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人工知能は私たちを滅ぼすのか

計算機が神になる100年の物語

  • 紙版
  • 電子版

人工知能は私たちを滅ぼすのか

計算機が神になる100年の物語

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 児玉哲彦 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2016年03月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:328
  • ISBN:978-4-478-06809-0

内容紹介

AIはどこから来て、何を変えるのか? ITの専門家がコンピューターの進化論から、この先必ず訪れる驚愕の世界を描く。福岡伸一氏推薦!「2045年、人工知能の発達は人間の手を離れ、独自の進化段階に入る。以降、人間はあらゆる問題から解放される。あなたは本書の最終章を受け入れられるだろうか?」

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

プロローグ

第1部 コンピューターの創世記

    ── 私たちが禁断の果実を口にするまで

第1章 人間は心を持つ機械を作れるのか

    ── コンピューターの創造

2030
コンピューターの開発が世界の命運を分けた
考えることは分けること ── デジタル情報の誕生
コンピューターは他の機械を、人間をモノマネする
禁断の果実に手を出した男の失楽園
博士はなぜ悩むのをやめて水爆を愛するようになったのか?
アイフォーンで100万本のアプリを使えるようにした男
世界大戦の中で生み出された、原子爆弾より恐ろしい怪物

第2章 機械は人間をどこまで賢くするのか

    ── 箱舟に導かれたパーソナルコンピューター

2030
反逆児たちがパーソナルコンピューターを生み出した
知能を作るという神の領域への挑戦
挑戦するほどに遠ざかっていく人工知能という目標
パーソナルコンピューターを生み出した「箱舟」
ムーアの法則 ── 生めよ、ふえよ、地に満ちよ
ウンザリするような世界から逃れるために、僕たちはLSDをやる
コピー機屋には理解されなかった大発明
収穫の時を迎えた果実、アップル
反逆の象徴から日常生活のパートナーへ

第3章 インターネットが雲の上に織り成す地球の神経網

    ── 雲まで届くバベルの塔

2030
インターネットで一つになる世界
インターネットの種を蒔いたのは、脳科学者だった
もし世界に一台しかFAXがなかったら
SFが予言した「サイバースペース」の出現
ウェブがクモの巣というのは誤解だった!
クラウドですべてを識ることを目指す ── グーグルの登場
インターネット ── グローバル化する世界に目覚める地球の脳

第4章 スマートフォンはいかにして私たちのポケットを占拠したか

    ── 神と人をつなぐ石

2030
ペンは剣よりも強い、だがケータイはさらに強い
預言者スティーブ・ジョブズの追放が生み出したPDA
スティーブ・ジョブズが挑んだ「次」なる種
ヒッピーとハリウッドが寝て生まれた色白な音楽プレーヤー
世界で初めて成功したモバイルインターネットは「心の社会」だった
PDAを成功に導いたのは脳科学だった
「神の電話」アイフォーンがすべてを変えた
スマートフォン選びは信仰の告白にも似て

第2部 人工知能の黙示録

    ── 神の子が私たちを最後の審判にかける

第5章 人工知能は本当に人間を超えるのか

    ── 聖杯の探求者たち

2030
ついに実現しつつある人間並みの人工知能
シリを生み出したパーソナルコンピューターの血統
ワトソン ── 人工知能がクイズ王になった日
人間の神経をマネするニューラルネット
ニューラルネットの王ジェフリー・ヒントン
ヒントンと「円卓の騎士」たちの快進撃
意味を理解する人間の能力をマネするディープラーニング
ディープラーニングは人工知能を実現する「聖杯」なのか
いよいよ人工知能がやってくる

第6章 IoTと人工知能がもたらす2030年の社会

    ── 千年王国の到来

2030
機械が私たちに代わって判断をする時代に、自由な個人は成り立つのか?
2030年の人工知能を実現する「七つの封印」
ビッグデータ化されるライフスタイル ── あなたは神の目から逃れられない
健康と医療 ── 100歳で死ぬのは若すぎる
安全と安心 ── 悪魔を捕まえろ
環境と資源 ── 人工知能は環境危機に打ち勝てるのか
仕事の価値の逆転 ── モラベックのパラドックス
まっさきに変わりつつある頭脳労働
見聞きする人工知能 ── パターン情報の処理
体を持って生まれ落ちる人工知能
交通と流通 ── 人間が運転するなんて危なすぎる
私たちの仕事は人工知能とロボットに奪われるのか
自由な個人を前提とする近代は終わる

第7章 人工知能は私たちを救うのか、滅ぼすのか

    ── 最後の審判

2030
人工知能は私たちの慣れ親しんだ世界を終わらせる
私たちの世界を変えてきたのは、いつもデジタル情報だった
シンギュラリティはすぐにやってくる
心は作れるのか
人工知能による「最後の審判」
楽園への回帰

エピローグ

おわりに

参考文献




著者

児玉 哲彦(こだま・あきひこ)
1980年、東京に生まれる。父親のMIT留学に伴い、幼少時代をボストンで過ごす。10代からデジタルメディアの開発に取り組む。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにてモバイル/IoTの研究に従事、2010年に博士号(政策・メディア)取得。頓智ドット株式会社にて80万ダウンロード超のモバイル地域情報サービス「tab」の設計、フリービット株式会社にてモバイルキャリア「フリービットモバイル」(現トーンモバイル)のブランディングと製品設計に従事。2014年には株式会社アトモスデザインを立ち上げ、ロボット/人工知能を含むIT製品の設計と開発を支援。電通グループ/ソフトバンクグループのような大手からスタートアップまでを対象に幅広い事業に関わる。現在は外資系IT大手にて製品マネージャーを務める。最近の悩みは、自分の人間としてのハードウェアの性能の限界に直面していること。

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