マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかった いい努力
マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかった いい努力
書籍情報
- 山梨広一 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2016年07月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:240
- ISBN:978-4-478-03958-8
内容紹介
世界最高のコンサルティングファームで、優秀なスタッフの揃った現場の「成功パターン」から問題山積の現場の「失敗パターン」まで、25年にわたってあらゆる企業を見てきた著者の経験を一冊に凝縮。「最も効果的な働き方をしたい」と考えるビジネスパーソンへの最良のアドバイス。戦略的に働くための新しい仕事の教科書!
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目次
Introduction
その努力は「いい努力」か「悪い努力」か?
第1章 努力の質を変える
仕事に「いい流れ」をつくるルール
1 つねに現状からの「変化」を目指す
悪い努力=つねに「否定」から入る
2 「環境×意志×性格」を最大化する
悪い努力=与えられた環境に甘んじて努力する
3 「時間=努力」の錯覚から抜け出す
悪い努力=「残業=努力」と思い込んで働く
4 仕事がはみだしても時間を切る
悪い努力=とにかく終わるまで働く
5 「残業=機会損失」と考える
悪い努力=つねに細部まで100点を目指す
6 「自分の仕事」を定義する
悪い努力=目の前の仕事に没頭する
7 「高い目標」を設定する
悪い努力=「できそうなこと」に終始する
8 「上司」の壁を見きわめる
悪い努力=“壁上司”にペースを振り回される
9 「レバレッジ」で組織の壁を越える
悪い努力=自分や自部門だけで頑張る
10 「ルーティン化」に陥らない
悪い努力=「昨対思考」で行動する
11 「煩瑣な手続き」の壁を乗り越える
悪い努力=「プロトコル至上主義」に屈する
12 「評価」の壁を知り、変えていく
悪い努力=「インターフェイス」重視の評価に準じる
13 「アンダーコントロール」を増やす
悪い努力=多くの壁に囲まれて、自由度を失っていく
14 遠くの「大きなゴール」を目指す
悪い努力=目先のものに全力疾走し続ける
15 「アウトカム志向」を持つ
悪い努力=アウトプットに満足する
16 「人に頼むことも責任」と考える
悪い努力=最初から最後まで自分だけでやる
17 まずは「手ぶら」で話をする
悪い努力=「とりあえず」書類をつくる
18 「考える時間」をつくる
悪い努力=すべてを「効率」でこなす
19 つねに「フロントローディング」する
悪い努力=努力を「後出し」する
20 面倒でも「チームプレー」を心がける
悪い努力=一人の仕事に没頭する
21 「リスク」を取る
悪い努力=誰からもよく思われようとする
22 「最も得意なこと」を磨き抜く
悪い努力=メリハリのない働き方をする
23 頭と身体の「フットワーク」を軽くする
悪い努力=つねに地道に確実に
第2章 いい努力を生み出す思考法
「次の行動」をクリアにする考え方
24 「目的」の真意を正確につかむ
悪い努力=「指示=目的」と表面的に捉えて動く
25 「境界条件」を広げる
悪い努力=「やっていい範囲」で取り組む
26 「目的」と「境界条件」を共有する
悪い努力=わかりあっている「つもり」で進める
27 動く前に「課題」を見出す
悪い努力=的を見ないで矢を放つ
28 自分の判断で「重要な課題」に絞り込む
悪い努力=すべての課題に取り組もうとする
29 「情報」は7割集める
悪い努力=できる限り情報を集める
30 さまざまな立場から情報を「洞察」する
悪い努力=人と同じ考えにとどまる
31 洞察から「仮説」を組み立てる
悪い努力=いつまでも「自分なりの答え」を持とうとしない
32 「ユニークな仮説」をつくる
悪い努力=無難な通説にしがみつく
33 書いて話して、仮説を「強化」する
悪い努力=仮説を一人で抱え込む
34 仮説を「数字」で検証する
悪い努力=仮説を押しとおす
35 仮説を「進化」させ続ける
悪い努力=一気に結論を出そうとする
36 「いちばん効くレバー」を引く
悪い努力=手近でできることに力をそそぐ
37 仕事の「答え」をつねに持っておく
悪い努力=その場その場で考える
38 「ためらい」を捨て、判断する
悪い努力=時間切れで結論を出す
39 「頭の中」を人の目にさらす
悪い努力=思考プロセスを隠す
40 「具体的なアイデア」を足で生み出す
悪い努力=机の前だけでアイデアをひねりだそうと頑張る
41 決まってから、もう一度考える
悪い努力=一度、結論が出たら思考を止める
42 Why、What、Howを5回繰り返す
悪い努力=表層的な考えを結論としてしまう
43 「他の人の考え」に対して自分を開く
悪い努力=他の人の意見を自分なりに解釈する
第3章 いい努力につながる時間術
早く動いて「努力の効果」を最大化する
44 つねに仕事の「先」を行く
悪い努力=締め切りを基準にして動く
45 「フロントローディング」を徹底する
悪い努力=きつい仕事を「あと」にまわす
46 行動のすべてに「時間の枠」をはめる
悪い努力=時間を決めずに、終わるまでやる
47 ミーティングはムダを削り、密度濃く
悪い努力=ミーティングを資料説明の場としてしまう
48 「打ち合わせのシナリオ」を用意する
悪い努力=まずは会ってみて考える
49 早く帰ることで「仕事の筋肉」を鍛える
悪い努力=持久力に頼って長時間労働を続ける
50 1週間に一度、「流れ」を止める
悪い努力=同じペースでひたすら働く
51 「関係ないこと」にも時間をかける
悪い努力=効率重視でムダをすべて排除する
52 時間ができるたびに「外」に出る
悪い努力=社内でデスクワークばかり続ける
53 「カラフルなスケジュール」で動く
悪い努力=代わり映えしないスケジュールで行動する
第4章 いい努力を進化させる
自分を「成長」させ続ける行動法
54 早さと速さの「スピード」を上げる
悪い努力=ルーティンに時間をかける
55 要所に「早く強く」働きかける
悪い努力=いろいろと気にしてもたもた頑張る
56 「仕事の設計図」をつくる
悪い努力=先行きを見通すことなく、個々の仕事を手がけていく
57 「ヒドゥンアジェンダ」を捨てる
悪い努力=「裏目的」の達成に労力を費やす
58 「正しい相手」から「正しい力」を借りる
悪い努力=力を貸さず、力を借りない
59 「こだわり」の部分をつくる
悪い努力=すべてスムースに進めようとする
60 「2・4・8・16の法則」で未来を見据える
悪い努力=「いまの仕事」だけを過大視する
第5章 人と一緒にいい努力をする
「最も大きな成果」を生み出す仕事術
61 チームで「生産性」を最大化する
悪い努力=「一人の力」でできる範囲で努力する
62 「全員が向かう先」を明確に共有する
悪い努力=自分のパートにだけ注力する
63 「フラットな関係」で働く
悪い努力=チームを「ピラミッド式」で動かす
64 「ノーム」と「活動プラン」を書き出す
悪い努力=「暗黙の了解」で仕事を進める
65 「権威以外」のもので人を導く
悪い努力=肩書きで人をしたがわせる
66 大事なことは初動から「ハンズオン」で取り組む
悪い努力=あとから本腰を入れて関わっていく
67 すべての会議を「有意義な時間」に変える
悪い努力=会議を「余計な手続き」として捉える
68 コミットメントの低いメンバーを「戦力化」する
悪い努力=やる気のないメンバーは切り捨てる
69 議論は「紛糾」しなければならない
悪い努力=すんなり提案を通すことに尽力する
70 「どんな変化が起こるのか」まで突き詰める
悪い努力=具体的な行動が見えない提案にとどまる
71 「みんなの力」で議論を進化させる
悪い努力=賛否を判断するだけの会議にしてしまう
72 間違っていても「ユニークなこと」を発言する
悪い努力=間違うことを恐れて「人と同じこと」を発言する
73 「結論」をはっきりさせる
悪い努力=結論を確認、共有しない
74 議事録で「次の行動」をつくる
悪い努力=「べた起こし」で記録をつくる
75 「変える」を重ねていく
悪い努力=何の変化も起こさない
おわりに
著者
山梨広一(やまなし・ひろかず)
1954年東京生まれ。東京大学経済学部卒業、スタンフォード大学経営大学院(経営学修士)修了。富士写真フイルムを経て、90年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。95年からパートナー、2003年からシニアパートナー。小売業、消費財メーカーおよびその他業界の企業の戦略構築や組織変革、マーケティング、オペレーション改革など、マッキンゼー日本支社において最も豊富なコンサルティング経験を有する。2010年から2014年まで、東京大学工学部大学院TMI(技術経営戦略学専攻)で「企業戦略論」の講座を指導、また同大EMPにて「消費論」の講義を行っている。2014年、マッキンゼー退社後、イオン株式会社執行役を経て特別顧問。2016年から株式会社LIXILグループ取締役。著書に『プロヴォカティブ・シンキング 面白がる思考』、『シンプルな戦略』(以上、東洋経済新報社)、『マッキンゼー プライシング』(共著)、『マーケティング・プロフェッショナリズム』(共著、以上ダイヤモンド社)、『ニューグロース戦略』(共著、NTT 出版)などがある。
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