目次

はじめに

速さの秘密その１

「速さの価値」を理解している

１　「時間」とは「命そのもの」である
２　速さか質か、ではない。速さこそ質である
３　完璧主義者ほど不完全な人はいない
４　答えがない時代こそ「速さ」が大切

速さの秘密その２

「何に命を使うのか」が明確である

１　「遅くてもいい仕事」は「やらなくてもいい仕事」
２　「誰かのため」だから、力を発揮できる
３　使命は「強み」から生まれる
４　使命をチームに根付かせるには？

速さの秘密その３

やるべきことを徹底的に減らす

１　捨てることを「習慣化」する
２　やめる決断は「暗雲の中での賭け」である

速さの秘密その４

あいまいな基準で優先順位を決めない

１　つねに「重要度」より「緊急度」
２　迷う時間をなくすための「整理・整頓・清掃」
３　なるべく判断に「感情」を使わない

速さの秘密その５

いい仕事は「デッドライン」から

１　時間は未来からやってくる
２　デッドラインマネジメントで人生は変わる
３　デッドライン設定３つのポイント
４　小さなデッドラインを守り、積み残しをゼロにする

速さの秘密その６

すべての作業時間を記録する

１　時間を意識するだけで仕事は速くなる
２　「いま何をすべき時間か」を明確にする
３　時間をお金に換算して考えてみる
４　過去を記録すれば未来が読めるようになる

速さの秘密その７

「60点」を最短でカタチにする

１　とにかく「たたき台」をいち早くつくる
２　「ランニング・チェンジ」で仕事を加速する
３　「予備日」をつくらないから最高の集中力が生まれる
４　「仕事が速い」と自ら名乗りプレッシャーをつくる

速さの秘密その８

かならず他者に公開する

１　すべてのスケジュールを社内に映し出す
２　「自分との約束」は約束ではない
３　時間を守ってほしいなら、まず自分が守る

速さの秘密その９

コミュニケーションは質より量

１　すべてのトラブルの原因はコミュニケーション不足
２　ランチ会より普段の「声がけ」
３　失敗を「隠したら」ペナルティ

速さの秘密その10

「あたりまえ」を徹底する

１　「基本」ができなくて、仕事は速くならない
２　お客さんの声を聞いて「未来に先回り」する

速さの秘密その11

その作業がいちばん得意な人に任せる

１　任せるときは「人選」が９割
２　チーム全員が同じゴールを見ているか
３　「状況」が人を動かす
４　リーダーは未来のために「地ならし」をせよ

速さの秘密その12

すぐ動けるような「仕組み」を用意する

１　その場でイメージを固める「オンサイト・スケッチ」
２　できるだけ準備しておく「あらかじめ戦略」
３　フォーマットを決めて仕事の質のムラをなくす
４　走り続けるチームをつくるための「社内陳腐化」

おわりに

著者

竹田正俊（Takeda Masatoshi）
株式会社クロスエフェクト代表取締役。1973年京都市生まれ。大手企業の下請け企業を経営していた父を見て、これからは「量よりもスピード」の時代が来ると考え、2000年、試作専門の会社「クロスエフェクト」を創業。徹底した「開発工程の短縮化」「時短」により試作品をどこよりも速く提供することをミッションとする。2009年、心臓など臓器の３Dモデルを開発し、テレビ東京系「カンブリア宮殿」などで紹介され、話題となる。2013年、「ものづくり日本大賞」にて最高賞である内閣総理大臣賞を受賞。「世界最速の会社」として日々、スピードの追求を続けている。