム8 社会的責任投資とは?


第9章 「種類株式プラスα」総合活用事例集

1 同族以外の承継者のための種類株式活用事例

聴き取りによる情報
問題点の抽出
解決策の提示

2 資本提携による企業再建支援と親族承継のための種類株式活用事例

聴き取りによるS建設の情報
聴き取りによるP社の情報
問題点の抽出
解決策の提示
結果

「種類株式プラスα」悪用・失敗事例集
1 種類株式プラスαの悪用事例

実施した対応策
種類株式プラスα導入の決議要件

2 種類株式プラスαの失敗事例

コラム9 株式上場と種類株式


資料編1 「種類株式プラスα」発行から廃止までの手続き

「種類株式プラスα」の発行手続き
1 既存株式の内容を変更する方法

(1) 普通株式の一部を種類株式に変更する方法
拒否権付株式(黄金株)への変更
取得請求権付株式・取得条項付株式への変更
剰余金配当優先株式・議決権制限株式への変更
(2)種類株式発行会社がある種類株式の内容を変更する方法
ある種類株式の内容を譲渡制限株式に変更する場合
ある種類株式を取得条項付株式に変更する場合
ある種類株式の内容を全部取得条項付種類株式に変更する場合
(3)株式の内容についての特別の定め
譲渡制限株式の定めの設定

2 種類株式の新規発行

第三者割当による発行の場合
株主割当による発行の場合
株式無償割当による場合

3 発行済株式の属人的株式への変更


「種類株式プラスα」の廃止手続き

1 定款変更による方法

2 発行している種類株式を会社が取得する方法

自己株式の合意による取得
取得請求権付株式の場合
取得条項付株式の場合
全部取得条項付種類株式の取得


資料編2 「種類株式プラスα」に関する書式例


書式例(1)【株主総会議事録】
書式例(2)【取締役会議事録】
書式例(3)【同意書】
書式例(4)【辞任届】
書式例(5)【委任状】
書式例(6)【登記申請書】
書式例(7)【OCR用紙】


おわりに



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著者紹介

[執筆者紹介](執筆順)(名前右の[ ]内は執筆担当部分)
河合保弘(かわい・やすひろ)[コラム1、2章6節、7章3節、第9章]
「著者略歴」を参照。

大古田定巳(おおふるた・さだみ)[コラム3、4章4〜5節、全体編集]
LLPイージス理事。1968年静岡県生まれ。97年司法書士試験合格、翌年司法書士登録。横浜市内の司法書士事務所での7年半の勤務を経て、2005年に東京都世田谷区三軒茶屋に「大古田司法書士事務所」を開設。個性ある中小企業が活躍する豊かで活気のある地域社会づくりに貢献することを目標としている。
メールアドレス:info@ohfuruta.jp
URL:http://www.ohfuruta.jp/shiho-shoshi/

杉谷範子(すぎたに・のりこ)[8章1〜3節、コラム8、9章]
LLPイージス理事。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)本店営業部勤務を経て、千葉県市川市にて司法書士事務所開設。金融検定協会認定「企業再生アドバイザー」。司法書士が中小企業に貢献するために、研究、広報、セミナー活動を行っている。二児の母としても活躍中!
URL:http://www.sugitani-office.com

放生知晃(ほうじょう・ともあき)[コラム4]
LLPイージス理事。1973年愛知県生まれ。大学卒業後、司法書士事務所に勤務し、2001年司法書士試験合格。翌年千葉市において「放生司法書士・行政書士事務所」を開設。不動産登記、商業登記、成年後見等、業務は多岐にわたる。高齢化社会のなかで「自分自身がどのように社会貢献ができるか?」を模索し、日々研鑽中。
メールアドレス:houjou@vmail.plala.or.jp

中村勧(なかむら・すすむ)[1章5節、4章3節、5章5節、コラム9、全体編集]
LLPイージス理事。2006年に埼玉県草加市で「中村司法書士事務所」開設。「社会貢献・豊かな人間性・感謝」をモットーに、企業支援、上場支援業務の他、ADRにおけるメディテーター、リーガルカウンセラーとしても活動中。
メールアドレス:rs-nkmr@isis.ocn.ne.jp

鈴木健彦(すずき・たけひこ)[2章3節、5章1〜4節、5章6節、コラム5]
LLPイージス代表理事。1976年神奈川県生まれ。金融検定協会認定「企業再生アドバイザー」。神奈川県綾瀬市にて司法書士事務所開設。神奈川県司法書士会中小企業支援研究委員会副委員長。著書に『司法書士になる!?』(秀和システム)があり、『企業診断』『市民と法』『月報司法書士』等雑誌執筆も多数。
メールアドレス:tkhk-szk@nifty.com
URL:http://www.suzuki-takehiko.com

野入美和子(のいり・みわこ)[1章1〜2節]
LLPイージス理事。大学卒業後、生命保険会社財務部門を経て、2003年司法書士試験合格。2005年に横浜市西区にて事務所を開設。社会貢献活動、中小企業支援活動に取り組みながら、市民に身近な法律家を目指している。クライアントの感謝の笑顔のために日々奮闘中!神奈川県司法書士会中小企業研究委員会委員長。
メールアドレス:noiri@u01.gate01.com

鈴木喜也(すずき・よしなり)[資料編]
2004年司法書士試験合格。千葉県我孫子市に「鈴木よしなり司法書士事務所」を開設。社会貢献と共に自らの成長をも願いつつ、司法書士にとっても新境地である企業支援・訴訟代理・成年後見・ADRへの精通に努める。
メールアドレス:abiko_honcho@com.home.ne.jp

伊藤大輔(いとう・だいすけ)[1章3〜4節、コラム2、3章4節、4章2節、リーガルチェック]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。1977年愛知県蒲郡市生まれ。1999年に司法書士試験合格。2003年に司法書士登録。2005年6月に愛知県岡崎市にて司法書士事務所を開設。会社法で新たに導入されたLLC(合同会社)に魅せられ、その真の普及のために現在研究&活動中。
URL:http://dai4ke.della-nagoya.jp

田島掌(たじま・しょう)[2章4節、6章1〜4節]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。1967年愛知県名古屋市生まれ。株式会社パルコでの勤務(マーケティング、宣伝企画等担当)を経て、2003年名古屋市に「田島司法書士事務所」を開設。「オンライン申請等電子的手続きを研究・実践・検証する司法書士の会」会員。
URL:http://www.tajima-sho.com/

岩田大(いわた・まさる)[3章1〜3節]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。2003年度司法書士試験に合格し、2004年司法書士登録。現在、名古屋市の司法書士事務所にて勤務。会社法における諸制度、特に株式制度について中小企業に活用すべき道はないか、研究模索中。
メールアドレス:masaru9915@jupiter.ocn.ne.jp

内園陽人(うちぞの・あきひと)[4章1節、コラム6、7章1〜2節]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。1977年愛知県生まれ。2003年司法書士試験合格。愛知県、岐阜県の事務所で司法書士・行政書士業の実務経験を積み、2007年4月に愛知県稲沢市にて司法書士事務所を開設。
メールアドレス:ua@pnw.to

瀧田安恵(たきた・やすえ)[2章2節、資料編]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。「瀧田登記測量事務所」勤務。経営者に信頼される相談相手になるべく、新会社法の活用法や団塊世代の経営承継を司法書士である父と共に研究中。また「NPO法人クレサラあしたの会」の相談員として多重債務者支援にも積極的に取り組んでいる。
メールアドレス:yasupino@sanpodou.com

小林友子(こばやし・ともこ)[資料編]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。2004年司法書士試験合格。2006年名古屋市にて開業。企業法務を中心に、経営者、企業のサポートに日々奮闘中。
メールアドレス:tomoko8882@w2.dion.ne.jp

渡部克彦(わたべ・かつひこ)[1章6節、2章5節、7章4〜6節、コラム7]
愛知企業支援グループ「あまや」所属。1999年司法書士試験合格。約6年の実務経験を経て、2005年より岐阜県各務原市で「わたべ司法書士事務所」を開設。他の専門家とLLPを結成するなど、連携して起業支援や企業の承継、再編など企業の総合的支援に取り組む。岐阜県司法書士会企業法務研究委員会委員
URL:http://www.watakatsu.net

佐々木聡史(ささき・さとし)[2章1節、3章7節]
近畿企業支援グループ「MESS」所属。1977年三重県生まれ。大学卒業後、会社員を経て、2004年司法書士試験合格。現在名古屋市内にて業務を行う。専門家の持つ情報、ノウハウを発信することで「企業支援」を実践している。三重県商工会連合会エキスパート名簿登録。
メールアドレス:info@office-sasaki.biz

柴富公行(しばとみ・きみゆき)[資料編、リーガルチェック]
近畿企業支援グループ「MESS」所属。1975年広島県生まれ。司法書士事務所勤務を経て、2006年大阪市中央区にて「柴富司法書士事務所」を開設。商都大阪において、信頼される企業のアドバイザーとなることを目標に、日々奮闘中。
メールアドレス:shibatomi777@ybb.ne.jp
URL:http://shibatomi.sakura.ne.jp

猪之鼻久美子(いのはな・くみこ)[3章5〜6節]
福岡企業法務研究会「FKK」所属。大学卒業後社団法人に勤務。その後一念発起し、2001年司法書士試験合格。現在「江島・猪之鼻司法書士事務所」にて、創業支援、企業再編等、中小企業に対する支援業務を中心に活動中。
メールアドレス:i-kumi53@abox22.so-net.ne.jp
URL:http://www.ejima-office.com/

執筆協力団体紹介

中小企業を支援するには、皆で知恵を出し合って結集しようと、司法書士が各地域で団体を作って研鑽を積んでいる。本書の著者グループは全員が司法書士資格を持ち、LLP経営360°に所属しながら、各地の団体でも活動を続けている。

LLPイージス
2006年結成。東京、神奈川、千葉、埼玉の司法書士6名を中心に組織されている。ギリシャ神話において、無敵の盾「イージス」が「産業」と「平和」の守護神アテナを守るように、「経営」と「人の心」とのマッチングによって中小企業を発展させるという理念で発足。心が生むエネルギーを経営に生かす法務を研究・実践している。
URL:http://www.llp-aegis.org/

愛知企業支援グループ「あまや」
2003年結成。構成員は若手司法書士を中心に約20名。業務で最も関わりの深い中小企業の企業支援、企業再生、経営承継等の事例研究とロールプレイングを行い、企業経営へのトータルサポート業務に対する研鑽を続けている。新会社法に関しても、セミナーや出版等の活動を展開中。健全な企業が健全に生き残る社会の実現のため、企業の経営、危機管理、法律等の総合的視点に基づいた業務を推進している。
URL:http://blog/livedoor.jp/kigyoogogo/

近畿企業支援グループ「MESS」(Minor Enterprises Support Seminar)
2005年結成。MESS有限責任事業組合(LLP)を抱える若手司法書士集団。代表・松本美香。近畿地方を中心とし、中小企業に関する研究・情報発信を行い、従来の司法書士にはなかった「コンサルタント」としての意識を持つことを心がけ、新時代の司法書士を目指す。現在構成員数10名。

福岡企業法務研究会(FKK)
2001年司法書士試験合格者で立ち上げた任意団体。「司法書士と企業との関わり方」「経営承継対策について」等、研修会やセミナーを開催した実績がある。今後の活動は、企業の創業支援、経営承継対策を中心としたセミナーを開催していく予定。

著者略歴

河合保弘(かわい・やすひろ)
司法書士・社会保険労務士、企業再建・経営承継コンサルタント。
中小企業総務部、医療法人理事等、各種の職歴を経て、社会保険労務士・司法書士資格を取得。現在は大阪市の長田・河合市民法務総合事務所に所属。一般的な法律専門家とは異なり、あくまでも「経営」の視点から見た総合的な企業支援に取り組み、主として中小企業を対象とする企業再建、経営承継、資金調達、創業起業支援等々の業務や講演・セミナー活動に注力している。主な著書に『会社の継ぎかたつぶしかた』(日経BP出版センター)、『だれも言わなかった!新会社法5つの罠と活用法』(出版文化社)、『銀行員のための新会社法』(銀行研修社)、『誰でもわかる新会社法の超入門』(C&R研究所)等があり、共著書や雑誌掲載も多数。日本司法書士会連合会監事。
メールアドレス:QYP00334@nifty.ne.jp
URL:http://nagata-kawai.com

LLP経営360°
企業支援業務を推進する全国の司法書士23名によって、2006年に結成されたLLP(有限責任事業組合)。著書に『だれも言わなかった!新会社法5つの罠と活用法』(出版文化社)等がある。本書執筆に加わったメンバーに関しては「執筆者紹介」を参照。
URL:http://www.k-a360.com/


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