目次


田原総一朗 誇りの持てる働き方 誇りの持てる生き方

早稲田大学「大隈塾」講義録2 2006-2007


[目次] [著者紹介]


表紙




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第 一 部 ———田原総一朗流 再チャレンジ人生


第1章———「大隈塾」塾頭の特別講義
◆講師——田原総一朗 ジャーナリスト、早稲田大学「大隈塾」塾頭


◆塾頭講義
◎企画力を磨いて、体当たりでいけば不可能はない

小説家を夢見て早稲田大学中退を目指す
大学時代は、失敗と挫折とチャレンジ
岩波映画の撮影助手、務まらず
テレビ番組の初企画が賞を取る
仕事のおかげで科学の面白さに目覚めた
二日後に番組ができるテレビってすばらしい
安部公房にOKを取る
ほかの人が企画できない企画を考える
ねらって、ねらって、まだうまくいかない約二名
◆質疑応答
◎「現世を忘れぬ久遠の理想」夢は自分が切り開く

世の中のタブーをどうとらえるか?
社会的地位の高い人に質問するとき意識すべきことは?
どうして誇り高く生きていられるのか?
交渉力や人を引きつける話し方は、努力で獲得できるか?
◆田原総一朗の講義メモ



第 二 部 ———仕事を極めるプロの条件


第2章———能力・体力・チャレンジ精神
◆ゲスト講師——南部靖之 株式会社パソナ代表取締役 グループ代表兼社長


◆講義のはじめに
◎松下、井深、盛田に続け! ユニークな事業で発展を続けるビジネスマン

◆ゲスト講義
◎世の中を変える「人の働き方」をつくる

二二歳のとき、将来は自分でつくろうと決めた
おかしい、だから、変えたいと思った
行動原理は「迷ったらやる」
それは千里ニュータウンから始まった
企業が方向を間違う危険性
インテリジェンス、エモーション、スピリチュアル
◆質疑応答
◎社員のモチベーションを上げることが社長の役割

どうやって自分の気持ちを保ってきたか?
社会の矛盾にどう対応するのか?
三五歳以上の派遣は可能か?
派遣スタッフ教育、社員教育は?
派遣は正社員化するのがよいか?
◆田原総一朗の講義メモ


第3章———自立せよ、起業せよ
◆ゲスト講師——平野岳史 株式会社フルキャスト代表取締役会長兼グループCEO


◆講義のはじめに
◎大企業志向という大勢の価値観に流されず時代を先取りして二五歳で起業した若き成功者

◆ゲスト講義
◎スタート地点に立つ勇気を持て! あとは全力でやるしかない

雇われるか雇うか、二つに一つ。どちらが偉いということはない
起業して、失敗も、成功も、どんどんすればいい
成功者になるには起業するしかなかった
百考えるよりも一つ動いてわかることのほうが多い
成功要因は、会社を辞めることができた勇気
創業のきっかけは家庭教師要員を引越手伝いに転用したこと
成功は、ニーズに当たること。当たるまでやり続けること
◆質疑応答
◎仲間、その仲間の仲間、ひいては社会と、会社の発展とともに目標も成長

なぜ雇われる側より雇う側になりたかったのか?
人材派遣は格差の元凶という批判については?
フリーターは変われるか?
起業家に求められる社会正義は?
何をもって成功とするか?
成功後、幸せに生きる必要条件は何か?
正社員もフリーターも「自立」は必要か?
成功をつかむ信用力とは何か?
決断の基準は何か?
◆田原総一朗の講義メモ


第4章———新しい価値観を生み出す
◆ゲスト講師——松井道夫 松井証券株式会社代表取締役社長


◆講義のはじめに
◎ネット証券を始め、個人投資を拡大し、そして再び競争に立ち向かう発想の人

◆ゲスト講義
◎インターネットで変わったんじゃない。セールスをやめたから変わったんだ

一年で一〇〇〇億から、一日一〇〇〇億へ
外交セールスを捨てる決断に、ベテラン社員はお客さんを連れて出ていった
コールセンターでは、相場は語るな、客観情報だけ伝えろ
社長とは、決断をしなくてはいけない存在
まず捨てる。捨てたあとに新しいものが入ってくる
組織の時代から個の時代へ。ネットワークで個は強大な中心になる
◆質疑応答
◎社長の決断は、業績になって結果が表れる

大きな決断には、考え方を変えるきっかけがあったのか?
決断を左右するのは理論か感覚か?
◆田原総一朗の講義メモ


第5章———卑しきは去れ
◆ゲスト講師——堀 紘一 株式会社ドリームインキュベータ代表取締役会長


◆講義のはじめに
◎企業経営の成功者にして、人を育てる第一人者

◆ゲスト講義
◎経営者は、個人と会社が、夢を共有できるように導く

人々の役に立つ。利益を出す。これは企業の必要十分条件
優秀な人を採用するためのMBAツアー
互いが学び合い、助け合い、向上心を持って仕事をする
まず同じ目線で話す、そして互いの目線をだんだん高くしていく
我慢を重ねて、いつか夢は実現する
勉強しろ。大学生が勉強しないで何をやる
◆質疑応答
◎リーダーシップは鍛えて学んで、身につけていくものだ

今の会社は企画を求めている。企画を立てるにはどうしたらいいか?
助け合い、向上心を持って仕事をするにはどうしたらいいのか?
リーダーシップを発揮するのに犠牲はともなうか?
自分のリーダーシップに気づいたのはいつか?
◆田原総一朗の講義メモ



第 三 部 ———新・リーダーの条件


第6章———地域から日本を変える
◆ゲスト講師——田中康夫 作家、新党日本代表、前長野県知事


◆講義のはじめに
◎脱・記者クラブ「脱ダム」宣言。既得権益への挑戦者

◆ゲスト講義
◎リージョン(地域)という発想から、脱物質主義の社会を目指す

日本の誇りは何か、日本に暮らす幸せは持てるのか
自分という主語を持つ。自分あっての連帯
教育基本法を変えることも変えないことも、目的ではない
リナックス型のネットワークで、国と自治体を横の関係に
潰された木製ガードレール計画
パフォーマンスがよいとは、費用対効果が極めてよいこと
四〇〇学区のすべてに一つずつ、空き家を使って宅幼老所
身の丈を知った国家であるかどうかが、問われている
◆質疑応答
◎発想を変えれば、必ずできることがある。自ら行動を起こそう

なぜ信濃毎日新聞と敵対したのか?
次回の長野県知事選に立候補するのか?
田中支持と不支持の差の意味は?
地域医療は地域から変わることができるのか?
地球市民益のために何ができるか?
◆田原総一朗の講義メモ


第7章———失敗から学ぶリーダー論
◆ゲスト講師——前原誠司 衆議院議員、民主党前代表


◆講義のはじめに
◎責任を取って代表を辞任してなお、民主党の希望の星

◆ゲスト講義
◎定年後のボランティアパワーを生かしてつくる低負担高サービス型の地域分権社会

松下幸之助のいう「国家経営者」になろうと政治家を志した
感性を研ぎ澄まして出会いを心に響かせろ
いかによき仲間を増やすかがリーダーとして成功するカギ
リーダーには劇場型政治をマネジメントする力が求められる
リーダーは、一つか二つ、これだけはやるという目標を設定する
霞が関中央集権は日本の衰亡を止められない
地域で物事を完結できる仕組みとそこへの住民参加を
外交ゲームのパワーは人の力、知恵それから情報
◆質疑応答
◎情報は、集め統合し分析して国家戦略に生かせ

外交にはどういう情報が必要か?
日本にはなぜ情報を統合する組織ができないのか?
教育改革には何をなすべきか?
◆田原総一朗の講義メモ


第8章———公正な社会のために
◆ゲスト講師——枝野幸男 衆議院議員、民主党


◆講義のはじめに
◎公正な社会をつくるために政治家になった人

◆ゲスト講義
◎フェアな競争社会でなくては民主主義の政治はできない

みんながハッピーな気分だった高度経済成長時代
景気がよいといわれても幸福感は得られない時代
フェアな競争ができる社会実現のために政治家自身が公正に
選んだ政治家に、意見も文句もどんどんいう
分権によって、住民が当事者になって政治参加する仕組みをつくる
市場主義を導入して教育改革を
経済の市場主義よりも進んだ教育の市場主義
当事者意識が希薄な学校と保護者が、学校教育の荒廃を招く
当事者意識と地域の目がクレーマーのクレームを抑える
◆質疑応答
◎教育の財源は国家、当事者は先生と保護者と地域

経済力が低い地域でコミュニティ・スクールは成り立つか?
保護者が先生の上に立つのは、間違いではないか?
当事者意識のない親の共通点は何か?
◆田原総一朗の講義メモ


第9章———リーダーと情報発信力
◆ゲスト講師——世耕弘成 参議院議員、自民党


◆講義のはじめに
◎マスコミ対応に長けた情報発信の専門家

◆ゲスト講義
◎国民に、諸外国に、正確に理解してもらう。政治における戦略的広報が重要だ

丸裸でマスコミ対応をする総理大臣たち
政治に広報を入れねば!
直感でやる小泉前総理
引き受け手のなかった郵政民営化賛成演説
戦略的広報はPDCAサイクル
高齢者からの住民税徴収は、弱者切り捨てか
複雑な政策は国民に丁寧に説明する
今、アメリカは日本に悪いイメージを持っている
海外向け広報活動を強化する
◆質疑応答
◎マスメディアは権力ウォッチャー。批判はマスコミの役割

日本は外国に対して何をどうPRしていくのか?
情報を見分けるポイントはあるのか?
回答を用意したのでは、総理自身の意見が反映されにくいのではないか?
郵政の問題が決着したのだから解散すべきという声をどう思うか?
どうして日本のマスコミは政府の悪いところばかりを報道するのか?
◆田原総一朗の講義メモ


第10章———頑張る人が幸せになる国をつくる
◆ゲスト講師——武部 勤 衆議院議員、自民党


◆講義のはじめに
◎小泉首相の「偉大なるイエスマン」にして、断行の人

◆ゲスト講義
◎構造改革で復調した経済のもとで安倍政権は小泉政治を継承せよ

小泉前総理の人選は、造反も無視した実績重視
情報の徹底公開だ! 会議の模様を実況中継
イエスマンと呼ばれても、任され自由にやれた
短いフレーズで伝わる小泉さんのリーダーシップ
小泉以前に戻りたいという誘惑が自民党内で働いている
安倍内閣がやるべきことは日中と日韓の問題、そして格差の補正
◆質疑応答
◎大事なのは、リスク評価に基づいてリスク管理へとつなげていくこと

日本はBSE対応が、非常に遅かったのではないか?
格差是正のビジョンはどんなものか?
夕張市自体がなくなってしまうことはないのか?
◆田原総一朗の講義メモ


用語索引



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著者

田原総一朗(たはら・そういちろう)
1934年、滋賀県彦根市生まれ。早稲田大学文学部卒。岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。テレビ朝日系列で87年より『朝まで生テレビ!』(毎月最終金曜日25時〜)、89年より『サンデープロジェクト』(毎週日曜日10時〜)に出演。テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。


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