目次

まえがき

第１章　会社にお金を残すには、赤字決算にしなさい！

　　会社にお金が残らないのには２つの原因がある
　　銀行員と税理士の言うとおりにしていたら、会社はつぶれます！
　　キャッシュイン（流入）を増やそうと思ってはいけない
　　キャッシュアウト（流出）を防ぐには赤字決算にすればいい
　　赤字決算にすることで、キャッシュリッチな強い会社になれる

第２章　銀行の仕組みを知れば、赤字にするのは怖くない

　　なぜ会社にお金がないのか？　稼いだお金は銀行に吸い取られている
　　銀行からお金を借りてはいけない
　　借りたお金をどんどん返せば、資金繰りは楽になる
　　銀行の格付けの仕組みを熟知しよう
　　銀行のスコアリングシステムは会社のどこを見ているのか
　　赤字決算で、銀行に強い財務諸表ができる
　　決算書を見れば、借金返済原資が見つかる

第３章　有利な条件をどんどん引き出せる銀行交渉術

　　銀行をありがたがってはいけない！　銀行との付き合い方が変わった
　　あなたの会社の金利は高すぎる！　借入金利を引き下げる交渉術
　　銀行からのお願いは交渉のチャンス
　　あらゆる手数料は交渉して下げられます
　　担保や個人保証も外してしまおう
　　銀行との交渉はこうしなさい１【金利編】
　　銀行との交渉はこうしなさい２【担保・保証人編】

第４章　経理を変えれば、無借金経営になれる

　　銀行出身の経理部長にだまされるな
　　「銀行様さま病」にかかった経理マンの実態
　　銀行は金融庁様さま病です
　　不要な儲け話に乗ってはいけない
　　身内に経理を任せるな
　　よい銀行、悪い銀行──どんな銀行と付き合えばいいのか
　　政府系の金融機関と付き合いなさい
　　簡単な資金繰り表で、日々の資金繰りが楽になる！

第５章　税理士任せでは、お金は絶対にたまらない

　　税理士が財務に強いと思ったら、大間違い
　　税理士は中小企業の経営実態をまったく知らない！
　　税理士に欠けているＢ／Ｓ思考
　　税理士の実態は「仕事は丸投げ、顔は税務署」
　　見た目の美しい決算書をつくりなさい
　　お金を残してくれる税理士の選び方、使い方

第６章　土地・建物は売ってしまいなさい！

　　税務対策を考えるのは経営者の義務
　　含み損のある土地や建物を探しなさい（大きく節税できるタネ）
　　土地・建物は子会社をつくって売却せよ
　　【ケーススタディ】オフバランス化でどれだけ税金が減るのか
　　含み損は土地・建物以外にもいろいろある
　　電話加入権もオフバランスしよう

第７章　見落としている減価償却で強い会社になれる

　　簡単にわかる減価償却の仕組み
　　経営者は減価償却を増やすことを考えなさい
　　特別償却を使う
　　即時償却を活用しよう
　　特別償却と税額控除のどっちがトクか？
　　エビデンス（証拠書類）を残そう

第８章　税務調査を恐れる必要はありません！

　　いま税務調査の進め方が大きく変わっている
　　節税するには、普段からマメさが必要
　　怖がることはありません！　調査中はこうしなさい
　　税務調査で「おみやげ」を渡す必要はない
　　税務調査での逸脱行為に対処する方法
　　重加算税と指摘されるのはもってのほか

あとがき

著者

井上 和弘（いのうえ・かずひろ）
アイ・シー・オーコンサルティング会長。1942年、大阪府生まれ。早稲田大学卒業。大手コンサルティング会社を経て、独立。企業再建の「名外科医」として、赤字会社の中に入り込み、社長や役員を叱りとばしながら思い切った手を果敢に打って短期間に収益を回復させる。カネ回りのよい仕組みづくりで、衰退産業でも儲かる経営に変えている。経営指導歴45年、これまで450社を直接指導。オーナー社長のクセを知り尽くし１社もつぶさず、一部上場はじめ株式公開させた企業も十数社にのぼる。その実力と人柄に惚れ込んだ社長は数多く、長年の信頼感から後継子息を託す人が後を絶たない。「後継社長塾」「経営アカデミー」（日本経営合理化協会主催）など、日本一高いといわれるセミナーを開いても、常に満席になる人気講師でもある。著書に『社内埋蔵金をお金にする知恵』（中経出版）、『だから、あなたの会社は倒産する』（ＰＨＰ研究所)、『カネ回りのよい経営』『儲かるようにすべてを変える』（日本経営合理化協会）、『企業は腰できまる』（ダイヤモンド社）などがある。