目次

まえがき

序章　資本主義の終焉──成長神話の終わりは近い

先進国から喪失する中間層
先進国でも新興国でも雇用が奪われていく
世界はローマ帝国と同じ歴史をたどっている
ＧＤＰで経済を見るのはやめなさい

第１章　これから物価は上がるのか下がるのか？

物価を決めるのはエネルギー価格
資源の枯渇なんてウソ！　埋蔵量はどんどん増えている
将来はだんだん石油を使わなくなる
ガス価格が下がるだけで、全エネルギー価格が下がる理由
パンもトウモロコシも牛肉も豚肉も安くなっていく
中国よりもアメリカのほうが製造コストは安くなる
デフレとインフレなら、どちらがいいのか？
インフレが終わって、人々の生活は楽になってくる
「よいデフレ」で所得格差も緩和される

第２章　先進国の国民は豊かになる

シェール革命でも原油価格が高止まりしているのはなぜか
圧倒的に安い天然ガスが日本にやってくる
原油大増産で力をつけるイラクとイラン
エネルギー価格の下落で、先進国の国富が高まる

第３章　日本で始まる水素社会

ガソリンスタンドが水素スタンドになる
日本に有利なのは水素発電
2025年に日本と欧州は水素大国になる
日本の期待「メタンハイドレート」は失敗する
2025年の原子力発電はどうなるか？
再生可能エネルギーが普及しない、これだけの理由

第４章　日本の電気代は半分になる

３段階で変わる！　日本の電気料金
電力小売りの解禁で、電気の価格競争が起こる
電力もセット販売で割引になる
「発送電分離」で新しいサービスが始まる

第５章　日本で正社員が増える３つの理由

日本人の給料はもう上がらない
新興国の人件費高騰で、先進国の競争力が高まる
海外との生産コストの差がなくなっていく
法人税減税の流れは、日本に有利に働く
良質な雇用が生まれ、日米は世界経済の中心になる

第６章　未来の自動車はどうなるか

クリーンなエネルギー水素が次世代エコカーを変える
燃料電池車では日本が世界をリードする
電気自動車は消費者にも充電スタンドにもメリットがない
ハイブリッド車から燃料電池車への流れができている
2025年、燃料電池車はプリウスのように普及する
新興国ではハイブリッド車はまだ普及しない
燃料電池車を中心に「水素タウン」も誕生する！

第７章　日本の産業はどこが勝ち残るか

日本の勝ち組・負け組産業はどこか
日本で有望な産業は、じつは農業
ＧＭ作物の普及で、日本産農作物の価値が上がっていく
「観光」こそ日本が誇る重要な資源
日本の医療を求めて世界中から富裕層がやって来る

第８章　負担は大きいが、意外に明るい少子高齢化社会

日本の人口が2100年代まで減り続ける、これだけの理由
甘すぎる政府の見通しにダマされるな
将来の日本に残された３つの選択肢
これからは「高齢者」の定義が変わる
2025年以降、高齢世代は安心して暮らせるようになる！
超高齢化社会はドイツに学べ
どうすれば出生率を上げることができるか
悪いシナリオでも、未来の世界は暗くない

終章　2025年に生き残れる人材の条件

誤ったグローバル幻想の罠
外国語がしゃべれなくても平気な世界がやって来る
グローバル化の本質は現地化していくこと
インプットがなければ成果なんて生まれない
読書による知識の蓄えが将来の武器になる

著者

中原圭介（なかはら・けいすけ）
経営・金融のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。企業・金融機関への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に努めている。経済や経営だけでなく、歴史や心理学など、幅広い視点から経済や消費の動向を分析し、予測の正確さには定評がある。主な著書に『シェール革命後の世界勢力図』『経済予測脳で人生が変わる！』（ダイヤモンド社）、『アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する！』（東洋経済新報社）、『騙されないための世界経済入門』（フォレスト出版）、『トップリーダーが学んでいる「５年後の世界経済」入門』（日本実業出版社）などがある。